ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『欲望のあいまいな対象』(1977) ジャン=クロード・カリエール、ルイス・ブニュエル:脚本 ルイス・ブニュエル:監督

欲望のあいまいな対象 [DVD]フェルナンド・レイAmazon 1977年製作のブニュエルの「遺作」ということ。ブニュエルは1900年生まれだったから、このときブニュエル77歳であるが、わたしにはいささかの衰えも感じさせられない、「まだまだ若い」作品だと思った。…

『いぬ』(1963) ジャン=ピエール・メルヴィル:脚本・監督

いぬ [DVD]ジャン・ポール・ベルモンドAmazon 原題は「Le Doulos」で、これは「帽子」を意味するスラングだというが、つまりそれは裏社会で「密告屋」をも意味しているという。日本語の「いぬ」はスパイだったり「回し者」だったりの意味があるので、ちょび…

2023-02-27(Mon)

今日は天気も良く、かなり暖かい一日にはなったが、予報では明日はもっと暖かくなり、4月の陽気になるだろうという。しかし明後日からはもう3月なのだから、季節の上ではもう「春」になるのだ。 暖かくなってきたので、もうわたしの手の「しもやけ」もかな…

『銀河』(1968) ジャン=クロード・カリエール、ルイス・ブニュエル:脚本 ルイス・ブニュエル:監督

銀河 [DVD]ポール・フランクールAmazon この作品、前に観た『ブルジョワジーの密かな愉しみ』や『自由の幻想』と同じく、ブニュエル流のコメディー映画だろうが、ここでは「キリスト教」というものを茶化しているのだとはっきりとわかる。しかしその「茶化し…

『影の軍隊』(1969) ジョセフ・ケッセル:原作 ジャン=ピエール・メルヴィル:脚本・監督

影の軍隊 [Blu-ray]リノ・ヴァンチュラAmazon この原作が、ブニュエルの『昼顔』の原作者ジョセフ・ケッセルによるものだということで、ちょっと驚いてしまった(ブニュエルの共同脚本家であるジャン=クロード・カリエールは、ブニュエルが『昼顔』を撮ると…

2023-02-26(Sun)

昨夜、久々にニェネントくんがわたしの寝ているベッドに跳び乗って来て、わたしの脇で丸くなっていた。そんなニェネントくんをたぐり寄せ、わたしの胸の上に乗せてかまってやる。それでニェネントくんの顔をよく見ると、その左眼の斜め上のあたり、人間でい…

『自由の幻想』(1974) ジャン=クロード・カリエール、ルイス・ブニュエル:脚本 ルイス・ブニュエル:監督

自由の幻想 [DVD]ジャン=クロード・ブリアリAmazon 昨日観たブニュエルの『ブルジョワジーの密かな愉しみ』はまだ、「どこまでも食事にありつけないブルジョワたち!」とかの通底するストーリーを読み取れたかとも思うけど、この『自由の幻想』は、もうダメ…

『666号室』(1982) ヴィム・ヴェンダース:監督

666号室(字幕版)ミケランジェロ・アントニオーニAmazon この作品は、1982年に開催された「第35回カンヌ国際映画祭」に招かれた映画人らをホテルの666号室に呼び、皆に「映画とは、失われつつある言語で、死にかけている芸術か?」と問いかけて答えても…

2023-02-25(Sat)

土曜日で、朝は『ウィークエンド サンシャイン』を聴くのだが、今日は午前中に内科クリニックへ通院するので、残りはエアチェックにまかせて途中で外に出る。 いちおう、9時の診察開始よりは20分ほど早くクリニックへ行ったのだがもう10人ぐらいの人がすで…

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(1972) ジャン=クロード・カリエール、ルイス・ブニュエル:脚本 ルイス・ブニュエル:監督

ブルジョワジーの秘かな愉しみ [DVD]ジャン=ピエール・カッセルAmazon ああ、この作品は2,3度観ていて、けっこう内容も記憶していたわ。特に、何度も皆が集まるセネシャル家のメイドの顔とかよく覚えていて、この人の日本でいえば小池栄子みたいな、流線…

