ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-04-08(Mon)

 「ふるさと公園」へと歩いた。「公園周辺の桜、どのくらい花咲いているだろうか」という興味もあったけれども、やはり先週の木曜日に訪れたときに比べ、もう一気に咲いてしまったようだ。木曜日から4日経つけれども、桜の花は咲き始めると早いな、という印象。まだ「満開」にはあと一歩というところではあるけれども、この週末にはけっこう散ってしまっていることだろうと思う。写真は公園の中の桜。

     

     

 公園に入ると、さいしょの池のほとりに三脚で一眼レフカメラを構えた方が2人ほどいらっしゃって、その横に双眼鏡を持って池の対岸を眺めてらっしゃる方もいた。「こういうのはきっと、カワセミがいたのかな」と思ったが、わたしも皆が見ている方角を見ていると一瞬、青い羽根の鳥が水面近くを飛ぶ姿が見えた。やはりカワセミだったか。

 コブハクチョウが巣ごもりをしているところへ行ってみると、この日はもう一羽のコブハクチョウも巣の近くで泳いでいた。抱卵しているのはメス鳥で、そばを泳いでいるオス鳥が巣の周辺をパトロールしているのだ。ときどき交代してオスが卵を抱き、そのあいだにメスは食事に出かけるらしい。

     

 このコブハクチョウの営巣場所では毎年抱卵、子育てする姿が見られるけれども、同じカップルが営巣しているのかどうかは確かではない。2年前までは毎年5~6羽の雛、幼鳥が誕生していたけれども、去年孵化した雛はわずか1羽だった。これは自然のなした偶然の結果なのかもしれないけれども、近年この手賀沼コブハクチョウの数が増加して、周囲の水田で苗を食べてしまうという被害が拡がっているということから、役所の方で数を調整しているせいかもしれない。卵を取り上げて、代わりにニセの卵を抱かせるのだという。去年そういう処置を行った可能性はあるだろう。

 しかしコブハクチョウの数が増加しているのは、「ふるさと公園」に接している手賀沼のずっと東の方、手賀川とつながるあたりのことらしく、「ふるさと公園」周辺のコブハクチョウの数など問題にならない増え方らしい。じっさい、今の「ふるさと公園」周辺で目にするコブハクチョウは、この営巣したカップルと去年産まれた幼鳥ぐらいしかいない。その前の年までは4~5羽のコブハクチョウが見られる時期もあったが。

 そういう意味では、この「ふるさと公園」のコブハクチョウの産卵数を調整しなくってもいいように思ったりするが、どうも「ふるさと公園」で産まれたコブハクチョウも、成長すると東の方に移動してしまい、大きな群れの一員になってしまうようだ(去年産まれた幼鳥も今は姿を見せなくなったので、東に移動した可能性がある)。

 去年のコブハクチョウの営巣中には、近くに「コブハクチョウが抱卵していますので、周辺で釣りをしたり騒がしくしたりしないで下さい」という掲示が出ていたけれども、一方で「卵をいっぱい産んで、数が増えると困るなあ」としながら、それでも「抱卵~孵化のジャマはしないでね」とやるのは、「矛盾」といえば「矛盾」ではないかとも思ったりする。

 「ふるさと公園」を出ると、そこにも川沿いに桜並木があるのだけれども、そちらの桜は咲くのがちょっと遅れていて、まだ「七分咲き」ぐらいだろうと思えた。

     

 この日は陽も陰っていて、そこまでに気温も高くはないだろうと思っていたが、薄手のセーター一枚でもちょっと暑くなり、帰宅すると汗がふき出してしまった。

 昨日ヴェンダースの『パリ、テキサス』を観て、良かったもので、「しばらくはヴェンダースの作品を観ようか」と、今日は『ベルリン・天使の詩』にしようかと思ったのだけど、「ちょっと今日の気分ではないか」と、ドキュメンタリーの『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』を観た。考えさせられることの多いドキュメンタリーだった。

 夜はハイスミスの『リプリーをまねた少年』を読み継いでから寝た。この夜はニェネントくんはベッドに上がってくることはなかった。