ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-05-08(Sun)

 ついに、ゴールデンウィークは今日この日でおしまいになる。別にどこかに出かけたりしても疲れるだけだから(老人だな)、今日はずっと、ウチでのんびりするつもり。

 午前中に、いつもの日曜日のように北のスーパーに買い物に歩き、今日の外出はこのときだけ。
 そのスーパーへの道沿いに先日見つけたツバメの巣があるのだけれども、歩いているとその巣の近くで、4羽ほどのツバメが、飛んだり電線にとまったりしているのを見た。そのツバメたちの中に「巣」の持ち主カップルもいたのだろう。ツバメの巣には親ツバメの姿は見られなかった。

     

 昨日から、またちょびっと「音楽浸り」の生活をしようか、という気分で、午前中ずっと、「Amazon Music Unlimited」で再生させた音楽をMDに録音し、和室のラジカセで聴けるようにするのだった(買い物に出かけているあいだも録音させっぱなし)。
 この日録音したのはスティーリー・ダンの「Citizen」というボックスセットの音源で、これはスティーリー・ダンのデビューアルバムの「Can't Buy A Thrill」から、1980年の7枚目のアルバム「Gaucho」までを、ちょっとだけ「ボーナストラック」を交えて4枚のCDにぶっ込んだ、「これでスティーリー・ダンはすべて聴けるぜ!」というものである(まあ彼らはこのあともう2枚アルバムをリリースしてるけれども、この7枚で充分である)。
 このボックスセットを全曲、連続して聴けば4時間半になるのだが、録音媒体として「MD(ミニディスク)」が素晴らしいのは、LP4(4倍速)で録音してやると、80分録音のMDでも320分連続して録音出来るということ。そのスティーリー・ダンの「Citizen」を全部録音しても、まだ1時間ぐらい余るのである。いやもちろん、USBとかに録音させれば、平気で100時間とか連続して録音出来たりするけれども。

 朝の7時前から録音を開始し、ちょうど昼に録音終了。昼食をとってから和室へ行き、その録音したMDをラジカセにセットし、寝っ転がって聴く。イイ感じである。
 ところがそのとき、わたしについて和室に来て床で寝そべっていたニェネントくんが、突然に「にゃおにゃおッ!」などと叫び声をあげ、やおらキャットタワーの上に飛び上がったかと思ったらすぐに飛び下り、ダダダダッとリヴィングの方へ駆けて行き、そのリヴィングでも「にゃあおッ」とか啼き、そのまま和室に戻って来なくなってしまった。

 「いったいどうしたということだ!」と思ったが、考えると思いあたるフシがあった。それはずっと以前、わたしがリヴィングのコンポでボブ・ディランの「Blonde on Blonde」を聴き始めたとき、今日とまるで同じように「にゃおにゃおッ!」と啼き、リヴィングと和室とのあいだを駆け巡ったことがあった。あのときとまるでおんなじなのだ。
 あのとき、わたしは「ははあ、ニェネントくんはボブ・ディランが嫌いなのだな」とは思ったのだったが、今日もつまりおんなじことで、ニェネントくんはスティーリー・ダンが大っ嫌いなのだろう。「にゃおにゃおッ!」と啼くのは、「うるさい!」「この音楽、嫌いね!」という抗議なのだ。
 まあ、わたしが普段よく聴く「フォーク・ミュージック」とかではこ~んな反応はしないから、「つまりはニェネントはロックが嫌いなのか」というとそういうわけではなく、「グレイトフル・デッド」なんかはまったく平気なのだ。まあグレイトフル・デッドには「フォーク」的要素もあるけれども。

 それで、長い時間が経ってスティーリー・ダンもようやく終わり、ラジカセを止めるとリヴィングからニェネントがやって来て、わたしが寝ているベッドの上に跳び乗って、わたしに甘えてくるのだった。もう、間違いなくニェネントはスティーリー・ダンが嫌いなのだ。困ったな。わたしは好きなんだけれども。しかし、今日はそんなニェネントくんの嫌いな音楽を延々とかけてしまい、彼女には悪いことをしてしまった。

 今日は、そんなスティーリー・ダンをニェネントくんに嫌がられながらも聴きつづけ、ベッドに寝ながら、しばらく前に買ってあった『商業美術家の逆襲』という新書を読み終えた。

 昼食にはパスタをゆで、レトルトのミートソースでかんたんな食事にしたのだけれども、それがついついパスタ量が超過していたのか、ずっと「満腹感」が去らず、とても夕食をとるという感じではなく、夕食は抜くことにした。
 この夜はテレビで「ダーウィンが来た!」を見たのだが、なんと、「カマキリ(オオカマキリ)が鳥を狩る」というスクープ映像をやっていた。その狙いの正確さ、いちど襲いかかったら放さない執念の勝利というか、びっくりである。