ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-12-02(Sat)

 午前中、北のスーパーへと買い物に出かけた。
 この日も晴天で、ピリッと寒い。家を出てすぐの木立にスズメがとまっていたのでデジカメを向けると、飛び立つ前にいい構図で撮ることができた。
 しかし、帰ってから撮った写真を見ると、スズメの手前の木の枝にピントが合ってしまっていた。これはもう、このデジカメの大きな欠陥で、被写体の手前にこういう木の枝とかがあるとどうしてもそっちにピントが合ってしまい、これは手動でもどうしようもないのだ。今のスマホのカメラ機能も充実していて持っているデジカメに引けを取らないようでもあるし、これからは写真を撮るのもスマホを活用しようかとは思うのだった。

     

 スーパーへ行くと、ちょっとだけしなびたダイコンが1本まるごと50円で売られていた。
 実は昨日、朝ドラの「ブギウギ」を見ていて、屋台のおでん屋の場面でおいしそうなダイコンのおでんが写っているのが「おいしそうだなあ」と思っていたわけで、おでんはともかく、ダイコンを使った料理をつくってみようかなあ、という気になってしまったのだった。
 「50円は安いけれども、丸ごと1本は大きすぎるかなあ。無駄にしてしまう気もする」と、買おうかどうしようかとしばらく逡巡したのだけれども、やはり「50円はお買い得だ」ということで買ってしまった。

 帰宅して「ダイコンを使った料理」を調べ、「豚バラ肉とダイコンの煮物」というのがお手軽そうで、こいつをつくることにした。
 それでまずは「ダイコンの下茹で」から始めるのだけれども、以前「ダイコンの下茹で」にはコメのとぎ汁を使うというのを読んでいて、たしかに前回ダイコンを料理したときにはそうやったのだけれども、それではコメを炊くときと同期しないといけないので面倒。今日調べるとダイコンをゆでるときにいっしょに白米をスプーン1杯とか入れればいいことがわかり、気が楽になったのだった。

 それで下茹でしたダイコンと豚肉を鍋に入れ、水をはって味付けをして火をつけ、あとはレシピの時間をタイマーにセットして放置した。そのあいだわたしはテレビを見ていて、キッチンを振り返ることもなかったのだけれども、タイマーがアップしてキッチンを振り向いてみるとなんと、鍋からは煙が噴き出しているのだった。
 おどろいてあわてて火を止めて鍋の中を見ると、もうすっかりおつゆの水分は飛んでしまっていて、鍋の底はまっ黒になっているようだった。
 おかしい。ちゃんとレシピの通りの水量でレシピの通りの時間煮込んだのだけれども、なぜなんだろうか。火が強すぎたのだろうけれども、ここまで焦げつくとはびっくりだった。
 むむ、これで前回「ダブリン・コーデル」をつくったときにつづいて、2回連続で鍋を焦げつかせてしまったわけか。

 料理本体はそこまで焦げついているわけではなく、しっかり煮えていたのだが、やはり味は残念なことになってしまっていた。
 まだダイコンは半分残っているので、このリヴェンジは近いうちにやってやろうと思うのだった。

 この日はテレビで「全日本障害馬術大会」の模様が放映されていたのを、しっかり見てしまった。
 そもそも「障害馬術」というものを見る機会もなかったし、いろいろ興味をもって見たのだけれども、これはとっても面白かった。
 要するに「障害馬術」とは、競技場内のさまざまな障害物を馬で飛び越えていくという、ハードル競技のような競技で、「時間内に競技を終えられなければ減点」「障害物を落下させれば減点」というのが基本ルール。騎手と馬との心がどれだけ通い合っているかという競技で、騎手の指示をしっかり馬がこなすということ。そこに騎手と馬の技術、その一体感とが求められるのだな。
 出場する騎手も40代、50代の方が多く、馬も10歳を超えるものが多い。そして騎手と馬とのコンビが5年ぐらいになるというコンビが多い。しかも騎手は男性、女性の性別を問われず、同じ大会に男女の騎手が共に出場して技を競う。
 じっさい、この日の大会でさいごに競技を行ったのは女性の騎手で、この騎手がノーミスで競技を終えれば優勝されるところだった。惜しいことに障害を1個落下させてしまい、優勝はならなかったけれども。
 おそらくはそんな騎手の方と競技馬とは普段から心を通い合わせ、騎手は馬のことをしっかりと理解しようと努められているのだろうな。わからないが動物への「虐待」ということが起こり得ない世界だとは思えるし、「競馬」の馬のように5歳になる前には引退、たいていは殺処分されてしまうという世界とは大きな違いだと思った。
 もしもこれからもテレビで「障害馬術」の大会が放映されるならまた見てみたいし、こういう競技なら(実は競技のことを何もわかっていないことを隠して)競技会場に観戦に行ってもいいとも思った。

 夕食のあと、この日で「Amazon Prime」での配信が終わるという、ケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』を観たのだった。