久しぶりに、「野良ネコ通り」で「殿」の姿を見た。やはりこちらを見返す姿勢や目線など、「殿さま」らしい威厳があるではないか。
「おや、近づいて行っても平気みたいだな」と近づくと、やはりむっくと起き上がって移動して行ってしまった。その姿もあわてるでもなく堂々としていて、「王者」の風格があるみたいだ。
しかし、この「野良ネコ通り」でも、最近見かけるのは「殿」ばかりになった。他のネコたちはどうしたのだろうか。
昨日今日と青空が見られて気温もそんなに低くなかったけれども、今日の仕事の帰りには空には雲が拡がっていた。それでも、南の方には雲のあいだに青空ものぞいていた。
実は今日、損保会社から春の「入院~手術~療養」の保険金(慰謝料)が振り込まれた。自分にとってはかなりの大金で、「ひゃ~!」って感じなのだけれども、思い返せば当時は厳しくもつらい日々だったわけだ。そういうことではじっさい、正当な「慰労金」だろうかとも思う。ただ、ちょうど療養時期がCOVID-19禍の「緊急事態宣言」と重なり、世間の人たちといっしょに、たっぷりと仕事も休んで療養できたことはとてもラッキーだった。そうでなければ「自分だけ仕事を休んでいる」という疎外感などで、もっとつらい日々だったことだろう。「緊急事態宣言」中の通院で、5月下旬には「もう大丈夫ですね」と「全快」の診断も申し渡されたし、頭に穴あけて脳の風通しを良くしたせいか、今はすべて快調ではある。
しかしせっかくプチリッチにはなったことだし、多少は好きなことに支出してみたい。まずはこの週末にでもデパ地下とかで「おいしいお弁当」を買って食べようかとも思うし、これからの季節用の衣服とかも買いたい。それと、「高いな~」と思っていた読みたい本を、この際買ってしまいたい気もちもある。わたしが入院していたあいだひとりっきりで「寂しいお留守番」をしてくれたニェネントくんにも、今さらながらそれこそ「慰謝」してあげたいし。あとはお世話になった方々に「お歳暮」かな。
今日はYouTubeでナボコフ原作のイギリス映画、トニー・リチャードソン監督の『Laughter In The Dark(悪魔のような恋人)』を観た。