ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-06-10(Thu)

 職場のビルの地下の階段に、小さなヤモリがいるのを見つけた。この職場では毎年のようにヤモリの姿を見るのだけれども、今年も姿を見せたかという感じ。スマホで写真を撮ってみたけれども、まるできれいな写真にならなかった。うまく撮れなかった理由はわからないが、室内で明るさが足りなかったのだろうか。
 さて、こんな階段の途中などにいても人に踏まれてしまうおそれもあるし、そこで暮らすわけにもいかないだろう。去年見つけたヤモリはビルの外に出してやったのだけれども、しばらくあとになってビルの外で死んだヤモリの姿を見て、「やっぱりヤモリだから屋内でないと生きて行くのもむずかしかったか」と思ったものだった。そこで今回は、めったに人の入らない地下の倉庫の中に移してやった。段ボールの上にすくい取り、倉庫へとお引越しさせる。倉庫の中ならヤモリが食べる小動物もそれなりにいることだろう。この建物を守っていただきたいものだ。

 今日も暑い午後になった。帰り道、電車を途中下車して駅前のスーパーで買い物をしたのだが、トマトが異様に安く(中ぐらいの大きさのもの8個で200円しなかった)売られていたのでついつい買ってしまった。ウチの冷蔵庫にはまだトマトが2個残っているわけで、これからは一所懸命トマトを食べなければならない。

 帰宅すると市からの封書が届いていて、つまりようやくこの地域のワクチン接種の詳細が決まったようなのだった。だいぶ前に来た最初の案内では、接種会場は市内で4ヶ所だけしか決まってない段階だったわけで、ウチからいちばん近いのは市役所のそばの総合病院なわけで、「ちょっと遠いなあ」とは思っていたのだが、今日来た案内をみると、わたしが毎月検診に通う内科医も接種会場に選ばれていた。まあこれで一安心というか、見知った場所で見知った人たちから接種を受けるのはいちばん望ましいことだ。
 ここであわてて、あせって申し込みをするのではなく、わたしとしてはもう少し全国の情勢、この地域の情勢をみた上で決めてみたい。

 今は大手町で、政府の声がかりで自衛隊の大規模接種センターというのが開設されていて、東京・埼玉・千葉・神奈川の人が予約して接種可能だったわけで、ウチの勤め先の同僚はここで1回目の接種をもう受けられたということだった。
 しかしスカ首相が「1日100万回接種」を目指して各地方自治体をどやしつけた効果があり、今はどこでも接種が始まっているわけで、今度はその大手町の大規模接種センターがガラ空きになっているという。だったらさっさと閉めちゃえばいいではないかというわけにもいかず(2回目接種もあるからね)、そうしたら今まで1都3県の住民だけが対象だったのを、全国に拡げるのだという。
 あれ~、つい先日までは(今でも?)都県境を越えて移動するのはつつしんでいただきたいと言ってたんじゃなかったっけ~?「ワクチン接種するからもうどうでもいいんだ」ということなのだろうか?

 これはもう、わたしがず~~~っと懸念している「ワクチン・オールマイティ」という思い込みを助長するというか、とっても危険なことだと思う。
 そもそもがスカ首相というトップの人間からして「ワクチン・オールマイティ」という思いに囚われていて、「ワクチン接種さえやればもう、COVID-19の感染対策・まん延対策などやらなくっていいのだ」という方針だとしか思えないところもあるわけで、その責任は重い。
 今日も千葉県のニュースで「酒気帯び運転」で捕まったおじいちゃんが、ワクチン接種を済ませたので<これで自由だ>と思い、ゴルフのコンペに出かけ、その帰りに外で酒を飲んで車を運転したのだという。
 まあこの人は「酒気帯び運転」の言い訳にワクチン接種の話を持ち出した雰囲気もあるけれども、ワクチン接種を終えたことで一気に気がゆるんだのは確かなことだろう。

 何度も書いていることだけれども、ワクチンはオールマイティではない。特にいくら自分がワクチン接種をすませたからと言って、マスクを外しておおぜいで会食したり電車の中でくっちゃべったりなど、まったくNGである。
 ワクチン接種したからといって、自分のまわりにウィルスを撃退するバリアが発生するわけではない。ワクチンの効果はただ「発症しない」ということにあり、「感染しない」ということではない。ましてや、自分の身体や衣服にまとわり付いているウィルスを撲滅するものではない。それは「マスク」というものが自分が感染しないためだけでなく、自分から人に感染させないために着用するのと同じことであり、まわりの人も皆がワクチンを接種し終えてはじめて、警戒をゆるめることが出来るのではないだろうか。日本のワクチン接種率はたしかに上昇してきているようだけれども、まだまだとても「警戒をゆるめていい」状態には程遠いだろう。

 わたしが今ヤバいのではないかと思っているのは、そんな「ワクチン接種率」の上昇~気のゆるみと今の<緊急事態宣言>の解除、それと<東京オリパラ>開催との日程が、イヤな感じの波になってしまうのではないかということ。
 今の<緊急事態宣言>は6月20日で解除される予定で、これを再・再・再度延長すればもう<東京オリパラ>の開催中止ということに結びつき、スカ首相や小池都知事はこの道を何があっても選ばないだろう。
 すると今まで「自粛」「自制」と言われつづけてきたうっぷんが一度にはじけ、多少はハメを外してしまうような人々も出てくるだろうし、先に書いたようにワクチン接種を終えて気がゆるんだ人とが重なってしまうだろう。
 そうすると、感染まん延の危機がいちだんと増大した結果、2週間とか3週間後には感染者の増加ということになってしまうのではないのか。そしてその時期は<東京オリパラ>開催直前になるわけで、スカ首相も小池都知事もそのまま手をつくさずに<東京オリパラ>開催に突っ走ってしまい、さらにさらに感染がまん延、「パンデミック」状態に陥ってしまうのではないかと危惧する。
 だからこそ、<東京オリパラ>は中止すべきなのである。

 わたしはこの日記でもずっと、<東京オリパラ>は中止すべきと書いてきたのだけれども、ただこんな読者の少ないブログに書きつづけているだけではなく、じっさいにアピールしていくことにした。といっても大したことではないが、通勤に使っているバッグに<NO OLYMPICS NO COVID-19>と書いたカードをぶら下げて動き回るというもの。ただカードをぶら下げても目立たないので、以前買ったBean Bearくんに協力してもらってバッグのポケットに入ってもらい、そこからカードをぶら下げることにした。さっそく今日からこのバッグで通勤した。ずっとつづけるつもりである。

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 もしもあなたが外で、このクマくんとこのカードをぶら下げたバッグをしょっている人物を見かけたならば、それはきっとわたしである。