ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-05-06(Mon)

 昨日の報道で、唐十郎氏が亡くなられたことを知った。84歳。死因は「急性硬膜下血腫」だったということなので、2ヶ月前に亡くなられた鳥山明氏と同じだ。おそらくは転倒されて頭を打たれたのだろうと思ったら、やはり今月の初めに自宅で転倒され、救急搬送されていたのだということだった。
 唐氏は2012年にもやはり自宅で転倒され、しばらく療養生活を送られ、そのとき以来「唐組」の舞台には立たなくなられた。
 わたしはその頃の「唐組」は観に行っていて、舞台に立った(正確に言うと、立ってはおられなかったと思うが)唐十郎氏の姿も観ている。もう劇の終盤に「マクガフィン的な役どころ」で登場されるだけになられていた時代だ。
 わたしがうんと若い頃には、ちゃんと「状況劇場」を何度も観に行ったものだった(根津甚八小林薫の時代だった)。
 もう表舞台に姿を見せられることもないだろう、新作を執筆されることもないのだろうとは思っていたが、やはりこの世界からいなくなられるとつらい。ただ追悼です。

 同じ昨日、夜にはフランク・ステラが亡くなられたという報道も読んだ。
 しかし去年から、一時代を築かれたような「大きな存在」の方が次々にこの世界から旅立たれて行くようだ。

 さて、一般の人々の連休もたいていは今日でおしまい。わたしは月曜日なので「ふるさと公園」へと歩くのだった。
 外に出ると昨日までとちがってどんよりと曇っていて、「これから雨が来るよ」とでもいうような、ちょっと強い風が吹いていた。
 JRの下を通るトンネルを抜けて少し歩いていたとき、「あれ? ウグイスの鳴き声じゃないかな?」という鳥の鳴き声が聞こえた気がした。「気のせいだっただろうか?」としばらく立ち止まって耳をすませると、また鳴き声が聞こえた。こういうのは「難聴」は関係ないのだ。そしてそれは間違えなく「ウグイスの鳴き声」だった。前に「ウグイスの鳴き声」を聞いたのはいつのことだっただろうか。とても思い出せるものではない。
 その鳴き声が聞こえてきた右手の奥には竹やぶがあって、先日のテレビで「ウグイスは竹やぶに棲む」と知ったばかりだったので、これは間違いない。あの竹やぶのどこかにウグイスがいるのだ(どうせ見つかりっこないと、眼で探してみようとはしなかったが)。

     

 「ふるさと公園」に着く前に、手賀沼沿いの道を少し歩くのだけれども、その手賀沼の対岸の方に白いものが浮かんでいた。「コブハクチョウ」だろうと思って、ズームをいっぱいにして写真を撮った。やはりコブハクチョウだったが、いつも公園の中にいて先日雛を孵したコブハクチョウとはちがう、普段は手賀沼の東の方に棲んでいる個体だろう。いつものとは別のコブハクチョウがこっちの方にやって来ているのは珍しい。

     

 「ふるさと公園」は、休日だけれども人の姿はあまり見られなかった。ルアー釣りをしていた人はいつもよりも多かったようだけれども。
 この日も池に水鳥の姿は見かけず、さいしょにコブハクチョウが巣づくりをしていたところにもコブハクチョウはいなかった。親鳥が雛たちに遠出の練習をさせているのだろうかと思った。公園にはただハトの姿ばかりが目立つ。

     

 「今日はコブハクチョウも見られないかもな」と思って公園の外れまで来ると、そこにコブハクチョウ家族がそろっていた。雛鳥も6羽みんな元気。おそらく孵化して一週間か十日ぐらいで、いちばん可愛らしい時期。また次に観察するのが楽しみだ。

     

     

     

     

 公園の帰りに駅前のスーパーに寄り、ジャガイモを買う。ジャガイモも高くなった。前はこのスーパーで100円で売られていた量で、今は150円する。
 半額になっていた「かぼちゃパン」も買い、今日の昼食はこのパンですませようと考えた。

 午後からは、ゴジラ映画の記念すべき第一作、1954年の『ゴジラ』を観た。去年の『ゴジラ-1.0』も素晴らしかったけれども、やはりこの第一作にはかなわないところがあるだろうと思った。
 この夜は、読書もせずに早くに寝てしまった。