ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

展覧会

生誕125年記念『速水御舟』展 @広尾・山種美術館

速水御舟の作品は、あまりに有名な「炎舞」といくつかの椿の絵ぐらいしか知らないし、実物を観たという記憶もない。この山種美術館はその「炎舞」をはじめ、御舟の作品120点を所蔵しているそうなのだが、今回の展覧会で(会期中の展示替えを入れて)その…

『宮本隆司 いまだ見えざるところ Miyamoto Ryuji Invisible Land』@恵比寿・東京都写真美術館

大きく、五つのセクションに分かれた展示。「Lo Manthang(ロー・マンタン)」「当方の市」「建築の黙示録」「塔と柱」そして「シマというところ」。「シマというところ」には8点の「ソテツ」、それから「面縄ピンホール2013」、「サトウキビ」という作…

『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』@新橋・パナソニック汐留美術館

ちょうど今、クリムト、そしてラファエル前派と、19世紀末から20世紀初頭に「女性たち」を描いた画家たちの展覧会が並行して開催されている。蠱惑的な女性の魅力をカンバスに定着させた作品が集まった感があるけれども、もちろん作家それぞれで「女性像…

『ジョセフ・コーネル コラージュ&モンタージュ』@佐倉・DIC川村記念美術館

ジョセフ・コーネルはわたしの大好きな造形作家のひとりである。今となっては恥ずかしくもあることだが、わたしは彼の影響を受けて「ボックス・アート」を数多く造っていた時期もあったのだ。しかし、考えてみたら単品でコーネルの作品を観たことはあっただ…

『アートになった猫たち展』@日比谷・日比谷図書文化館 1階特別展示室

町の「猫ショップ」に置いてあるような立体のネコ人形とか、八代亜紀の絵画作品とかもあって、あと、申し訳程度にビアズリーとかの海外作家の作品も展示されていたのだけれども、ま、わたし的にはそういうのはどうでもよくって、やはりこの展覧会は「浮世絵…

『ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡』@丸の内・三菱一号館美術館

ラファエル前派連中の作品は日本でも人気があり、けっこうしょっちゅう「ラファエル前派展」なるものが開催されている印象がある。それで今回の展覧会の特色は、そんなラファエル前派の画家たちを支援した批評家のジョン・ラスキンの生誕200年に合わせた…

『クリムト展 ウィーンと日本 1900』@上野・東京都美術館

クリムトの作品は美しい。クリムトの父は金工師、彫板師であり、クリムトの弟のエルンストも工芸彫刻師となり、クリムト自身もウィーンの工芸学校で学んだところから、彼の作品には工芸的な要素と絵画的要素が融合され、その後期には<金>という<色彩>を…

Sophie Calle「My mother, my cat, my father, in that order」@六本木・PERROTIN TOKYO

‥‥心に残る展覧会だった。タイトル通りに、彼女の母、愛猫のスーリー、彼女の父それぞれの死に向き合う作品だったのだけれども、わたしはこうして、いきなりに「死」に向かう準備もないままにギャラリー内に足を踏み入れてしまった。そして、そこで「死」に…

「ソフィ カル—限局性激痛」原美術館コレクションより @北品川・原美術館

『限局性激痛』1999年1984年、私は日本に三ヶ月滞在できる奨学金を得た。10月25日に出発した時は、この日が九十二日間のカウントダウンへの始まりになるとは思いもよらなかった。その果てに待っていたのはありふれた別れなのだが、とはいえ、私…

「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」@目黒・東京都庭園美術館

近年、大規模に再評価熱の高まる岡上淑子の、とりあえずは総括的展覧会といっていいのでしょうか。 今回こうやって彼女の作品を総括的に観て、やはりそこに「廃墟~ディストピア」的な世界観も読み取れることに注目し、「これは今の時代に再評価されるわけだ…

「カタストロフと美術のちから」@六本木・森美術館

まずは、「阪神淡路大震災」があった*1。そして「9.11」があり、「東日本大震災」、「フクシマ」があった。世界のディザスターは継続、拡張していて、アメリカでは「トランプ」という妖怪、そしてもちろん日本では、「安倍晋三」という妖怪が米国/日本の秩…

「建築×写真 ここのみに在る光」@恵比寿・東京都写真美術館

写真術は、その誕生のときに(シャッタースピードの問題ゆえ)「静止するもの」をこそ捉えることに本領があり、風景を撮ることからこそ、その歴史が始まっただろう。そこに自然風景を撮ることと同時に、建築物を撮るということがさかんに行われ、それはひと…