福留麻里、岡田智代、Aokid×杉野晋平×村上裕、辻村優子、綾門優季、松田修、三野新、遠野よあけ、円盤に乗る派、関優花、飛田ニケ、入手杏奈
普通に<作品>を見せるというイヴェントではなく、「今、目の前で起こっていること」に対抗するという意識でのパフォーマンスが多かった。わたしの知らない演劇関係の参加者が多く、そんな中で「ことば」を駆使してのパフォーマンスもいくつかあったが、やはりわたしは「そこにどのように<身体>を絡ませるか」という表現に興味があった。
実は観ていて、この雰囲気がかつてわたしが主宰していた"crosstalk"でのあれこれのパフォーマンスを思い出させられるところがあり、「これはどういうことなんだろう」と考えさせられたりもした。「乱暴」「稚拙」でもあって、観ていてそのときは「いやだ」と思いもしたのだが、しばらく時をおくと、「あれでいいのだ」とか、肯定的な考えになる。
わたしは岡田智代さんに協力して、(あの狭いスペースの中で)「ジグザグデモ」というものをやってしまった。ああいうのはじっさいにやってみないとわからないことはある。
あと、さいごの辻村優子のパフォーマンスが、個人的に気に入ってしまった。これもどこか"crosstalk"っぽかったかな?
とにかくは「ひとつの危機」としての文化庁による補助金ストップの問題、まだ始まったばかりだ。日本が、ナチス・ドイツのような国になってしまうのかどうかの瀬戸際に来ている。