ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-12-08(Tue)

 わたしは出勤のため、毎朝(というか夜中)の4時に起きるのだが、さすがに12月も中旬に近づくと起きてもめっちゃ寒い。先日ある縁で「二十四節季・七十二候一覧」の小冊子をいただいたのだが、今は「二十四節季」では「大雪(たいせつ)」で、昨日の7日から11日までは「七十二候」で「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」候なのである。ついに冬となってしまったのだ。
 この「二十四節季・七十二候」というのは、本来中国から日本に伝わったもので、「二十四節季」は今でも中国から伝わったそのままを使っているのだけれども、「七十二候」の方は江戸時代以降、日本の気候風土に合わせて改訂されている。よく日本の季節感をあらわしていて、読んでいても「なるほどなあ」と思う。

 今はまさに「閉塞(そらさむ)く冬と成る」時期ということで納得するのだが、今の時期困るのは、メガネをしてマスクをして家を出ると、メガネがくもってしまうことなのだ。これは冷え切ったメガネレンズの温度と「息」の温度との落差が大きくなって出来ちゃうわけで、秋まではここまでの「メガネのくもり」はなかったこと。
 対策として先日、「マスクによるメガネのくもりをガードする」という布のレンズクリーナーを買ってある。たしかに効果はあるのだけれども、レンズの拭き方にコツがあるようで、ただ漫然とレンズを拭いても「ダメじゃん!」ということが多い。「これでどうだ!」とクリーニングし直し、OKになるまでにけっこう手間がかかったりする。何かもっといい対処法がないものかと思うが、いまだに見つからないでいる(以前はふだんメガネをすることもほとんどなかったのだけれども、秋ぐらいからはもう、メガネをかけるのが常態になってしまった)。

 マスクというのはほんとうは「医療用N95フィルター使用」というのがいちばん効果的で、とにかくは「不織布マスク」がいい。わたしも仕事中はそんな会社から支給されている「不織布マスク」でやっているわけだが、通勤中やそこまで人混みのない市街地では「布マスク~お気に入りの柄マスク」を愛用しているわけだ。まあ外出先では要所要所で手のアルコール消毒は欠かさないが、それでだいたい充分だろうとは思っている。外を歩いていて人もあまりいなければマスクをずらして鼻も口も露出させたりもする。
 わたしの今の認識では、「COVID-19」への感染でヤバいのは何と言っても「飛沫感染」で、これはマスクなしでしゃべっている人のそばにいるとヤバい。もちろんクシャミする人もヤバくって、まあ通勤過程でこのあたりがヤバくなることもあまりない。「接触感染」という危険事項もあるけれども、「飛沫感染」にくらべるとこの危険性は少し下位だろう。それでも、電車の中で吊り手その他車内の機構にさわらないようにする。エスカレーターで手すりはさわらない。ドアの把手はさわらないようにしている(ドアを押すときは服で押して、素手では触れない)。
 このあいだテレビで出てきた若い男の子が、「COVID-19感染対策」で「よく手を洗うようにしています」と優等生的な回答をしていたけれども、その男の子のマスクが鼻から外れていて鼻の穴丸出しで、「あんた、それぢゃぜんぜんダメだよ」とか老婆心で(わたしは老爺だが)、コメントをそっと入れてあげるのだった。

 今日も「日本医師会」の会長が「Go To キャンペーン」を中止すべきだとの発言をされていたが、スカ総理はコレをぜったいに中止しようとしない。今怖いのは、「COVID-19」による重症患者、死者がじわじわと増加していること、そして北海道や大阪で医療従事者が逼迫した状態にあるということであり、誰が考えてもここで国のやることは「Go To キャンペーン」を中止し、医療従事者を支援する方策を考えることだと思う。
 「Go To キャンペーン」というのは、危機的状況にあるという旅行関係者、飲食業の人たちを助けるためとも聞いているが、そんなことは問題にならないぐらいに医療現場はたいへんなことになっていると聞いている。医療が崩壊したら誰が「COVID-19」のまん延をストップするのか。スカ首相が自分から病院へ行くのか。旅行業界との結びつきが強く、「Go To キャンペーン」の推進役だという二階幹事長が病院へ行って感染者を救うのか。オリンピック・パラリンピックをどうしても開催したいという連中は、これから先日本がどんなことになっても「COVID-19に打ち勝った証として」オリンピックをやるというのか。あなたがたは、COVID-19に打ち勝つために何をやっているというのか。日本はまるで「地獄」のような国になってきた。わたしは前の安倍首相は「憲政史上最悪の総理大臣」だろうと思っていたが、いともかんたんに、もっと「最悪」の総理大臣が、今の日本に君臨しているのだ。

 それでも今日は早朝から雲ひとつない快晴で、出勤時にはそれは寒いのだけれども、仕事を終えて昼に帰路に着くときにはけっこう暖かくなり、これは今着ているパーカーで「暑くもなし、寒くもなし」というちょうどいい気候だった。

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 家に帰ればニェネントが出迎えてくれる。ニェネントはウチにこもりっきりで、COVID-19など異次元の出来事なのだから、ニェネントに会うとホッとする。生き返る。ニェネントは天使である。

 今日の昼食は、昨日スーパーで賞味期限切れで半額になっていたので買った「イカの塩辛」(そもそも、あんな「塩」のかたまりに「賞味期限」などあるのかいな?とは思う)を使って、「イカの塩辛スパゲッティ」をつくった。「つくった」などというほどのものではない。ただパスタと「イカの塩辛」とを炒め合わせただけである。ちょっとクセのある味だが、けっこう風味があっておいしいのだ。

 夕食はまたまた、「ボルシチ」を原料にした「トマトシチュー」なのだが、3日目になるここに来て「ボルシチ」の味が幅を利かせ始め、「これって、<ボルシチ>なのかもしれない?」といういい味になってきた。けっこう味が濃くなったので「おかず」としてそこまでの分量も必要なく、まだまだあした、あさってにも食べれそうだ。
 食事のあと、「GYAO!」で山下敦弘監督、前田敦子主演の『もらとりあむタマ子』を観た。とっても楽しい映画だった。
 そういうわけで、わたしはこのディストピア日本でも平穏な日をおくっている(今日12月8日は、79年前に日本が真珠湾を急襲して4千人以上のアメリカ兵を殺害し、「太平洋戦争」を次の次元に進めてしまった日ではあり、40年前にはジョン・レノンが殺された日でもあった)。