ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『しとやかな獣』(1962)川島雄三:監督

しとやかな獣 4Kデジタル修復版 [Blu-ray]若尾文子Amazon 新藤兼人のオリジナル脚本で、5階建て団地の4階の2DK(らしい)の部屋と、その部屋の前の通路、階段だけで撮り切った作品。室内でもありとあらゆるところにカメラを仕込み、仰角、俯角とさまざ…

2023-12-14(Thu)

ニェネントくんが自分からリヴィングの出窓に跳び上がったので、写真を撮った。その写真を見ると、何というかコロコロ丸々している感じ。やはり見た目では「肥満体」。体重計の上ではじっとしていてくれないので、もうしばらく体重を測ってはいないけれども…

『女は二度生まれる』(1961)川島雄三:監督

女は二度生まれる 4K デジタル修復版 Blu-ray若尾文子Amazon 昨日観た『妻は告白する』と同じ年に公開され、双方に主演した若尾文子は、この2作で多くの女優賞を受賞したわけだった。 原作は直木賞作家の富田常雄の「小えん日記」で、これを井手俊郎と川島…

2023-12-13(Wed)

このところ、ニェネントくんの夕食のネコ缶を昼には冷蔵庫から出して、冷たくない室温になるようにしているのだけれども、昼にそんなネコ缶の中身をニェネントくんのお皿に出していると、やはりネコ缶の匂いが和室にいるニェネントくんの鼻にも届いてしまう…

『妻は告白する』(1961)増村保造:監督

妻は告白する [DVD]若尾文子Amazon 昨日につづいて、増村保造監督と若尾文子のコンビの作品を観た。原作は円山雅也の「遭難・ある夫婦の場合」で、脚本は白坂依志夫ではなくって井手雅人という人。この人が増村監督と組んだのはこの1本だけだが、のちに黒澤…

2023-12-12(Tue)

朝から雨が降っていた。スマホには、このあたりで9時ごろに激しい雨が降るとの通知も届いていた。この通知はほとんどアテにならないのだが、スマホの時間ごとの天気予報では、9時過ぎには雨もやむといっている。 10時を過ぎて、買い物に行こうかと外に出て…

『青空娘』(1957)増村保造:監督

青空娘 [DVD]若尾文子Amazon 増村保造監督は、わたしが観た限りでは、溝口健二監督の『楊貴妃』と『赤線地帯』で助監督をつとめている。 溝口監督の没後、1957年に『くちづけ』で監督デビューされたが、この監督第二作『青空娘』で『赤線地帯』に出演してい…

2023-12-11(Mon)

今日は「ふるさと公園」へと歩く。この日はまだ天気は崩れないらしいが、今空にかかっている雲がだんだん濃くなってきて、今夜から雨が降り出して、明日の午前中まで雨になるらしい。 外に出て空を見上げると、この日は久しぶりに雲がかかっていた。このとこ…

『赤線地帯』(1956)溝口健二:監督

赤線地帯 [DVD]京マチ子Amazon 日本では江戸時代からずっと「公娼制度」というものがあり、売春は法に触れることもなかったのだけれども、これが戦後GHQから「公娼制度廃止」を要求され、公娼制度は名目上廃止されたが、地域を特定して風俗営業許可を取っ…

2023-12-10(Sun)

11月の支出の決算をやってみたが、これがきわめて優秀な結果だった。わたしが「優秀」というのはつまり、支出が少なかったということだけれども、映画も観に行ったし本やDVDも買っているし、特にケチケチした生活を送ったわけではない。それでこれだけの…

『楊貴妃』(1955)溝口健二:監督

楊貴妃 [DVD]京 マチ子Amazon この映画のデータを調べると「98分」と書かれているのだけれども、わたしが「Amazon Prime Video」の「KADOKAWA チャンネル」で観たものは、なぜか「91分」なのだった。「消えた7分」のことが気にかかるが。 溝口監督初のカラ…

2023-12-09(Sat)

土曜日。今朝の「ウィークエンドサンシャイン」は後半、先月末に亡くなられたポーグスのシェイン・マガウワンの特集になった。 彼は数年前から健康状態が思わしくないと伝えられていたので、「ついに」という思いもあった。やはり今年亡くなったシニード・オ…

『ゴジラ-1.0』(2023)山崎貴:脚本・VFX・監督

12月になって、この新作ゴジラ映画がアメリカでもかなり大規模に(字幕付きで)一般公開され、観客動員数も相当なものだったというし、何よりもアメリカの有名な映画評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家レビューは97パーセント、一般レビュー(千件以上のレ…

2023-12-08(Fri)

昨日考えた通り、今日は電車に乗って乗換を含めて3つ向こうの駅まで行き、そこの駅前のちょっとデカい映画館で『ゴジラ-1.0』を観る。週のはじめにその映画館の上映スケジュールをチェックしたのでは、朝の9時半からの上映があるようだ。朝早いのは大歓迎…

『山椒大夫』(1954)溝口健二:監督

山椒大夫 4K デジタル修復版 Blu-ray田中絹代Amazon これまた、昨日観た『雨月物語』につづいて強烈な作品で、この時期の溝口健二監督の充実ぶりときたらタダ事ではない。 脚本は依田義賢と八尋不二とが共同であたり、撮影は宮川一夫、音楽は早坂文雄と、『…

2023-12-07(Thu)

