ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-06-07(Tue)

 ニェネントくんは毎朝、わたしが起きて朝食を出してあげたあとはずっと、リヴィングのわたしの周りでゴロゴロしていて、わたしが家を出るときには、ドアぐちまでわたしをお見送りしてくれる。いつもうれしいことである。
 それがこの朝は、わたしが家を出ようというとき、和室のキャットタワーの上にあがって窓の外を見てばかりで、わたしが「ニェネントくん、行くよ~!」と声をかけても無視なのである。冷たいな。
 そういうつもりなら家を出るときに、そのニェネントの見ている窓の外を歩いてやろうと思い、ドアを開けてぐるりと大回りする(普段のドアから出る経路は、窓とは反対側であるが、けっきょく窓の前を通っても、同じ道路には出られるのだ)。

 すると、そのウチの窓の向かいの空き地に、ネコが来ていたのだった。
 もうこのあたりでは最近はすっかりネコの姿を見ることもなく、もちろん「初対面」のネコである。

     

     

 こんなネコが近所に来ていたのなら、ニェネントくんが気にするのは当然のことだろう。ニェネントくんが同族ネコに出会うのは、(わたしが外に出ているあいだに出会っているかも知れないけれども)かなり久しぶりのことだと思う。

     
 
 まあニェネントくんは「排他性」の強いコだと、わたしは勝手に思っていることだし、「この地域はわたしの<縄張り>なんだから、勝手に入って来ないでちょうだい!」とか思ってるのだろうかとは思う。

 しかしこの黒白ブチのはちわれのネコ、もう何年も前にこの空き地のあたりに居た「ベンナ」とかに似ている気もする(もうとっくにこの世にいなくなってると思うけれども)。
 それでこのネコ、わたしが近づいても逃げて行かないし、けっこう「人馴れ」しているみたいで、どこかこのあたりで外飼いされているネコが、ちょっと冒険して遠出して来たのかも知れない(このあたりはけっこう、「外飼い」の飼いネコがまだ多い)。

 まあ、朝いちばんとかにネコに出会えると、わたしも気分はいい。昨夜心配した腹の調子も良くなったし、朝の血圧も相当に「健常」という感じ。

 朝の天気予報では、この日は終日曇天だろうということだったが、そうやって早朝に出勤で外に出てみると、今にも雨になりそうなかなりの曇天で、道路は雨で濡れた感じになっていた。これはやはりバッグに「折りたたみ傘」をしのばせて行こうか、ということで傘をバッグに入れて出勤したが、けっきょく雨に降られることはなかった。
 しかしこの日は一日気温も上がらず、肌寒い日になった。昨日もそうだったし、明日もこんな感じになるだろうということだ。

 仕事から帰宅して、夕方から「Amazon Prime Video」で、今村夏子原作・大森立嗣監督の『星の子』を観た。
 今村夏子はおそらく、わたしが今の国内でいっちばん入れ込んでいる作家さんで、わたしには珍しく彼女の全作品を持っている。それで来月には彼女のデビュー作にして「大傑作」、『こちらあみ子』が映画化されて公開されるのだ。これは必ず観に行きたいし、この『星の子』も、公開当時は映画館に観に行きたかった作品だった。
 わたしのことだから、けっこう原作のストーリー展開も記憶から抜けてしまっていたわけだが、ちょうど今読んでいるナボコフの『ベンドシニスター』も明日には読み終わるだろうから、そのあとはもういちど、その『星の子』を読んでみようと考えている。