ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-09-22(Tue)

 台風が関東を狙っている。天気図のままなら、木曜とか金曜に東京の真上を通過しそうだ。去年の台風15号もかなり近いコースを取って、あのときはウチの真上を台風が通過したようだったし、千葉県では南部を中心に大きな被害が出た。幸運にもウチには大きな被害はなかったけれども、ウチの向かいの家では庭の鉄柵が風でなぎ倒されてしまった。そんな前と同じコースを取らないでほしいものだ。
 さいしょの予報ではもっと西のコースを取るようなことを言っていたのが、そのあと今の東寄りのコースに予報も変わってきた。もっと東寄りになって、太平洋上を通り過ぎてくれればいいのだが。

 その去年の台風のとき、わたしは「あいちトリエンナーレ」を観に行っていたのだけれども、名古屋に一泊するつもりでいたのが、台風で一泊後の翌日の新幹線が停まってしまいそうになったので、宿泊しないで夜の新幹線で帰って来たのだった。
 その夜は「Q」の市原佐都子の演劇『バッコスの信女』を観るつもりで予約もしてあったのだけれども、けっきょく観られなかった。以後、その『バッコスの信女』の好評ぶりを読んだりして悔しい思いをしていたのだけれども、それが横浜で再演されることになって、けっこう前に前売り予約受付が始まっていた。「COVID-19禍」で座席数も少なくし、すぐに前売りは完売。わたしはもちろん買えなかったのだが、その公演も今週末に迫ってきた。それがここに来て、「COVID-19禍」対策の緩和で座席数を増やしてまた今日から予約を受けるという。
 ‥‥考え込んでしまった。もちろんとっても観たい舞台だし、以前だったら「何はさておいても」観に行くような舞台だったろう。しかし長いこと映画も演劇も観てなく、美術館にも行っていないわたしには、あまりに「おっくう」なお出かけである。しかも場所は横浜。けっこう長い演劇で、2時間半はあるというから、電車に乗る時間など全部合わせると7時間を超える「旅」になってしまう。まあ家を出てしまえばおっくうさも消え去って、舞台を楽しんでしまうことだろうけれども、今はそれだけではなくてニェネントにそれだけの時間「お留守番」させてしまうことも嫌だ。

 ネットでの予約開始時間は朝の10時からで、いちおう予約サイトを開いて予約開始を待っていたのだけれども、ずっと「どうしようか」思い悩んでいた。
 けっきょく最後に「行かない」という考えが勝ってしまい、パソコンも消してしまった。そうすると意外にも気もちがスッキリして、なぜか晴れ晴れとした気分になってしまった。やはりわたしは行きたくなかったんだなと思う。もう当面、特に演劇などの舞台関係には行く気になれない。「そういう人間になってしまったか」という感慨もあるが、ちょっと「引きこもり症候群」なのだろうか。
 でも、一ヶ月後には観たい映画、黒沢清監督の『スパイの妻』の上映が始まる。まあ近いところでも上映するようだし、映画であれば舞台ほどの「閉塞感」も感じないだろう。ということで、来月には映画館に「カムバック」とはなりそうな気がする。

 4連休は今日でおしまいで、予報では天気は崩れて雨も降るようなことだったけど、雲の間から青空も透けて見える空模様で、けっきょく雨も降らなかったようだ。

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 今読んでいる本は夜読んでいる『ナボコフ書簡集2』だけなのだけれども、明日からまた仕事も始まるし、通勤時間に同じナボコフの『プニン』と『カメラ・オブスクーラ』を読もうかと思っている。