ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

Book

『城』フランツ・カフカ:著 辻瑆・中野孝次・荻原芳昭:訳

(古書なのでAmazonに同じ本がなく、Amazonとのリンクはしませんでしたが、多数の翻訳書が出ています) これは1953年に新潮社から刊行された、日本最初の「カフカ全集」の1巻め。この「カフカ全集」刊行への経緯は、ずっと昔に読んだ高田里惠子の『文学…

『山荘綺談』シャーリイ・ジャクソン:著 小倉多加志:訳

山荘綺談 (ハヤカワ文庫 NV 18 モダンホラー・セレクション)作者: シャーリイ・ジャクスン,小倉多加志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1972/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る ヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」と並んで、海外の「幽…

『くじ』シャーリイ・ジャクソン:著 深町眞理子:訳

くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: シャーリイ・ジャクスン,深町眞理子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/10/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る ‥‥すいません、この本についてはものすごくいっぱい書きたいことがあるのですが、また…

『ハリウッド映画史講義 翳りの歴史のために』蓮實重彦:著

ハリウッド映画史講義: 翳りの歴史のために (ちくま学芸文庫)作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る 映画に対して身勝手な一家言を持ち、居酒屋とかで映画論争を始めてしまうような、…

『コーヒーと恋愛』獅子文六:著

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)作者: 獅子文六出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (22件) を見る つまらない本を読んだ。世の中にはこういう「大衆路線」の小説が存在することは知ってはいたが、読んでみてここま…

『父と私の桜尾通り商店街』今村夏子:著

父と私の桜尾通り商店街作者: 今村夏子出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「白いセーター」「ルルちゃん」「ひょうたんの精」「せとのママの誕生日」「モグラハウスの扉」「父と私の桜尾通り商店街」…

『こちらあみ子』今村夏子:著

こちらあみ子 (ちくま文庫)作者: 今村夏子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/06/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (17件) を見る 今村夏子に関していつまでもいつまでも「大傑作」という言葉を繰り返して申し訳けないが、この『こちらあみ子』こそ…

『あひる』今村夏子:著

あひる作者: 今村夏子出版社/メーカー: 書肆侃侃房発売日: 2016/12/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 今村夏子の第二作で、この本は福岡の「書肆侃侃房」というところから刊行されている。不覚にも知らずにいた出版社で、「こういう地方の出…

『むらさきのスカートの女』今村夏子:著

むらさきのスカートの女作者: 今村夏子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2019/06/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ‥‥「なにこれ、この笑っちゃう展開は?」とか、主人公らのある職種の中での作業内容も小説展開の大きな要素になってると…

『あこがれ』川上未映子:著

あこがれ (新潮文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/06/28メディア: 文庫この商品を含むブログを見る ‥‥すみません、実はこうやって『あこがれ』の感想を書こうとしている今、実はわたしはすでに今村夏子の『むらさきのスカートの女』…

『雪の練習生』多和田葉子:著

雪の練習生 (新潮文庫)作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/11/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 多和田葉子を読むのは3冊目(新書の『言葉と歩く日記』をカウントすれば4冊目)。やはりここでも「言葉」の問題という…

『ピンフォールドの試練』イーヴリン・ウォー:著 吉田健一:訳

ピンフォールドの試練 (白水Uブックス)作者: イーヴリンウォー,吉田健一出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/01/07メディア: 新書この商品を含むブログ (77件) を見る 面白い!面白過ぎる! これはイーヴリン・ウォーの1957年の作品で、主人公には多分…

『アイデンティティが人を殺す』アミン・マアルーフ:著 小野正嗣:訳

アイデンティティが人を殺す (ちくま学芸文庫)作者: アミンマアルーフ,Amin Maalouf,小野正嗣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/05/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 読み始めの冒頭のところの、「その人の<国籍>こそがアイデンティティと…

『書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ』若島正・沼野充義:編

書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ Revising Nabokov Revising作者: 若島正,沼野充義出版社/メーカー: 研究社発売日: 2011/05/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (7件) を見る 「日本ナボコフ協会」というものがある。…

『ホフマン短篇集』E・T・A・ホフマン:著 池内紀:訳

ホフマン短篇集 (岩波文庫)作者: ホフマン,E.T.A. Hoffmann,池内紀出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/09/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (20件) を見る●「クレスペル顧問官」 ●「G町のジェズイット協会」 ●「ファール…

『ニコライ・ゴーゴリ』ウラジーミル・ナボコフ:著 青山太郎:訳

ニコライ・ゴーゴリ (平凡社ライブラリー)作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,青山太郎出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1996/02/01メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (12件) を見る この書物は、アメリカに渡ったナボコフが19…

『ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる』小出由紀子:編著

ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる (コロナ・ブックス)作者: 小出由紀子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2013/12/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る ヘンリー・ダーガーの名まえがにわかに注目を集め、東京でも展覧会が開かれたのが20…

『ロリータ、ロリータ、ロリータ』若島正:著

ロリータ、ロリータ、ロリータ作者: 若島正出版社/メーカー: 作品社発売日: 2007/10/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 274回この商品を含むブログ (35件) を見る ナボコフの『ロリータ』を翻訳した若島正氏による『ロリータ』論、というか、『ロリータ…

『淡い焔』ウラジーミル・ナボコフ:著 森慎一郎:訳

淡い焔作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,森慎一郎出版社/メーカー: 作品社発売日: 2018/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る これは一種<破格>の奇書というか、想定外の構成の<小説>。まずジョン・シェイドという人物の書いた…

『神と国家』ミハイル・バクーニン:著 勝田吉太郎:訳

バクーニンは体系づけたアナーキズムの理論書を書いた人というよりも、「行動の人」、マルクスとタメ張った人、という印象がある。とにかくその生涯で動き回っていたから、じっくりと理論書を書いている時間などなかった人ではないのか。そんなバクーニンの…

『白鯨』ハーマン・メルヴィル:著 阿部知二:訳

何十年ぶりかに再読。やっぱり面白い。退屈だけれども面白いのだ。これこそ古典文学の醍醐味。 わたしが読んだのは阿部知二による日本初訳版で、格調高いというか、「そうか、日本語にはそういう表現もあるのか」という、これは自ら小説家であった阿部知二…

『近代科学とアナーキズム』ピョートル・クロポトキン:著 勝田吉太郎:訳(世界の名著『プルードン/バクーニン/クロポトキン』より)

アナーキズム(無政府主義)というものは一般にプルードンによって思想として成立し、バクーニンが運動を発展させ、クロポトキンによってまとめられたもの、という見方ができるだろうか。ただ、プルードン以前のロバート・オーウェン、サン=シモン、シャル…

『グスタフ・クリムト 1862~1918 (女性の姿をした世界)』ゴットフリート・フリードゥル(Gottfried Fliedl):著(Michiko Higuchi:訳)

グスタフ・クリムト―1862ー1918 女性の姿をした世界作者: グスタフ・クリムト,ゴットフリート・フリードゥル出版社/メーカー: タッシェン・ジャパン発売日: 2003メディア: 単行本この商品を含むブログを見る この本の出版元は「TASCHEN」。著者のゴットフリ…

新潮選書『報道の脳死』烏賀陽弘道:著

報道の脳死(新潮新書)作者: 烏賀陽弘道出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/10/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 現在の安倍政権のファシズムを思わせる暴走ぶりに対して、報道機関がほぼ無力であることはさかんにいわれていることだとは…

『美術館学芸員という仕事』日比野秀男:編著

美術館学芸員という仕事 (仕事シリーズ)作者: 日比野秀男出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 1994/02メディア: ペーパーバック クリック: 16回この商品を含むブログ (2件) を見る わたしがこの本に興味を持ったのは、現在の多くの美術館での現代美術の展示…

『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ:著 若島正:訳

ロリータ (新潮文庫)作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,若島正出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/30メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 941回この商品を含むブログ (320件) を見る 『ロリータ』を読むのは、これでせいぜい三回目。さいし…

『楽しい鉱物学 基礎知識から鑑定まで』堀秀道:著

楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで作者: 堀秀道出版社/メーカー: 草思社発売日: 1999/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 前に書いたが、わたしの勤め先で廃棄処分にするというのでもらって帰っていた本で、ようやく読み終…

『悪魔のいる文学史-神秘家と狂詩人』澁澤龍彦:著(澁澤龍彦全集・第11巻より)

澁澤龍彦全集〈11〉 女のエピソード,偏愛的作家論,変身のロマン,悪魔のいる文学史,幻妖 他作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1994/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 前に書いたように、ジョセファン・ぺラダンにつ…

『死者と踊るリプリー』パトリシア・ハイスミス:著 佐宗鈴夫:訳

死者と踊るリプリー (河出文庫)作者: パトリシア・ハイスミス,佐宗鈴夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/06/05メディア: 文庫この商品を含むブログを見る これがリプリーシリーズの第5作にして最終作。ハイスミスの死でこのシリーズも終わってし…

『リプリーをまねた少年』パトリシア・ハイスミス:著 柿沼瑛子:訳

リプリーをまねた少年 (河出文庫)作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,柿沼瑛子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る リプリーシリーズ第4作。「リプリーさん、ボクはあなたにあこがれてる…