出演ダンサーは出演順に以下の通り(当然、各自の振り付けはダンサー自身による)。
白井愛咲
山賀ざくろ
福留麻里
神村恵
酒井直之
木村玲奈
捩子ぴじん
手塚夏子
杉本音音
Aokid
岡田智代
わたしの初めて観るダンサーの方も複数いらっしゃったが、正直突き抜けたインパクトを感じさせて下さるダンサーはいなかったかな。そこは「ひいき目」なのか、ずっと知っているダンサーの方々のダンスに心うばわれた。
まず、もしもこの舞台をデューク・エリントン自身が見たとしたら、いちばん気に入ったのは岡田智代さんのダンスではなかったかと思う。オーソドックスだけれども斬新で美しく、あらためて岡田さんの実力を知らしめられた気がする。
そして、「ダンス」というより「パフォーマンス」として強烈だったのはそれは手塚夏子さんで、課題曲でやったのと同じようなのはむかし観た記憶が残っていたが、「自由曲」での松田聖子の「赤いスイートピー」。これはずっと彼女の継続して来られている「身体」の問題を、ある意味「ひねくれたパフォーマンス」としてエンターテインメントさせた作品。そう、「前衛性」と「エンターテインメント」との問題としても示唆するところがあったというか、楽しませていただきました。
「コンテンポラリー・ダンス」として<一日の長>があったと思ったのは福留麻里さんで、凛としたたたずまいと美しいシルエットを見せていただいたと思う。
あと、やはり「パフォーマンス」として、自民党(安倍晋三と三原じゅん子)の政見放送の手話通訳を再現してみせた捩子ぴじんさんもさすがに批評性ばっちり、だっただろうか。
面白い企画なので、今後継続されることを期待したい。