舞台
第二部2番目の演目は、「竹本津駒大夫改め六代目竹本錣太夫襲名披露狂言」として。 物語は山科で蟄居暮らしをしている絵師の土佐将監を中心に展開。まずは絵から抜け出てその地を荒らす「虎」を、将監の弟子の修理之介がみごと筆で虎を消し去り、一部始終を…
「歌祭文」とは、じっさいに起きた心中事件などを、角付け芸人が三味線を伴って歌ったものだという。この『新版歌祭文』は当時の「お染久松」心中事件を扱ったもので、先行する浄瑠璃から近松半二が書き1780年に初演されたものという。「お染久松」とい…
福留麻里、岡田智代、Aokid×杉野晋平×村上裕、辻村優子、綾門優季、松田修、三野新、遠野よあけ、円盤に乗る派、関優花、飛田ニケ、入手杏奈 普通に<作品>を見せるというイヴェントではなく、「今、目の前で起こっていること」に対抗するという意識でのパ…
(ちょっとボケボケの写真ですが) 七里圭氏は本来映画監督で、crosstalkにも出品してくれていた清水真理さんの人形作品をフィーチャーした『眠り姫』をずいぶん以前に観たはずなのだけれども、この映画のことはまるで記憶に残っていない(印象が薄かったと…
カセキユウコさんは、長くベルリンを拠点に活動されているダンサー(舞踏家)で、今はしばらく日本に帰国されて小さな公演を続けておられる。 実はわたしは20年以上前に東欧を旅行した時、ベルリンでカセキさんのスタジオを訪れたことがあるのだと、同じ日…
ちょうど去年の今頃世田谷パブリックシアターで再演された、エポックメイキングな傑作『排気口』に続く新作。この新作はほとんど井手茂太と斉藤美音子とのデュオ作品というか、そこに場面によって「イデビアン・クルー」名義ではない「エキストラ」が絡む。 …
出演ダンサーは出演順に以下の通り(当然、各自の振り付けはダンサー自身による)。 白井愛咲 山賀ざくろ 福留麻里 神村恵 酒井直之 木村玲奈 捩子ぴじん 手塚夏子 杉本音音 Aokid 岡田智代 わたしの初めて観るダンサーの方も複数いらっしゃったが、正直突き…
この「SCOOL」という空間が、ギャラリーの一室のようなまさに「ホワイトキューブ」なスペースなわけで、それを最大限に生かした公演だった、という印象。「音を出す」ということを越えた、パフォーマーとしての大谷さんの存在、その絡み方がとってもよかった…
わたしはこのディミトリス・パパイオアヌーというギリシャのアーティストのことをまるで知らなかったが、2004年のアテネ・オリンピックの開会式、閉会式の演出を観た人の評判を聞いたし、ピナ・バウシュ亡きあとの「ヴッパタール舞踊団」に振り付けたこ…
再度「お三輪ちゃん」。 第二部ではいきなり「山の段」での久我乃助、雛鳥の悲しい悲劇を描き、そのあとは町娘のお三輪の「犠牲」までが描かれたわけだけれども、この第一部では盲いた帝の天智帝の蟄居、いちばんの悪玉は蘇我蝦夷子ではなくてその息子の入鹿…
この人形は「お三輪」。 大作である。第一部の「大序」から第二部の「金殿の段」まで、通して観れば休憩が入るとはいえ10時間半も劇場に拘束される。ほんとだったらその「金殿の段」のあと、五段目の「志賀都の段」で大団円になるのだけれども、それじゃあ…
先週の『至上の愛』とは比較にならないぐらいに、この日の公演は素晴らしかった。 ひとつには、ただ音にハメて踊っているのではなく(それは『至上の愛』だってそうなのだろうけれども)、身体能力を駆使した「ダンス」から距離があったことかな。身体の動き…
少年王者舘は、わたしがずいぶん早くからファンになった劇団である。今回売られていたプログラムに載っていた「略史」をみると、おそらくわたしは1997年の『御姉妹』あたりから観始めたのではないかと思う。20年を超える観劇歴だ。そのあいだ、出演者…
ジョン・コルトレーンの同タイトルのアルバムをそっくり踊るということらしかったけど、わたしはジャズはいろいろ聞いていたけれどもコルトレーンはあんまし聴いてなかったのです。「至上の愛」も買わなかったし。 Rosasの舞台は4人の男性ダンサーだけで踊…
記録 磯崎未菜(美術家) 田中偉一郎(美術家) 三遊亭遊子(落語家) 村田峰紀(美術家) 三野新(写真家・舞台作家) 神村恵(振付家・ダンサー) 江戸家まねき猫(動物ものまね) 小林耕平・山形育弘(美術家)
2月2日、北千住BUoYでの公演につづいて、2回目の鑑賞。
演出:藤田康城 テクスト:倉石信乃 音楽・演奏:福岡ユタカ 美術・演奏:西原尚 出演:安藤朋子 漂流。島が流れて来る。島にはひとりの女がいる。そこに、不思議な、不可解な「生活」がある。「孤」というのは何なのか。問いかけがある。 わたしはこれは「…
ダンス(出演順): 酒井直之 福留麻里 メガネ 山賀ざくろ 神村恵 Abe "M"Aria Aokid 岡田智代 白井剛 (さいごに「飛び入り」あり) 写真: 島崎ろでぃー 司会: 渋革まろん 「ダンス(とりわけ、死語になりつつある「コンテンポラリー・ダンス」)の多様性…