ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-11-11(Fri)

 11月2日に市役所へ「自立支援医療制度」の新規・再開申請に行こうとして、家に大事な書類を忘れて市役所へ行く前にウチに戻ったりしたのだったが、今日はそのリベンジでまた市役所へ行くことにした。
 駅までは20分ほど歩き、そのあとは駅前から出ているバスに乗って市役所へ着いた。入り口にある各部署の配置図をみて「わたしはどこへ行けばいいのか」とバッグの中を見ると、なんと! またも大事な書類一式すべてをウチに忘れて来ているのだった。
 ウチを出る前に、封筒の中に必要書類を確認しながらすべて入れ、その封筒さえ持って出ればよかったのに、肝心のその、いちばん大事な封筒を忘れて来てしまったのだ。

 いったい何回こういうことを繰り返すのか。もうこれでは「認知症」と判断されてもしょうがない。
 いささかなりと自分の呆けぶりにあきれ果て、もう涙も流すような気分で帰路に着く。
 気分転換に市役所の近くのスーパーでちょびっと買い物をして、またバスで駅に戻る。ここから先を歩いて帰るのもいいが、距離もあるし、こちらの駅から自宅までの道は「いい景色」というわけでもないし、ネコもいない。
 それでひと駅だけ電車に乗って、いつもわたしが使っている駅に出た。こっちでも駅前のいつものスーパーで買い物をして、ウチまでゆっくりと歩いて帰った。この日は足の調子は悪くはない。

 「野良ネコ通り」に通りかかると、「ヒゲ殿下」がいつものようにクルマの屋根で休んでなくって、畑の奥を歩いている姿を見た。「ヒゲ殿下」の歩く姿を見るなどというのは、めったにあることではない。

     

 しかし、使っていたデジカメが壊れてしまって引っぱり出した古いデジカメは、やっぱり扱いにくい。まずは「ズームイン」「ズームアウト」が固定出来ないというか、操作すると最大倍率とか最小倍率へと「ズームイン」「ズームアウト」されるわけだけれども、「このズーム位置がいい!」とそこでストップしようとしてもストップしてくれず、最大か最小まで行ってしまうのだ。何とかズームボタンを途中で押したりしてようやっと「撮りたいズーム」に固定出来たと思うと、今度はピントが合わないのである。
 やはり、新しいデジカメを買った方がいいように思う。

 帰宅すると、わたしが忘れて行った「重要書類」は、ちゃんとパソコンの上に置いてあった。なんということだ。家を出るときにチェックしないわたしなのだ。「認知症」なのだからしょうがないかね。

 夕方、窓の外の夕焼け空の色がきれいだったので、窓を開けて写真を撮ってみた。これまた一苦労したし、色合いがいいとも思わない。

     

 そんな風に、窓を開けて写真を撮っていると、ニェネントくんが「お! 窓が開いてますね!」と外に出ようとわたしのそばに寄って来るもので、あわてて窓を閉めて撮影は中断した。

 しかしわたしはそのとき、あわてたもので窓の鍵をかけないままにしてしまっていたのだった。
 それからしばらくして、フッと窓の方を見やると、ニェネントくんが自力で窓を開けたらしく、その窓の隙間から外へ跳び出ようとするところだった。もうわたしには止められない。

 外に出てしまったニェネントくんを部屋に戻そうと、窓を大きく開けたままにして、わたしも外に出てニェネントくんを追う。
 以前だったら、外に出てしまったニェネントくんは隣家の庭にまで行ってしまうようなやんちゃぶりを見せてくれたけれども、最近はウチの周辺からあまり離れたところまでは行こうとしない。「ウチからあまり離れない方がイイ」との知恵をつけたのだろうか。
 そこまでに苦労せずにニェネントくんは部屋に戻ったが、これからは窓の施錠にはもっと注意深くしないといけないな。まさかニェネントくんは窓のところにいくたびに「今日は窓は開くかな?」と試してみてるとも思えないけれども、そこは人間にはわからない「ネコ知恵」があるのだろう。しかし、いくら施錠されていないとはいえ、あの窓を自力で開けてしまうっていうのは、けっこう力持ちなのだな。