ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-11-29(Mon)

 COVID-19の新たな変異株「オミクロン株」というのが南アフリカを中心に感染拡大していて、すでにヨーロッパやオーストラリア、香港などでけっこうな感染者が出ているらしい。この変異株がヤバいのは「感染力の強さ」らしく、香港では既感染者がマスクせずに検疫用ホテルの客室のドアを開け、それで向かいの部屋の人物が感染した、などという報道もあった。恐ろしいことである。
 日本でも、明日からはすべての外国人の入国を禁止する措置を始めるらしい。まだ国内の感染者もなく、そこまでに行動を自粛しようということではないが、ようやくこれから「今年はクリスマスも年末年始のあれこれのイヴェントも楽しめそう」というときになって、「やっぱり<第6波>が来るのか」みたいな空気が一気に拡がりそう。とりあえずは海外アーティストの来日がまた、続々と<来日中止>にはなるのだろうか。まあ自分たちは当面は今の生活を継続させるとはいえ、こんなことがいつまでつづくことだろう。

 そしてまた仕事が始まる月曜日の今朝は、めっちゃ寒くなった。スマホの「今日の天気」を見ると、なんとその時間の気温は「1度」だと書いてある。「1度」とは、霜も降りるだろうし氷が張ってもおかしくはないのではないか。しかし、それで昼の気温は16度ぐらいになるといい、朝と昼の気温差が大きい。あんまり厚着して朝に出かけると、昼に帰るときには暑くなってしまう。「どうしよう」と思ったが、ちょうど仕事で着る制服というか作業着を週末に洗濯していて、今日職場に持って行くところだったので、つまりはその作業着を下に着込んで出勤すればいいではないかと思いあたった。仕事前の着替えの手間もちょびっと省けるし、帰りは当然、職場に置いて行けばいいわけだ。
 ということで、少し着込んでから家を出た。なるほどこの季節いちばん寒い朝だとは思ったが、「1度」っていうほどではないんじゃないか?とは思った。「1度」になると手が凍えるだろうが、たしかに手は冷たいが「凍える」というほどでもないと思った。真っ暗な夜空は晴れているようで、いつものような星も見え、天頂からちょっと西側には、もう三日月になりつつある月もきれいに見えた。

 仕事を終えての帰りには、たしかに予報通りにけっこう暖かくなった。今日は月曜なので、「ふるさと公園」を通ってウチに帰る。
 公園の手前の住宅地で、1羽のムクドリを見たので写真を撮ってみたが、いつもはたくさんいるムクドリ、この日はこの1羽だけしか見かけなかった。

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 今日の公園は、いつものオオバンカルガモ、そしてコブハクチョウの4羽の家族が見かけられただけだった。昨日行った「手賀沼公園」にはユリカモメも来ていたので、「こちらにも来ているか」とは思っていたけれども、その姿は見られなかった。

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 今日からは、読みつづけているシャーリイ・ジャクスンの『絞首人』と合わせて、文庫本でパトリシア・ハイスミスの短篇集『ゴルフコースの人魚たち』を読み始めた。シャーリイ・ジャクスンとパトリシア・ハイスミスというと、「読後感の気分のよろしくない作家」の双璧、ともいえるわけで、読んでいるわたしの精神は大丈夫だろうか?というところではある。
 今日ハイスミスで読んだのは表題作の「ゴルフコースの人魚たち」1篇。

 主人公は経済学者なのだけれども、ホワイトハウス入りを請われて承諾した直後、大統領らと共にとあるパレードの観覧席に招かれる。そのとき大統領を狙う銃弾が撃ち込まれ、大統領の足に命中する。偶然大統領のすぐそばにいた主人公はとっさに大統領におおいかぶさり、次の銃弾は主人公のこめかみをとらえる。主人公の命に別状はなく、しばらくの入院生活、リハビリののちに自宅でパーティーを開く。彼は今や「身をもって大統領の命を救ったヒーロー」であり、多くの報道陣も駆けつける。
 しかし主人公は負傷のせいなのかわからないが、どこか精神に狂いが出ているのかもしれない。主人公の孫娘は主人公を避けるようになってしまってもいる。パーティーのあいだ、主人公の妻が主人公のそばにつきっきりで、彼の言動をチェックしている。でも主人公はそんな報道陣の中の顔見知りの女性記者に異様な執心をみせ、彼女にしつっこくつきまとい追いかけ、避けられてプールに落ちてしまう。
 主人公の妻は、そんな主人公の醜態を撮影した記者から、撮影したフィルムを取り上げようとする。そこにプールから上がった主人公も現れ、「あの女性が映ったフィルムならば」と、またもや執着を見せる。

 ハイスミスは、基本その主人公の一人称描写から、主人公の「常軌を逸した行動」を追う。ヤバい。読んでも気分は良くない。この主人公の、常軌を逸した「若い女性」への執着というのは、彼が頭に傷を負ったためというより、主人公の「老い」から来るものではないだろうか。ある意味、「まったく救いのない」作品にも読める。

 今日の夕食は、とにかく白菜がいっぱいあるもので、昨日買った厚揚げと合わせて、「白菜と厚揚げの炒め煮」というのをつくった。なかなかに美味しかった。まだ厚揚げも半分残っているので、明日もこの献立かな?