ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-15(Thu)

 夜中に、ニェネントくんが「むふっ!」と声を出し、わたしの左の枕元に跳び上がってきた。そのあとわたしの胸の上を横断して、わたしの右側でわたしに並んでのびのびと寝るのだった。時計を見るとちょうど夜中の12時だった。わたしはそのあと目覚めて、横を見るとまだニェネントくんはわたしと並んで寝ているのだった。時計を見ると3時になっていた。ずいぶん長いことわたしといっしょに寝ていたのだな。わたしにはうれしい夜であった。

     

 今日は、そのニェネントくんが面白い動きをみせてくれた。
 ニェネントくんがリヴィングから和室へ移動したのでついて行くと、いつものようにわたしに追われたと思ったのか、キャットタワーの上に跳び乗った。それで昨日はそのキャットタワーの上からそばのクローゼットの上にジャンプ出来なくって、わたしも「ニェネントくんもジャンプ力が落ちたか」と思ったのだったけれども、この日はそのクローゼットの上にジャンプして見せてくれた。
 「なんだ、まだジャンプ力が衰えたわけではなかったね」と安心したのだけれども、そのあとすぐにクローゼットから降りてリヴィングへやって来て、ちょっとわたしの方を振り返って、また和室へと行くのだった。わたしがついて行くと、それがまたキャットタワーの上にジャンプして、またクローゼットの上にジャンプしてみせるのだった。
 これはどうも、「わたしに見せるための」ジャンプで、「ほら見て見て! 昨日はちょっと調子悪くってジャンプし切れなかったけれども、今日はしっかりジャンプ出来るよ!」といっているみたいだった。だいたい普段こうやって2回連続してクローゼットの上にジャンプすることなんかなかったのだから、どうもわたしに見てもらいたかったように思えてしまう。わたしの思い込みもあるだろうが、なかなかに面白いことをやるコだな、などと思ってしまった。さすがにニェネントくんだ。

 この日も気温が上がり、都心では21℃を超えたという。風もけっこう強かったらしく、今年の「春一番」になった。わたしは部屋から一歩も外に出なかったので知らない。面白いことに、和室にいると暖かいことがわかるのだけれども、和室からリヴィングに行くとそんなに暖かい気はしない。おそらく3~4度は温度が違う気がする。リヴィングは遮光カーテンをひきっぱなしにしているせいかもしれない。

 読んでいたパトリシア・ハイスミスの『プードルの身代金』を読み終えた。ちょっと「無常感」にも囚われてしまう、これはハイスミスの作品の中でも傑作のひとつだろうと思った。
 それで読後の余韻に浸っていたら映画とか観る気分になれず、この日は「多摩動物公園」の紹介映像を見たのだった。「多摩動物公園」は上野動物園の4倍の敷地面積と高低差のある地形を生かし、基本的に「柵」ではなく「濠」によって動物たちを観客から隔てているという。特に「ライオンバス」は世界でも初めてのサファリ形式での展示だった。
 動物たちの「繁殖」の成果の大きい動物園のようで、キリンなどは開園以来もう200頭近い子供が誕生しているという。「モウコノウマ」とか「ゴールデンターキン」な~んていう珍しい動物もいるのだ。行ってみたいけれども遠いなあ。