『仁義』(1970) ジャン=ピエール・メルヴィル:脚本・監督

仁義 [DVD]アラン・ドロンAmazon メルヴィルは偉大な映画監督だろうと思う。しかし、わたしは中学生の頃だったかに映画館で、アラン・ドロンの『サムライ』を観たっきりであった。それはいかにも情けない話で、この「U-NEXT」ではメルヴィルの代表作などがけ…

2023-02-24(Fri)

今日は2月24日。1年前の今日はロシアがウクライナに「軍事侵攻」を始めた日であって、つまり「ウクライナ侵攻」は1年が経過し、いまだ解決のメドはまるで立っていない。この1年間にウクライナでは10万を超える死者・ケガ人、行方不明者があり、ウクライナ…

『哀しみのトリスターナ』(1970) ルイス・ブニュエル:脚本・監督

哀しみのトリスターナ [DVD]カトリーヌ・ドヌーブAmazon 「ついに、フェルナンド・レイが登場して来た!」などと、昔ブニュエルの映画を観た記憶で、いつもフェルナンド・レイが出演していたように思っていたもので思ってしまったが、じっさいには彼はブニュ…

『太陽はひとりぼっち』(1962) ミケランジェロ・アントニオーニ:脚本・監督

太陽はひとりぼっち [DVD]アラン・ドロンAmazon 「愛の不毛三部作」と言われる三作のラストの作品。わたしにはこの作品でのアントニオーニの作劇、演出術こそが「革新的」と映ったし、また、モニカ・ヴィッティの虚無感をあらわしながらもくるくると変化する…

2023-02-23(Thu)

いつも朝食で食べていたレーズンバターロールパンがなくなったので、昨日から食パンにハムとチーズをのせたトーストを朝食べている。レーズンバターロールパンだとニェネントくんも寄って来て、わたしが食べているパンをわたしといっしょになってなめたりか…

『昼顔』(1967) ジョセフ・ケッセル:原作 ジャン=クロード・カリエール、ルイス・ブニュエル:脚本 ルイス・ブニュエル:監督

昼顔 4Kレストア版 [DVD]カトリーヌ・ドヌーヴAmazon 今まで見逃がしていた「名作」。原作のジョセフ・ケッセルの作品はいろいろと映画化されているようで、『うたかたの恋』、『将軍たちの夜』、『影の軍隊』、『サン・スーシの女』などの名作が並んでいる…

『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021) エドガー・ライト:脚本・監督

ラストナイト・イン・ソーホー [DVD]トーマシン・マッケンジーAmazon この作品も去年とかにサブスクで観ているはずなのだが、今ではこれっぽっちも記憶していないという悲しい状態で、「初めて観る」つもりではあった。 今まで観たエドガー・ライトの監督作…

『夜』(1961) ミケランジェロ・アントニオーニ:脚本・監督

夜 HDリマスター版 [DVD]ジャンヌ・モローAmazon 小説家のジョヴァンニ・ポンターノ(マルチェロ・マストロヤンニ)とその妻のリディア(ジャンヌ・モロー)は、入院しているトマーソ(おそらくは文芸評論家)を病院に見舞いに行く。見舞ったトマーソの目の…

2023-02-22(Wed)

寒い。朝から凍える寒さの日だ。もう2月も下旬に突入したというのに、いつまでこんな寒さが続くのだろうか。 寒い日は服を着こんでストーブをつければけっこうしのげるのだけれども、ひとつ寒さ以上の影響が出るのが、手の指の「しもやけ」で、このところ「…

『ベイビー・ドライバー』(2017) エドガー・ライト:脚本・監督

ベイビー・ドライバー [DVD]アンセル・エルゴートAmazon この映画は公開当時、映画館で観たけれども、映画のファースト・シーンで主人公が「ハーレム・シャッフル」を聴きながら、ダンスのような軽快なステップで街頭を歩くシーンしか記憶していない。 エド…

