ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-08-26(Sat)

 「福島第一原発の処理水放出」に関して、その後の報道をみていてもやはり、政府の対応は信頼しようがないと思う。
 昨日の報道では、中国の日本からの水産物全面禁輸措置に対して、野村農林水産大臣は「全く想定していなかった」と語ったという。そもそもの現在の日中関係の読みが浅すぎるし、ちょっと危機意識が低すぎる。
 韓国でも抗議デモも起きているという。今の韓国政権は「親日路線」だから政府としては「処理水放出」を容認しているようだが、これがひとつ前の文政権だったらもっと激烈な反日運動が起こっただろう。そういうことは考えていたのだろうか。これでは処理水放出ということでの国内での「風評被害」ということも、どこまで考えているのか。

 わたしもその後「トリチウム水」について自分なりに調べてみたのだけれども、「安全だ」としているのは政府関係のサイトや東京電力その他当事者ばかりだし、今の時点で「放出に問題はない」とどんなに大声で叫んでも問題は解決しない。今の状態では「汚染水貯蔵タンク」での貯蔵がもう限界に達しているから、「見切り発車」で「海洋放出」せざるを得ないのだろうと考えたくなる。
 やはり今は海洋放出はいちどやめて、もういちど国際的な承諾、国内での承諾をさぐっての「議論」(「政治家」による議論ではなく、「科学者」「海外の学者」、「水産業者」による議論)をすぐにはじめるべきではないかと思う。

 予告されていた「火災報知機の交換」は思ったよりも早く、午前中に終わった。時間にして2~3分のことだったか。
 何年ぶりかにこの家に見知らぬ他人がやってきたので、ニェネントくんはやはりおびえてしまっていたようで、押入れの上の段の奥にひきこもって、わたしが呼んでもなかなか出てこない。「ちゅ~る」をニェネントくんの目の前で振って、ようやく押入れから出てきてくれた。

 そのあといつものようにリヴィングを徘徊したニェネントくん、「あれ? ずいぶん部屋の中がきれいになったね?」と思ったのか、いつもより長いことリヴィングに滞在するのだった。

 午後からロブ=グリエの映画『快楽の漸進的横滑り』を観たのだったが、登場する女性らのヌードに目を奪われ(笑)、ちょっと感想を書くには理解度が不足。明日にでももういちど観ようかと思う。

 夕方、5時になってから北のスーパーへ買い物に出る。まだ陽射しも強いけれど、雲も多く出ていて陽が陰ったりもする。歩道橋の上にあがって空を見ると、西の空には太陽を陰らせてゴジラのような雲が出ていた。後光まで射していて神々しいというか。

     

 それで振り向いて反対側、東の空を見やると、遠くに虹がかかっているのが見えた。
 この時間の前しばらくはこのあたりで雨が降ることはなかったし、その虹の手前に見える真っ黒な雲の下あたりでは、雨が降っていたのだろうかと思う。あの雲がこちらへやってきたらこのあたりも雨になるだろう。早く買い物を終えて家に帰ろう。

     

 スーパーでついに玉子が169円(税抜き)という値段で売られていた。少し以前の価格に戻りつつあるのだろうか。ただ、先日199円で買った玉子は殻がとっても薄く、スーパーから持ち帰ったときに、2~3個も殻にヒビが入ってしまっていたのだった。
 スーパーを出て東の空を見ると、来るときに見たあの黒い雲は風に散らされたのか、もう空のどこにも見えなくなっていた。

 それでこの日の夕食は、「もやしのたまご炒め」という献立。ちゃっちゃっとお手軽料理ではあった。テレビでプロ野球の「巨人vs阪神」の試合の中継をやっていて、ずいぶんと久しぶりにプロ野球の中継を見た。前半はけっこういい勝負だったが、阪神は7回に満塁ホームランが飛び出したりしての「圧勝」で、見ていてスッキリした。阪神はもうマジックも出ているし、セ・リーグ優勝はほぼ間違いないだろう。
 いつものように寝る前はナボコフの『賜物』。ようやっと、全体の半分を読み終えた。先は長い。