今日は土曜日。この日の朝の「ウィークエンドサンシャイン」は、先日亡くなられたオールマン・ブラザーズ・バンドのディッキー・ベッツの追悼特集だった。わたしはオールマン・ブラザーズ・バンドをちゃんと聴いたことはなかったのだが、やはりこの時代のバンドの音はいいものだと思った。
朝、昨日思い出していたデイヴ・クラーク・ファイヴのことをまた考えていて、彼らの映画『五人の週末』が観てみたいなあなどと思い、「まあ今はもうDVDもリリースされてはいないだろう」とは思いながらもAmazonでチェックしてみると、思いがけずも見つかった。もちろん海外盤だが、そんなに高くもなかったので、ついつい注文してしまった。
それで、先日から「観たいなあ」と思っていた黒沢清監督の新作『Chime』の件だけれども、リリース元の「Roadstead」というサイトをみてみたのだが、どうやら観たいコンテンツを購入しないとならないらしく、それが1万4千円ぐらい。DVDとかなら5枚から10枚も買える価格だ。映画館にも10回通える。いくら何でも高すぎるのでやめたが、リリースから一ヶ月が過ぎれば、購入した人はその映像を一般に貸し出したり出来るようなことが書いてある。
どういうことなのか、どういうことになるのかはわたしには解らないのだけれども、つまりしばらく時が経てば安く観られることもあるということだろう。まずは6月に映画館で公開される『蛇の道』のセルフリメイク版の公開を待とう。
などと思っていたら、その『蛇の道』が公開されるとなり駅の映画館では、6月から「黒沢清監督特集」をやるということ。『地獄の警備員』と『CURE』、それと1998年版の『蛇の道』とを一週間ずつ公開するということのようだが、み~んなもう一度、スクリーンで観てみたいなあ、などと思う。
それでこの日は午後から「Amazon Prime Video」で、黒澤明監督の『生きる』をイギリスでリメイクした『LIVING 生きる』を観た。主演のビル・ナイが好きなのでうれしい作品だった(映画館へ観に行こうかとも思ったのだったが)。
脚本がカズオ・イシグロだということも話題になったけれども、ソフトなリライトだったと思う。
ちょうど映画を観たあと、ネットで「実は老衰死は悲惨‥‥。医師たちが、<死ぬならガン>と口を揃えて言う」という記事を読んだ。
書いてあったのは、体が衰弱して介護の世話になって亡くなる「老衰」よりも、「ガンであと余命はどれだけ」とわかる方が、元気なうちに身辺整理をして、<人生でやり残したこと>にトライすることができるのだ、などということだった。
これはまさに『LIVING 生きる』の主人公のことだなあ、とか思ったのだった。「しかし、そういうものでもないだろう」と思っていて、夜にその記事をまたみようとしたら、何か「問題」があったのか、削除されていたが。
映画を観たあとにテレビ放送に切り替えると、ちょうどNBPの「阪神vs.ヤクルト」戦が中継されていた。見始めたときはすでに阪神が近本の逆転ホームランでリードしていたが、そのあとヤクルトも粘って、とても面白いゲームだった。いちおう阪神は今げんざい、セ・リーグの首位なのだ。
この日も一歩も外に出なかった。今日の写真は、昨日撮影した「スズメ」の写真で。
夜は早めに、まだ外が明るいうちにベッドに行き、ハイスミスの『11の物語』を読んだ。この日は「かたつむり観察者」「恋盗人」「すっぽん」の3つを読んだ。