ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-09-25(Sat)

 少し、行動的に一日を過ごしてみようと思った。じっさいに身体を動かしまわるような「行動」ではないが、まずは久しぶりに「GYAO!」の無料配信映画で、今日で配信が終わってしまうサトウトシキ監督の『団地妻 不倫でラブラブ』を観た。3組のカップルの、けっきょくは「和気あいあい」となるような奇妙な話。サトウトシキ監督の作品としてはイマイチだったような。

 午後はまた『ノーラ ジェイムズ・ジョイスの妻となった女』と『ジェイムズ・ジョイス伝』とを読み、「まあなんとか明日には読了か?」というところまで。

 そして夕方からは、この日こそはとなり駅の映画館で上映中の、デイヴィッド・バーンの『アメリカアン・ユートピア』を観に行くつもり。ただ、出かける前に大相撲で栃ノ心の取組みだけはみていこうと思ったのだけれども、この日の栃ノ心は幕内上位力士との対戦で、このところのいつもの時間よりははるかに遅い時間での取組みだった。「まあ、映画の上映時間には間に合うからいいか」と観戦したが、残念ながらこの日は栃ノ心は敗れ、彼の久々の「勝ち越し」は、明日の千秋楽に持ち越されたのだった。

 「さあ、出かけよう」と家を出て、駅に近くなると、その駅の方角、西の空にちょびっと「夕焼け」っぽい色が見られた。

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 いつもの朝の出勤時には、この駅の近くまで来て後ろの東の空を見ると、いくらか「朝焼け」が見られたりもしたのだけれども、この日は逆の方角の空が色づいている。
 わたしはこんな時間に外に出かけることなどほとんどないから、こうやって「夕焼け」などを外で見る機会もない。そこまでの「夕焼け」ではないけれども、いつもの「朝焼け」とはまったく逆の方角で、ちがう色彩を目にするのは新鮮だ。

 さて、ほんとうは映画が始まる前にちょびっと買い物をしておきたかったのだけれども、相撲のせいで家を出るのが遅れ、映画開映前に買い物をする時間が取れなかった。残念。

 映画館はけっこうお客さんの数も多かった。チケットを買うとき、脇の壁に貼ってある『アメリカン・ユートピア』のチラシに大きく「SOLD OUT」と書かれているのをみて、「えええ! もう満員なのか!」と思ったが、それはパンフレットがもう売り切れているということなのだった。

 わたしはもう今は、映画を観るなら「いちばん後ろの席」と決めていて、それは前に観た映画『アウトブレイク』での刷り込みで、つまり自分よりも後ろの席に観客がいたら、その人が笑ったり咳をしたりしたとき、その飛沫が前の席に飛んで来ると思い込んでのことなのだ。
 というわけでこの日も最後列の座席で映画を観たのだが、まあほとんど「ライヴコンサート」を観ているような映画ではあったし、最後列で他の人のことを気にせずに、流れる音楽にノリノリで身体を動かしながらの「鑑賞」になった。楽しかった。

 この映画館はずっと「音楽ドキュメンタリー」関係の映画の上映が多く、マイナーな映画でもやってくれるのがうれしい。これからもビリー・ホリディのドキュメント映画や、評判の『サマー・オブ・ソウル』も上映してくれる。どっちも観たいなあと思っている。

 映画が終わって外に出て、この映画館の近くにある半オープンテラス的な開放的な居酒屋の前を通った。居酒屋は屋内の狭いスペースも満員で、しかもパーティションもなくって全員ノーマスクで大声で談笑していて、これっぽっちも「感染対策」などしていないようだった(いちおうココ千葉県も「緊急事態宣言」下で、そもそも店でアルコール類は出さないことになってるんだが)。そこはまるで異世界で、「恐ろしいモノをのぞき込んでしまった」という気分になった。
 いちおう書いておけば、わたしはそういう世界があればあるで構わないと思う。「あんたら、このCOVID-19禍の<緊急事態宣言>下で何やってるんだよ!」とクレームを入れようとも思わない。ただ、当たり前のことだが、わたし自身がそういう店に行かないというだけのことだ。まあそういう店の存在でこのあたりにCOVID-19がまん延し、「クラスター」とかいうことになればアレだけれども、そういうときには先に店は閉鎖されるわけだし、わたしがどうのこうのと言うことではない。

 夕食を食べていないので、駅前の「成城石井」に立ち寄り、「三陸産肉厚金華さばづくし」というおいしそうなお弁当を買って帰った。
 帰宅して、やっはりおいしかったその弁当を食べていると、「ん?何かおいしそうなものを食べてますね?」と、気配を嗅ぎつけたニェネントがやって来て、図々しくもテーブルの上に乗ってくるのだった。
 むむ、このさばは酢味がちょっと強いので、「はたしてニェネントくんにはどうだろうね?」とは思ったけれども、いつものアレで「ま、いいか!」と、ちょびっとだけさばをちぎって分けてあげた。