ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-09-11(Wed)

 今日はついに市役所へ行くことにした。自立支援医療費の受給者証の書き換え手続きのためである。
 前にも書いたが、わたしが受けている「側頭葉てんかん」の治療費は、本来ならばバカ高な高額。これを公費で負担してくれるという制度があるわけで、わたしはその制度の恩恵を受けている。といってもまったく無料になるわけではなく、定率10パーセントは受給者の負担で、収入によって月ごとの負担額の上限も決められている。だから何十万もかかるような検査とか治療を受けても、自己負担額はその上限を超えて払う必要はない。年に一度の更新があり、毎年市役所に行って、かかっている病院が発行する診断書を提出して、更新の手続きを受ける必要があるのだ。まあ10月末までに手続きすればいいのだけれども、あまりギリギリになって行くよりも余裕をもって手続きしたい、というのがわたしの考え方である。

 出かけるのは午後からにして、午前中にテレビでアメリカの大統領候補、ハリス氏とトランプ氏との討論会の中継を見た。全部をしっかり見たわけではないが、トランプ氏は「老けたな~」「ボケたな~」という印象が強かった。ハリス氏はいつも笑みを浮かべながらトランプ氏の方に視線を向けていたが、トランプ氏は苦虫を噛みつぶしたような表情で、自分の手元を見てばかりだったように思えた。語っていたことはハリス氏だって「すばらしいスピーチ」というのでもなかったが、それにましてトランプ氏が酷かった。彼にとって最悪だったのは、移民問題に触れて「移民らはペットの犬や猫を食べている」などと語ったところで、ここで司会者が「そんな事実はないですよ」と語ると、「いや、わたしはテレビで見たのだ」などと愚かなことを言ってしまい、ハリス氏の失笑を買っていた。わたしの見た感じではトランプ氏は「大失態」を演じたのではないか、というところだった。

 午後になって家を出ると、この日は久々に青空が拡がっているという感じで、見上げても雲も見えない。またけっこう暑い日になりそうではある。
 市役所に行くには東の駅まで歩き、まあ駅から歩いていけない距離でもないのだけれども、駅前からひんぱんに出ているバスを使う。家を出たのは午後の1時半ぐらいだったけれども、市役所に到着したのは2時ちょっと過ぎだった。
 担当部署へ行き、ちゃっちゃっと問題なく手続きを終え、市役所を出たのが2時半ぐらい。時間があるので、駅までは歩くことにした。というか、駅からウチまでも歩くから、市役所からウチまで歩くわけになる。まあ3~4キロの道のりだろう。

 市役所の前の坂道を南に下って行くと、すぐに手賀沼のほとりに着く。そこから左の道、東にちょっと行くと「鳥の博物館」というステキなスポットがあるのだけれども、前にこの夏はしばらく休館しているという記事を読んだ記憶もあったので開いてないかもしれないと思ったし、行けば行ったで時間も取られてしまうし、今日はパス。
 それで西の駅の方角への道を歩くのだが、その駅への道をちょっと大通りから外れる道を選ぶと、交通量も少ないし、木々が生い茂っていて日陰も多い、涼しい道になる。この道は以前も書いたが「北の鎌倉」と呼ばれる地域で、過去に多くの文人らが住んでいたところで、その住居跡も多く残っている。いちばん有名なのは「志賀直哉邸の跡地」かと思うけれども、今は道路際の公園になっている。
 この道路の北側、わたしが歩く右側はけっこう急な崖みたいになっていて、そこにある家には道路から階段を昇っていかなくってはならない。まあ階段の上にはきっと自動車の走れる道もあるのだろうけれども、足の弱った老人には生活するのも苦労する地域ではないかと思う。下の写真はそんな道路沿いにある「門」だけれども、今はもう使ってないみたいだ。

       

     

 下の写真は今はもう廃業しているらしい旅館。人は住んでいるようだが、この旅館のある場所は昔、瀧井孝作の仮住まいがあったらしい。瀧井孝作志賀直哉に誘われてこの地へ転居してきたらしいが、志賀直哉が転居してしまったので彼も転居。この地には1年ほどしか住まわなかったようだ。それでもその1年間、志賀直哉邸にしょっちゅう出入りし、そこで知り合った女性と翌年結婚したのだった。

       

 この文人らの住んでいた地域を抜けると車の多く通る坂道に出て、その坂道を上がると駅に着く。でも反対側の坂の下には手賀沼沿いの「手賀沼公園」があって、わたしは歩き疲れもしたので、その公園の方に立ち寄ってみた。
 まあウチの近くの同じ手賀沼沿いの「ふるさと公園」に比べて、こっちは木々に囲まれているわけでもなく広々としている。「こども広場」というスポットもあるし、手賀沼のそばには「貸しボート」の建物などもある。その手賀沼の向こうには、夏っぽい入道雲も見られた。

     

 おや、手賀沼に置かれたボートのあいだに、ダイサギも来ていた(あとで写真を見たらカメの姿もあった)。今は「ふるさと公園」でその姿を見ることもなくなったオオバンも、1羽だけだけれどもゆったりと泳いでいた。仲間たちとはぐれてしまったのだろうか?

     

     

 しばらく公園で休んで、「さて帰ろう」と帰路に着いた。まだ立ち寄ったりしたところもあるし、帰り道で買い物もしたのだが、長くなったのでそのことを書くのは明日にしよう。家に帰りついたときは、もう5時に近い時刻だった。ニェネントくんの夕食がすっかり遅くなったので、「ニェネントく~ん、遅くなってゴメンね!」と、遅い食事を出してあげたのだった。