ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2019-02-10(Sun)

図書館から借りた高橋源一郎の「日本文学盛衰史」を読み始めたが、先日読んだ続編の「戦後文学編」に比べ、今のところ圧倒的に面白い。明治の作家たちの生活に平成の風俗を紛れ込ませ、時代不明にしているが、その裏に近代文学史への確固とした視点が感じら…

2019-02-09(Sat)

昨夜遅く、Kさんと飲んでの帰りの深夜にウチのそばに来たとき、わたしの目の前の道をニェッタ(わたしの愛する野良ネコ)が横切って行った。一瞬の姿だったけれども、元気、健康そうにみえた。ニェッタの元気な姿をみると、わたしも元気になる。 天気予報で…

2019-02-08(Fri)

一昨日のことだったけれども、展覧会を観ての帰り、自宅駅に着いたのはちょうど夕暮れ時だった。駅からの出口は線路をまたぐ高架になっていて、その高架から下りる階段のところで、夕焼けが美しかったので振り向いてみたら、そこに富士山の影が見えた。 この…

「仰向けの言葉」堀江敏幸:著

前にもちょっと書いたことだけれども、やはり絵画作品や写真について書いているのに、その作品の図版がないというのはまずは致命的というか、読んでいて自分の心象をどこに振り向ければいいのかわからずに難儀する。 それと、今のわたしはこのような「詩人の…

2019-02-07(Thu)

夜中に目が覚めた。胸が重たいというか、胸の上に何か<重み>がかかっている。眼を開けて視線を下に向けると、ニェネントの胴体、後ろ姿が見えた。ちゃっちゃっとふとんを動かしてみても微動もしないでいて、どうやらわたしの胸の上ですっかり熟睡している…

「ソフィ カル—限局性激痛」原美術館コレクションより @北品川・原美術館

『限局性激痛』1999年1984年、私は日本に三ヶ月滞在できる奨学金を得た。10月25日に出発した時は、この日が九十二日間のカウントダウンへの始まりになるとは思いもよらなかった。その果てに待っていたのはありふれた別れなのだが、とはいえ、私…

「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」@目黒・東京都庭園美術館

近年、大規模に再評価熱の高まる岡上淑子の、とりあえずは総括的展覧会といっていいのでしょうか。 今回こうやって彼女の作品を総括的に観て、やはりそこに「廃墟~ディストピア」的な世界観も読み取れることに注目し、「これは今の時代に再評価されるわけだ…

2019-02-06(Wed)

朝、まだ真っ暗なうちに家を出て、歩きながら漆黒の空を見上げていると、その空を南から北に、月の倍ぐらいに見える大きさの真っ赤な「火球(隕石)」が、火花を散らしながら流れて行くのを<幻視>した。「あの隕石が落下したら、きっともう地球には大壊滅…

「花粉」ノヴァーリス:著 今泉文子:訳(ちくま文庫「ノヴァーリス作品集1」より)

ゲオルク・フィリップ・フリードリヒ・フォン・ハルデンベルクという青年が、「ノヴァーリス」の筆名でデビューした作品であり、ドイツ・ロマン主義の誕生を告げた雑誌「アテネウム」の創刊号に掲載された断章集。これはいわゆる「アフォリズム集」ではなく…

2019-02-05(Tue)

先週はしばらく胃の調子が悪かったのだけれども、このところはすっかり気にならなくなった。それでもやはり、以前のように朝からハムトーストとかをがっちり食べる気にはならない。バナナを2本食べて朝食代わりにしていたが、肉まんを買って朝にチンしてや…

2019-02-04(Mon)

昨日は「節分の日」だった。このところ何年か、「節分の日」になるとスーパーやコンビニで売られる「恵方巻」のことが話題になっていて、つまり「節分の日」が過ぎてしまうと大量に廃棄されてしまうのが「恵方巻」の運命だと。なんと恐ろしいムダをやってい…

「今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史(戦後文学篇)」高橋源一郎:著

今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/08/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る ちょっと今原本が見当たらないのでたしかなことは書けないが、柄谷行人氏はその「日本近…

2019-02-03(Sun)

日曜日。今日は出来るなら、三軒茶屋で今日までやっているチェルフィッチュの公演を観に行きたいと思っていたのだが。 ‥‥むむむ、チケットは四千円だし、予約してないから当日券として五百円プラスだし、交通費はかかるし、マチネにしろソワレにしろ時間的に…

ARICA「孤島 On the Island」@北千住・BUoY

演出:藤田康城 テクスト:倉石信乃 音楽・演奏:福岡ユタカ 美術・演奏:西原尚 出演:安藤朋子 漂流。島が流れて来る。島にはひとりの女がいる。そこに、不思議な、不可解な「生活」がある。「孤」というのは何なのか。問いかけがある。 わたしはこれは「…

2019-02-02(Sat)

沖縄に行った夢をみた。夢の中でわたしは「ここは沖縄だ」と思っているのだが、そこで目の前に拡げられた(今わたしはここにいるという)地図は沖縄ではなく、近接して二つの島が並んでいるスポットだった。で、現実にはわたしは沖縄に行ったことはない。 今…

「サスペリア」ルカ・ヴァダニーノ:監督

オリジナルのダリオ・アルジェント版「サスペリア」を継承し、アルジェント版ではわけのわからなかったストーリーの飛び方にひとつの「解決」をみせているリメイク、と思った。そういう意味で、パンフレットに江戸木純氏が「極めて正しい映画的継承」と書か…

2019-02-01(Fri)

2月になった。寒い冬ももう少しの辛抱だろうけれども、昨夜は雪になったらしい。早朝(深夜)に起きて駅へと歩くと、うちの前の空き地にはうっすらと白く、雪が積もっていた。しかし駅のそばの国道沿いの空き地には雪の積もっている気配はなく、そのわずか…

2019年1月のおさらい

舞台: ●「1.26反原発集会」@三鷹・SCOOL展覧会: ●「建築×写真 ここのみに在る光」@恵比寿・東京都写真美術館 ●「カタストロフと美術のちから」@六本木・森美術館Book: ●「定本 日本近代文学の起源」柄谷行人:著(岩波現代文庫) ●「言葉と歩く日記」…

2019-01-31(Thu)

夢。わたしは何かの映像コンペで入賞したらしい。佳作4人のうちのひとり。屋外の広いスペースで授賞式が行われていて、わたしの前にプレゼンターらしい小柄な女性がかがんで、誰かと話をしている。黒と赤と白のチェックのワンピースを着て、黒いストッキン…

「山椒大夫」(1954) 溝口健二:監督 依田義賢:脚本 宮川一夫:撮影

かつての戦後の日本映画隆盛期の「三大巨匠」として黒澤明、小津安二郎、そして溝口健二の三人の監督の名が挙げられることが多いと思うけれども、今、黒澤明と小津安二郎のことを「やはりすごい!」という人も多いが、それにくらべると、今の溝口健二監督の…