今日は大変である。前歯の差し歯が取れて（折れて）しまったのだ。今日何かにぶっつかったせいとか、転んだせいとかいうのではなく、朝目覚めたらその差し歯がもげて口の中に落ちていたのだ。
これは去年、例の「突進歩行」という症状が出て外ですっころんだとき、口のあたりも地面にぶっつけていたわけで、それからどうもその差し歯のあたりに違和感は感じていたのだったが、つまりそのときの転倒のせいで差し歯の結合部が弱くなっていて、ついにこの日、もげてしまったわけだろう。
以前から朝目覚めたときの「違和感」が大きく、つまり寝ているあいだにきっと、（あんな小さなものとはいえ）その差し歯の重さが根元の結合部にかかっていたのではないかと思う。まあ去年すっころんだときに折れていてもおかしくはなかったのだろうが。
今は外に出るときにはいつもマスクをしているから、人にはわからないだろうけど、マスクを取れば「前歯がないね」と、かなりみっともないことになる。
しかし、今すぐに歯医者に行こうという考えになれず、「マスクしてるんだからいいや」とかなってしまう。実はわが家には以前買った「ポリグリップ」という入れ歯固定剤があり、「とりあえずこのポリグリップで取れた差し歯をくっつけておくことは出来ないものか」と考えてやってみたら、いちおうしっかりとくっつくのだった。そのあとも食事の際にも問題はなかったし、「このままイケるんじゃないか」と思ったりした。しかし、これでずっと固定されれば最高なのだけれども、きっと一時的なことだろうと思う。また朝目覚めたら取れていた、などということになりそうだ。
今日は外は雨が降っていて、寒い日になった。予報では東京は雪になるかもとか言っていたけれども、雪にはならなかったみたいだ。でも寒い。
午後から、カウリスマキ監督の『パラダイスの夕暮れ』という作品を観た。ハートウォーミングな作品だった。
ニュースで、農林水産省にブロッコリーが「指定野菜」に追加されたと書かれていた。「指定野菜」というのは、消費量も多く国民生活に重要な野菜が選ばれているらしく、これまでキャベツ、大根、トマトなど14品目が指定されていて、ブロッコリーは15品目。こうやって新しく「指定野菜」が追加されるのは1974年の馬鈴薯（ジャガイモ）以来、50年ぶりのことなんだって。
「指定野菜」になると、農林水産省に「安定した生産」が促され、生産者への補助金が支払われるケースもあるという。
まあたしかにわたしも最近は、冷蔵庫にブロッコリーを欠かさないようになっているし、昔に比べるとブロッコリーを買うことも多くなっているかな（昔はカリフラワーがブロッコリーのライヴァルだったと思うが、今はかなり差がついてしまっていると思う）。
そのニュース記事に読者のコメントがいっぱい寄せられているのだが、今は「茎も食べるよ」という人も増えているみたいだ（奇怪な調理法も書き込まれていたが）。
ではわたしも夕食にはブロッコリーを使おうと、「ポーク＆ブロッコリーのクイックソテー」というのをつくった。「クイックソテー」だなんて、ただトマトも加えていっしょに炒めるだけなんだけれども。
今日の写真は、その「ポーク＆ブロッコリーのクイックソテー」。おいしかった。
夜になって「もう寝ようか」と、まずは和室に行ってベッドわきの読書灯をつけ、いつもだったらそのまま寝るのだけれども、今日はやり忘れたことがあって、またリヴィングへ戻った。しばらくすると、さっきまでベッドのふとんの上で寝ていたニェネントくんが、キッチンまで出て来てわたしのことを見ているのだった。「あれ？ 今日はすぐに寝ないでどうしたの？」って感じで気になったんだろう。「あんたのことなんかわたしには関係ないよ」とばかりにマイペースで生活しているようなニェネントくんだが、それなりにわたしのことを気にかけてくれているのかな。
