ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-02-01(Fri)

 2月になった。寒い冬ももう少しの辛抱だろうけれども、昨夜は雪になったらしい。早朝(深夜)に起きて駅へと歩くと、うちの前の空き地にはうっすらと白く、雪が積もっていた。しかし駅のそばの国道沿いの空き地には雪の積もっている気配はなく、そのわずか1キロほどの距離に「雪が積もる」/「積もらない」の境界があったのだろうかと思う。これはひょっとしたら、国道にはひんぱんに車が走っているわけで、そのせいで国道周辺は多少気温が高いのだろうかとも思う。いずれにせよ、このあたりが積雪するかどうかの境い目にあったことはまちがいないだろう。

 今日は仕事のあと、今年初めて映画館で映画を観ることにした。リメイク版の「サスペリア」。わたしの好きな女優のティルダ・スウィントンが、名門ダンスカンパニー(スクール)の振付家役で出演している。わたしには必見映画で、先日は<予習>のためにオリジナルのダリオ・アルジェント版を観ておいた。
 都内でいくつかの映画館で公開されているのだけれども、仕事の帰り道に近い日比谷の映画館を選び、仕事のあとに昼食をとって日比谷に行く。例によって、映画館がどこにあるかわからずにしばらく迷う。歩いていると道沿いに宝塚劇場があり、近日上演作のポスターに「群盗」という文字がみえ、「それって、シラーの<群盗>なのか? 宝塚がシラーをやるのか?」とおどろいてポスターを二度見したが、まさにたしかに、シラーの「群盗」をやるようだった。オレ、観てもいいけどね(って、宝塚はチケット高いから行きません!)。

 ようやく映画館を発見し、座席を決めてチケットを買う。そうか、この日は月の初めの日の「ファースト・デイ」で、みんなチケットが安い日なのだった。
 まだ映画上映まで一時間以上あるので、近くのビルの3階にある本屋に行く。この本屋の品揃えはユニークで、「わたしたちはベストセラー書籍を売るのではなく、<文化>を発信したいのです」という主張がはっきりと感じられる。もちろん、あのいいかげんな日本史の本など置かれていない。
 この本屋に置かれている本を見てまわると、「こういう本も刊行されているのか」というおどろき、発見もあり、とっても楽しい時間をすごせる。「ハード」としての<書籍>の販売には逆風が吹いているというが、このような「文化発信」の意識を持った書店には期待したい。って、買わないのだが。

 映画館に戻り、映写室に入る。スクリーン13。

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 ‥‥むむむ。これは去年の暮れに観た「ヘレディタリー/継承」の姉妹編というか。「お願いです。すべてわたしが悪うございました。懺悔いたしますからもう堪忍して下さい」と思いながら観ていたのだが、映画は容赦なくわたしをいたぶり続ける。ちゃんとした感想は別に書こうと思うけれども、映画が終わって映画館を出て、帰路の電車に乗っても頭の中はぐちゃぐちゃで、本も読めないのだった。
 それでも自宅駅となりの柏駅で下車し、借りていたDVDを返却し、ちょっと買いたかった雑誌を買い、またスーパーに立ち寄って「天ぷらセット」を買って帰り、夜の食事にするのだった。