この日も青空で気温もそこまでに低くないようだ。午前中に、「ふるさと公園」からドラッグストア、そして「野良ネコ通り」へというコースで歩くことにした。家を出たところで、いつもの「ワン」くんが庭にいて、ちょっと気むずかしそうな顔でひなたぼっこをしている姿を見た。カッコいい。
今の「ふるさと公園」はオオバンたちの群れであふれているというか、そのオオバンたちに押されてか、他の鳥の姿がめっきり見られなくなってしまっている。今日オオバン以外でさいしょに目にしたのは、ちょっと離れたところに1羽でいたシラサギだった。
少し歩くと、そんなオオバンたちといっしょになったコブハクチョウがいた。このコブハクチョウ、「コブ」の大きさの感じや体の大きさから、去年生まれた子どものコブハクチョウではないかと思う。もう、去年のコブハクチョウの家族は完全に離散してしまったみたいだ。
公園が川と合流するあたりまで来ると、マガモの姿も見られたし、そしてココにも1羽のアオサギが来ていたのだった。どうもわたしはこのところ、アオサギばかりに出会っている気もする。
さて、この日はそうやって野鳥たちに会ったばかりでなく、ドラッグストアから帰り道に歩いた「野良ネコ通り」でも、いろいろなネコたちに出会った。
まずは「ミケ」くんに出会ったのだが、一ヶ月ぶりに会う「ミケ」くんは、なんだかひとまわり体が大きくなったように見える。とにかくは栄養状態はいいみたいで、この寒い冬も乗り切れそうに見える。
そして「ヒゲ殿下」くん。わたしの方を見て、「なんだ、アンタか」というような顔をしている。このコも元気そうだ。
「野良ネコ通り」も外れまで来たところで、白茶のネコを見かけた。あれ? あれれれ? このコのいるところは昔わたしが「殿」と勝手に呼んでいたネコの定位置だったわけだし、何よりもこのコはその「殿」本人ではないのか。
この日記で検索すると、わたしが最後に「殿」を見かけたのは去年の3月のことで、それ以降ぱったりその姿を見なくなり、わたしはもう、「ああ、殿もダメだったか」などと思ってしまっていたのだけれども、10ヶ月も経った今になって、とつぜんその姿をまた見せてくれたわけだ。いったいどこに行っていたのか、隠れていたのか。それともひょっとしたら、実はどこかの家の「飼いネコ」なのかもしれない、などとは思った。
鳥たちもネコたちも、この寒い季節のもと、たくましく生き抜こうとしている姿をいっぱい目にすることができたようで、なかなかにうれしい日になってしまった。
昨日まであんなに痛みの強かった胸も、なんだかこの日はそこまでに痛まないようでもあった。