予報の通り、この日は暖かい日になった。東京の今日の最高気温は19.9℃までなったといい、惜しい! あと一歩20℃に届き損ねたようだ(他では20℃を超えたところがいろいろあったようだが)。 わたしは午前中に買い物に出かけたのだが、午前中はまだそこまで暖か…

2023-12-06(Wed)

朝起きて、まずはニェネントくんの朝食を出して上げたらば、朝食のそばに置いてあった水飲みの皿が空っぽになっていた。「おや、いけない」と水を足してあげようと手を伸ばしたら、ニェネントくんがわたしの手を見て、空っぽになった皿に前足を伸ばして「ち…

『雨月物語』(1953)溝口健二:監督

雨月物語 [DVD]京マチ子Amazon 能の謡いをバックにオープニングのクレジットが流れ、本編の舞台になる琵琶湖畔の集落にカメラが移動して行くときも、まだ少し能の謡いの音がかぶっている。この、オープニングから本編へとかぶっていく感じが絶妙で、この「引…

2023-12-05(Tue)

昨日も「ふるさと公園」からの帰り道、児童公園の近くの駐車場の奥で、先日出会ったサビネコにまた出会った。そしてそのサビネコのすぐそばでは、このあたりにいる茶色の「美猫」がいて、そのネコををなでたりして可愛がっている人がいた。いつもそのネコを…

『アナーキスト人類学のための断章』(2004) デヴィッド・グレーバー:著 高祖岩三郎:訳

アナーキスト人類学のための断章作者:デヴィッド グレーバー以文社Amazon あまり書きたくはないのだけれども、わたしが政治的立場を選ぶとすれば、それは「アナーキズム」ということになる。まあ「政治的立場」などというよりも「信念」のようなもので、政治…

2023-12-04(Mon)

午前中、「ふるさと公園」へと歩いた。薄手のセーターにパーカーを着て外に出て、そこまでに寒くはない印象だった。空は雲ひとつない青空。西の空にはほとんど半分に欠けた月の姿も見られた。 公園に足を踏み入れると、木立ちの葉もすっかり落ちてしまってい…

『炎上』(1958) 三島由紀夫「金閣寺」:原作 市川崑:監督

炎上 [DVD]市川雷蔵Amazon この映画に関しては、Wikipediaの『炎上』のページの「製作の経緯」が、ちょっとしたドキュメントとしてとっても面白い(映画本編よりも面白いぐらいだ)。 それでやはり映画を観て印象に残るのは市川雷蔵の演技で、それは「私はこ…

2023-12-03(Sun)

昨日の朝は、FМの「ウィークエンドサンシャイン」を聴いたのだった。この日はボブ・ディランの初来日公演(1978年)から、先月リリースされた『ボブ・ディラン コンプリート武道館』の特集だった。 ディランの来日当時、武道館に行った人の意見では「正直、…

『ベルファスト』(2021) ケネス・ブラナー:脚本・監督

ベルファスト [DVD]ジュード・ヒルAmazon じっさいに9歳までベルファストで暮らした監督のケネス・ブラナーの、ベルファストでの思い出を描いた自伝的映画だけれども、ケネス・ブラナーの現実の家族は弟と妹がいるわけで、すべて「自伝的」というわけではな…

2023-12-02(Sat)

午前中、北のスーパーへと買い物に出かけた。 この日も晴天で、ピリッと寒い。家を出てすぐの木立にスズメがとまっていたのでデジカメを向けると、飛び立つ前にいい構図で撮ることができた。 しかし、帰ってから撮った写真を見ると、スズメの手前の木の枝に…

『手討』(1963) 田中徳三:監督

手討 [DVD]市川雷蔵Amazon 意外と初めて観る市川雷蔵。なるほど、魅力的な俳優さんだなあと納得。 この作品は岡本綺堂の『お菊と播磨』を八尋不二が脚色したもので、怪談の「番町皿屋敷」の怪談要素をなくした、武家の悲恋ものである。監督は先日観た『怪談…

2023-12-01(Fri)

ついに12月になってしまった。2023年もあとはこの1ヶ月だけ。まあ今年の反省は大みそかにでもやろう。 今日もいい天気だったようだけれども、けっこう寒くなった。さすがにニェネントくんも寒がっているようで、引きこもっている和室に行ってもニェネントく…

2023年11月のおさらい

今月は大映京都の「怪談映画」をいっぱい観たけれども、もうこれでおしまい。でも、しばらくは邦画を観つづけようと思う。映画: ●『ザ・キラー』(2023) デヴィッド・フィンチャー:監督Book: ●『消しゴム』(1953) アラン・ロブ=グリエ:著 中条省平:訳 ●…

『象の物語 神話から現代まで』(1990) ロベール・ドロール:著 南條郁子:訳 長谷川明・池田啓:監修

象の物語―神話から現代まで (「知の再発見」双書)作者:ロベール ドロール創元社Amazon 著者のロベール・ドロールという人は、以前に『動物の歴史』というけっこう分厚い本を読んで知っていた。この「象」の本は、創元社の「知の再発見双書」の一冊として刊行…

2023-11-30(Thu)

この日も、そこまでに寒くはなかった印象で、長期天気予報では「この冬は暖冬になるだろう」ということだった。やはりこういうこと全体が「地球温暖化」のあらわれなのだろうか。冬は暖かに、夏は涼しくなってくれればいいのだが。 ちょっと心配していたニェ…