Stay Home１２日目。今日も昨日と同じく、体温は36.1度。朝は４時に目が覚めてしまった。ニェネントの朝食を出してあげ、さあわたしはホットケーキをつくろうかと思ったのだが、起き抜けにいろいろと面倒な作業をやる気にはどうしてもなれず、けっきょくいつものハムトーストの朝食にした。
政府は今回のCOVID-19での自粛要請で困窮した人たちに、条件を付けて１世帯３０万円を支給する方向で進んでいたのだが皆の反発は強く、先日公明党の山口代表が安倍首相に「連立を離脱する」と脅したらしく、一転して１０万円の一律給付へと動いた。ところが麻生財務大臣が「一律」に難癖をつけ、申請した人にだけ給付することにしたようだ。安倍は無能で臆病者の「バカ殿様」だけれども、麻生ははっきりと「悪代官」役の悪人、極悪人、ファシストである。国民への援助などこれっぽっちもしたくないのだ。
しかし、わたしはひょっとしたら３０万円がもらえたかもしれないのに、残念といえば残念だ。喫緊にひっ迫した困窮者に一度は「３０万円を給付します」と言い、それを撤回して１０万円に減額したことになる。困窮者には緊急に、さらに手厚い援護をなすべきであろう。
しばらくして落ち着いてから、やはりホットケーキをつくることにした。昨日うまくいったものだから「手順はわかってる」という感じでちゃっちゃっとつくり、余裕こいて焼いてるときにキッチンから離れてしまったら、焼く時間が少し長すぎて黒くなってしまった。味は大丈夫だったけれども、ちょっと失敗。
ホットケーキをつくるのに問題があるとすれば、どうしても玉子を１個使うので、それに見合った小麦粉を使うとなると、ひとり分としてはちょっと分量が多くなる。この半分の分量でもかまわないと思うのだけれども、玉子やベーキングパウダーをまぜた生地は、あまり保存はできないのだという。まあそんな気はする。では焼いたのを半分保存しておけばいいかというと、これも味は落ちてしまうだろう。今でも合間にトーストはひんぱんに食べることだし、やはりわたしは自宅待機のうちにデブになってしまうのだろう。
外は朝から雨で、午後には強く降り始める。今日は、先日Amazonで購入したニェネントのカリカリその他が配達される日と予定されている。「どのあたりまで来てるのか？」と「配達状況」を見ていると、配達方法で手渡しではなく、玄関先などに置いて行ってもらうという方法を選択できることを知った。人との接触を避けるということでCOVID-19感染予防にも（ある程度）有効だろうし、いちばんに、配送する方の手間が省けることだろう。配送状況もまだ配達に出ていないようだったので、まだ有効だろうとその方法を選んだ。
雨がだんだん強くなって、玄関ドアの外をみると地面が雨で濡れ始めていたので、小さなテーブルを外に出して、その上に置いてもらうようにした。そのテーブルの上なら、ひさしの影になって濡れないようだ。
ときどき外の様子をみて、「まだ置かれていないな」とかチェックする。雨も弱くなった３時過ぎになって、無事に配達されていた。部屋の中に取り込んでおいたら、ニェネントがやって来て「あら、いいお座り台が来たじゃないの」とばかり、箱の上にすわり込んでしまうのだった。
雨はお昼ごろに強くなり、２時ぐらいにはかなりの雨で天気予報通りに大雨になるのかと思ったら、書いたように雨はだんだん弱くなり、４時過ぎにはすっかり止んで、止んだと思ったらすぐに南の空に青空が見えるようになった。
今日は映画は観なかったけれども、がんばって読んでいたパトリシア・ハイスミスの『生者たちのゲーム』を一気に読み終えた。「次はまたハイスミスを読もうかな」とも思ったけど、先日のお片付けで、意外なことにわたしはカミュの『ペスト』を持っていることがわかったので、時節柄、次は『ペスト』を読んでみようと思うのだった。実はこのカミュの『ペスト』、今現在（といっても今現在はほとんどの書店は休業中なのだが）すべての文庫本の中でベスト１売れているのだという。まあ一般書籍よりは文庫本の方がまちがいなく売れていることだろうから、つまりすべての書籍でいちばん売れているのが、このカミュの『ペスト』なのだ。
このことでおかしいのは、先日ネットで読んだことだけれども、ある大手書店ではこの『ペスト』を山積みにしてあって、「お一人さま一冊でお願いします」と書かれていたらしい。おいおい、書籍まで「買い占め」かよ、しかし同じ本を何冊も買ってどうするつもりだよ、と思ったら転売目的で何冊も買う人がいるとのこと。嘆かわしいことである。‥‥古本屋で売っても二束三文にしかならないから、ネットオークションで高値を付けて売るつもりだろうけれども、ま、定価以上では売れないと思うけどね。
