ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-04-16(Tue)

 ニェネントくんのキャットタワーには、下の方に丸い入口のついたネコの入れる「ボックス」がついていて、このキャットタワーを買ったときには、ニェネントくんがそのボックスを愛用してくれるものと期待したのだったけれども、ニェネントくんはいっこうにそのボックスに興味を示さず、まったく入ってくれないのだった。
 「好みじゃないんだったらしょうがないな」と、わたしもニェネントくんがそのボックスに入ってくれることも期待しなくなっていたのだけれども、これがとつぜん昨日の夜に、そのボックスの中に入ってずっとまどろんでいたのだった。「なんだ、ステキなスポットがあるじゃないか」と、今さらながらに気がついたのか、とにかくこのキャットタワーを買って6年目の快挙ではあった。
 「一日だけで終わってしまう可能性もあるな」と気にしていたのだけれども、この日もわたしがベッドに入ったあと、そのボックスに収まってくれたのであった。どう? 居心地がいいでしょう?

     

 今日も暖かい一日になったけれども、わたしは一歩も外に出なかった。この日は映画も観ないで、のんびりとした一日を過ごした。
 今は昼から、むかしの朝ドラ「ちゅらさん」の再放送をやっていて、けっこう見ているのだけれども、これが相当に面白い。さすが「名作」と言われた番組だなあとは思い、毎日の展開が楽しみ。今日は、帰って来た「兄い兄い」が妙なマスコット人形の「ゴーヤーマン」なるものを「これはぜったい売れる」と大量に発注するも、まったく売れないという展開で、見ながら大笑いしていた。
 「ちゅらさん」が終わると、朝の「虎に翼」の再放送で、こちらもけっこう面白い。ヒロイン役の伊藤沙莉という女優さんがいいのだけれども、前回の「ブギウギ」に続いての「達者なコメディエンヌ」という感じ。今はまずは戦前の時代、虐げられていた女性の問題を打破しようと、法曹の世界に飛び込もうとする女性たちの奮闘という展開。

 一方でこのところずっと、ネットでのニュースサイトが面白くない。特に「Yahoo!JAPAN」。上部に出ている「主なニュース記事」はまあいいとして、それより下に延々とつづく記事は「なんだこれ?」という感じである。今は大谷選手と水原(元)通訳の話題ばかりなのはしょうがないとはいえ、あまりに多すぎるだろう。
 あとは外国人旅行者へのインタビューでの「日本の食事がおいしい」とかいう記事も毎日のこと。こういう「日本すばらしい!」記事には、「バカバカしい」という気もちにならざるを得ない。それで今は少し減った感もあるけれども、「クルド人排斥」の記事。こういう「日本は素晴らしい」という記事と「クルド人(移民・難民)は排斥しよう」とは連動しているのではないかと思ってしまう。そういうニュースに付随しているコメント、いわゆる「ヤフコメ」というものはもう「読むに堪えない」ものばかりで、とにかくは情けなくなってしまう(今はそういうコメントを読んでも腹が立つばかりなので、読まないようにしているが)。

 こういう「ヤフコメ」の酷さというのは、今さら語るまでもないものだけれども、全体に共通しているのは「嫌韓」意識、そして自民党の政策に反対するものは「反日」として排斥する意識、そして「刑務所など刑事施設の目的は更生と社会復帰である」ということを無視して、何でもかんでも「死刑にしろ!」とわめくこと。これに今は「現状を見ずして<クルド人=犯罪者>」とするようなコメントにあふれているわけだ
 このような「ヤフコメ」を読んだ人の中には「そういうものなのか」と現実も知らずに思い込み、ヘイトクライムに走る人も現実にあったわけで、じっさいに犯罪に走らなくっても「ヤフコメ」や「X(旧ツイッター)」などにそのようなコメントを書き散らかして憂さを晴らしているような人は大勢いることだろう。

 そういうところから、どうもわたしは最近は「ヤフコメ」や「X(旧ツイッター)」などはつまりは「憎悪増幅装置」なのではないのか、と思うようになった(気づくのが遅いが)。
 そういう「ヤフコメ」や「X(旧ツイッター)」に書き込む人たちは「ネトウヨ」とも呼ばれ、保守的な思考に傾く人が多いと思うけれども、これは「左派」「リベラル」だろうという人であっても、「憎悪」をまき散らすということでは共通する人らも、けっこういると思う。

 「Yahoo!JAPAN」などは意識的に「ネトウヨ」のコメント(ヤフコメ)を求めて、そういうコメントの集まりそうなニュースを選んでいるフシがあるし、「ヘイト発言」に規制をかけない「X(旧ツイッター)」も罪深いだろう。
 いちばんいいのは、そういうネットに触れないようにしておくことだろうか。現実に先日、「SNSをやらない人の方が幸福感が高い」という調査結果を読んだばかりだ。わたしは積極的にSNSをやっているわけではないが、やはり今後気をつけようと思う。

 夜はパトリシア・ハイスミスの『死者と踊るリプリー』を読むが、今回はけっこう順調に読み進んでいる感じだ。珍しく主人公のトム・リプリーと夫人のエロイーズが一緒にいる場面が多く、けっこうエロイーズのファンであるわたしにはうれしい限りだ。