ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-09-23(Wed)

 今日からまた仕事が始まる。「仕事に行かないですんだらどんなにいいことだろう」とは思うけれども、「仕事に行かない」と、それではすまないことになるので、こういう休み明けの朝にはいやいやながら家を出る。ニェネントとも四日間いっしょに過ごしたわけだから、朝に家を出ようとすると「え? 行っちゃうのかよ?」みたいな反応で、出かける支度をするわたしのそばに寄ってきてぐるぐる回る。これは単にわたしが買い物に出かけるとき、すぐに戻るときには知らんぷりしてるのだから、時間的なことか何かで「仕事に行くのだな。つまり、お昼過ぎまで戻って来ないわけだな」とわかるのだろう。玄関を出てドアを閉めるとき、見えるところにいるニェネントにバイバイと手を振ってから出かける。ちょっとだけ悲しい時である。

 心配だった台風だけれども、どうやら皆の願いが通じてそのコースを東に急旋回してくれたようで、上陸の心配はなくなった。それでも今夕から明日にかけて大雨のおそれはあるという。朝の出勤のときには雨は降っていなかったけれども、仕事を終えての帰りには雨で、勤め先から駅までのあいだは傘をささなければならなかった。傘をさすというのもけっこう久しぶりのことに思える。

 自宅駅に着くと雨は降っていなくって、歩いていると今日もまた、初顔合わせのネコとの出会いがあった。民家のプランターにすわりこんでいて、あたりに人もいないからと「いいおうちだねー」と声をかけると睨まれた。

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 しかし、この道はほんとうに野良ネコが多いなあ。わたしには歩くのが楽しい道だ。

 今日は映画『ヘルボーイ』を観ていて、コレを観終えると5時を過ぎてしまってニェネントの食事(夕食は4時)が遅くなってしまうなあと思い、時計をみたら4時10分前で「ま、いいだろう」と食事を出してあげようと立ち上がると、わたしのうしろでうずくまっていたニェネントがわたしの立ち上がるのを見て反応し、自分もムックと立ち上がって足をのばし、大きな声で「にゃあお!」となくのだった。
 こういうのもニェネントには珍しいことで、わたしが立ち上がったので「ご飯だ!」と反応したのだろう。というか、ちょっと「待ちかねてたのよ」みたいな反応で、そんなに食事時間が遅くなったわけではなし(むしろ早いのだ)、「そんなにお腹を空かせていたのかなあ」と思う。
 たしかにこのところのニェネントはよく食べて、朝も夕もごはんを出してあげるとそれこそあっという間に全部食べてしまう。以前は、というか普段はいちどに全部食べるのではなく、残しておいて2~3度に分けて食べていたのに、別に食事量を減らしたわけでもないのによく食べる。どうしたというのだろう。「成長期」なんだろうか?

 テレビをみていると、今夜10時からNHKの「クローズアップ現代」に黒沢清監督が出演され、インタヴューに答えるというので、「これは見ないといけないな」となり、その時間まで起きているのはつらいので、アラームをセットしていつも通りに8時過ぎに寝た。
 ふっと目が覚めて時計をみると10時10分前で、こうやって「何時には起きたい」と思ったときのわたしの体内時計のはたらきは正確でしっかりしている。アラームのお世話になることもなく見たい番組を見ることができた。

 番組で黒沢監督は平易な言葉で「『スパイの妻』製作の意図、描こうとしたもの」、「長回しや光と影、風などを描く映画技術の目指すもの」、「『映画』という表現の目的」などについて語られていた。まあもっとディープな話を聞きたかったところもあるけれども、一般視聴者相手の番組なのだからこれでいいのか。ちょっとでも出演者、スタッフの話も聞きたかったか。