ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-04-29(Mon)

 今日は月曜日だけれども、世の中は「昭和の日」ということで休日なのだった。いったいなぜ「昭和の日」だけがあって、「明治の日」「大正の日」「平成の日」というのはないんだろう。
 休日といっても、「毎日が休日」のわたしの過ごし方はいつもと変わらないし、テレビの番組もいつものようにモーニングショーをやっていた。昨日の衆議院補欠選挙の結果を受けての解説、コメンテーターらの意見のやり取りが聞けたけれども、コメンテーターの「維新の会は『立憲民主党をつぶす』などと言ったことが裏目に出た」という意見に対して、自民党サポートの田崎史郎氏は「立憲民主党だって自民党を攻撃しているから同じですよ」などと語るのだった。
 自民党というのは現在、政権を担当する「与党」なのであるから、野党がそんな与党、与党の政策を批判、攻撃するのは「あたりまえ」のことである。ましてや今は「政治資金」のことが問題になっているというのに。田崎史郎氏のコメントは、ほとんどネトウヨと同レベルであろう。
 わたしは昨日の選挙で立憲民主党が全勝したことを喜んだけれども、別に立憲民主党を支持しているわけではない。ただ、現在これだけわけのわからない保守政党が乱立してきたなか、リベラルの立場をしっかり示せたことは意義があると思う。

 そんなモーニングショーを見たあと、「ふるさと公園」へと歩いた。先週の月曜日は「ふるさと公園」へは行かなかったので、ちょっと久しぶりという感じ。
 この日は休日だけど、公園の人の出はいつもと変わらない。あまり人気のない公園なのだろうか。それともみんな、もっとレジャー地へと行ってしまったのだろうか。
 この日も公園に野鳥の姿はまるで見られなかったけれども、コブハクチョウが巣ごもりをしていたところへ行くと、そこには5~6人の人が集まっていた。「やはり休日の人気はコブハクチョウか」と思って近づくと、巣から出て池を泳ぐ2羽のコブハクチョウのそばに、小さな雛鳥の姿が見えた。孵化したのだ。
 そうだ、毎年ゴールデンウィークになると孵化していたのを、すっかり忘れていた。雛鳥を数えてみると6羽いるようだ。
 去年は1羽のひなしか生まれずに「今年は少なかったなあ」と思ったのだったが、今年は6羽。一気に「子だくさん」だ。

     

     

     

 この日記で以前のコブハクチョウのひなの数を調べてみると、2021年は3羽、2022年は5羽のひなが生まれていたのだった。今年はやはり、近年ではいちばんたくさんのひなが生まれたのだった。
 2年前の日記だと、コブハクチョウ家族が「ふるさと公園」にいるのは6月中旬ぐらいまででそのあとは姿が見えなくなり、おそらくは東の手賀沼の方へ行ってしまうのだと思う。こうやって雛鳥の姿を観察できるのも、1ヶ月ちょっとのことなのだ。

 この日はネコたちに出会うこともなく帰宅し、「冷やし中華」で昼食にした。そのあとテレビで、先日途中で見るのをやめてしまっていた「未解決事件」という番組の、「下山事件」を再放送していたもので、しっかりと観てしまった。第1部が事件の真相を追う布施検事(森山未來)と新聞記者の矢田(佐藤隆太)を中心としたドラマで、登場人物はすべて「実名」。第2部はそのドラマを補完する、新しく発見された資料などによるドキュメンタリー。
 非常に「見ごたえ」のある番組ではあった。

 下山国鉄総裁が狙われて殺されたのは、単に彼がその当時の国鉄総裁だったから国鉄の人員整理をスムースに行うためではなく、英語をしゃべれた下山氏がアメリカ軍の「(来るべき朝鮮戦争の際)国鉄アメリカ軍のために供出してほしい」という要求をガンと撥ねつけたことが大きな理由だという。もちろん、実行したのは憶測されていた通り、CICの「キャノン機関」だった。
 当時「自殺説」が出回り、自殺を裏付けるような「証拠」があったことは、暗殺実行犯らが「自分たちが罪を被らないように」工作したためだという。
 ここに「ソ連黒幕説」をばらまく人物がいたりもしたし、アメリカによる「捜査ストップ命令」もあったりして、まさに「未解決事件」として今に至っているのだ。しかしこの番組で、もはや「自殺説」も通用せず、ほぼ事件の大まかな「陰謀」は解明されたと考えていいのではないだろうか(まだ、下山総裁の死体が発見された後日、線路上で「ルミノール反応」を示して発見された「下山総裁の血液」の謎はあるけれども、やはり「実行犯らの工作」だっただろうか?)。

 ドラマの中で、布施検事の語る「手を汚し傷つくのは、名もない弱い者たちだ」というセリフや、「国家主義をやめ、国民ひとりひとりの幸福を追求しなければならない」というセリフは、ドラマ作者の「メッセージ」であろう。特に「国家主義」うんぬんのセリフには、わたしも強く同意するのであった。

 今日も、ほとんど本も読めないで終わってしまった。