『情事』(1960) ミケランジェロ・アントニオーニ:脚本・監督

情事 HDリマスター版 [DVD]モニカ・ヴィッティAmazon このところ偶然に、60年代の漢字2文字タイトルの映画を『軽蔑』『反撥』と続けて観てしまったが、それに続いての「漢字2文字タイトル映画」。 アントニオーニ監督の「愛の不毛」三部作の第一作というこ…

2023-02-21(Tue)

今日は火曜日で、北のスーパーでは千円以上何か買えば玉子が98円セールの日。このところしばらく、毎週のようにそのセールに乗っかって玉子を買っていたわけで、玉子は保存も効くしいくらあっても使い道はあるし、今日もまた買いに行こうかと考えたのだけれ…

『反撥』(1965) ロマン・ポランスキー:脚本・監督

反撥 [DVD]カトリーヌ・ドヌーヴAmazon 「フォビア」を描いた傑作映画。この場合は「男性嫌悪」というか、嫌悪を超えて「性的」なものへの畏れ、嫌悪みたいなものでもあるだろう。原題の「Repulsion」というのも、「反撥」というよりも一般に「嫌悪」という…

『軽蔑』(1963) アルベルト・モラヴィア:原作 ジャン=リュック・ゴダール:脚本・監督

軽蔑 [DVD]ブリジット・バルドーAmazon ゴダール作品としては「異例」続きの作品、と言っていいのだろうか。まずは映画の「原作小説」があることで、むかし日本でも文庫本で翻訳の出ていたアルベルト・モラヴィアの『軽蔑』の映画化なのだ。そして当時の(世…

2023-02-20(Mon)

漫画家の松本零士氏が亡くなられたとの報道があった。今年はいつまでもビッグネームの訃報が続く。松本零士で思い出すのは、まだわたしが結婚していた頃の話になるが、わたしの当時の妻がその頃知っていた小学4年生の男の子に「誰か好きな子いるの? 誰なの…

『水の中のナイフ』(1962) ロマン・ポランスキー:脚本・監督

水の中のナイフ [DVD]レオン・ニェムチクAmazon 『女と男のいる舗道』と同じ1962年に撮られた、ロマン・ポランスキーの長編映画デビュー作。ポランスキーの母国ポーランドで撮られた映画だけれども、海外ではアカデミー外国語映画賞の候補になったり評価も高…

『女と男のいる舗道』(1962) ジャン=リュック・ゴダール:脚本・監督

女と男のいる舗道 [DVD]アンナ・カリーナAmazon ゴダールの長篇第4作で、アンナ・カリーナがヒロインを演じた3作目。わたしはゴダールの初期の作品で未だに観ていない作品がけっこうあり(観ていたとしても記憶していなかったりするが)、この『女と男のい…

『15時17分、パリ行き』(2018) クリント・イーストウッド:監督

15時17分、パリ行き [DVD]アンソニー・サドラーAmazon この作品は2018年のアメリカ合衆国の伝記映画。2015年8月21日に高速鉄道タリス内で発生したタリス銃乱射事件と事件に立ち向かった3人の若者を描く。監督は、クリント・イーストウッド。主演の3人は、実…

2023-02-19(Sun)

ニェネントくんが、このところ夜にわたしが寝ている布団の上に乗って来ることがあまりなくなった。ニェネントくんの体調とか気分の変化なのか、気候が暖かくなってきたせいなのか、わたしとしてはちょっとばかり寂しい気がする。 朝も、しばらくはリヴィング…

『いとこ同士』(1959) クロード・シャブロル:脚本・監督

いとこ同志 クロード・シャブロル HDマスター DVDジェラール・ブランAmazon ゴダール、トリュフォーと並ぶ「ヌーヴェルヴァーグの旗手」クロード・シャブロルの代表作。わたしはパトリシア・ハイスミスの作品も映画化しているシャブロルの作品がけっこう好き…