2019-02-09から1日間の記事一覧
前にもちょっと書いたことだけれども、やはり絵画作品や写真について書いているのに、その作品の図版がないというのはまずは致命的というか、読んでいて自分の心象をどこに振り向ければいいのかわからずに難儀する。 それと、今のわたしはこのような「詩人の…
夜中に目が覚めた。胸が重たいというか、胸の上に何か<重み>がかかっている。眼を開けて視線を下に向けると、ニェネントの胴体、後ろ姿が見えた。ちゃっちゃっとふとんを動かしてみても微動もしないでいて、どうやらわたしの胸の上ですっかり熟睡している…
『限局性激痛』1999年1984年、私は日本に三ヶ月滞在できる奨学金を得た。10月25日に出発した時は、この日が九十二日間のカウントダウンへの始まりになるとは思いもよらなかった。その果てに待っていたのはありふれた別れなのだが、とはいえ、私…
近年、大規模に再評価熱の高まる岡上淑子の、とりあえずは総括的展覧会といっていいのでしょうか。 今回こうやって彼女の作品を総括的に観て、やはりそこに「廃墟~ディストピア」的な世界観も読み取れることに注目し、「これは今の時代に再評価されるわけだ…