マックス・ワルター・スワーンベリ、昔は「スワンベルグ」との表記だったけれども、かつては大手出版社から、シュルレアリスム美術の画集の一冊として刊行されてもいたと記憶している。
今、自分の中で、このスワーンベリの描く浮遊する鳥と人間との合体、そしてアール・ブリュットも想起させるエロティシズムをたたえた人物(女性)像に惹かれるところがある。
今回の展覧会は、日本では43年ぶりとなる展覧会で、娘さんのローズマリー・スワーンベリの作品も同時に展示されている。ほとんどが版画作品ではあるが、珍しく水彩画も展示されていた。
やはり蠱惑的な、わたしには夢のような展示ではあった。