ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-01-19(Wed)

 朝、まだ外も真っ暗な時間に目が覚める。枕元の明かりをつけて時計をみると3時20分。実はわたしは仕事のある日は毎朝3時45分にアラームをセットしてあるのだけれども、そういうアラームの鳴る前の時間がしっかりとわたしの「体内アラーム」としてセットされているようで、毎朝、今朝のように3時15分とか20分ぐらいに自然に目覚める。それはアラーム音で叩き起こされるのが気分良くないからだろう。それで「ああ、また一日が始まるのか~」と思いながら、しばらくはそのままベッドの布団の中で横になっている。3時40分ぐらいになると、「もういい加減起き出さないとアラームが鳴ってしまう!」という気分で起き出すのだ。ぜったいに寝ているときにアラーム音で起こされたくはないということだろう。
 その前に、目覚めて時計を見るために明かりをつけると、ベッドの近くで寝ていたニェネントくんが「おっ! 目が覚めましたね!」って感じでベッドの上に跳び乗って来て、わたしの上にまであがってくる。重たいのだ。そしてわたしがベッドから起き出そうとすると「わ~い! ごはんだごはんだ!」という感じで、わたしより先にベッドから跳び降り、いつも食事を出してあげるキッチンへ走って行くのだ。
 起き出したわたしは「おはようニェネントくん」と声をかけ、朝食のカリカリ(固形食)を出してあげる。これがわたしの毎朝起きるときのルーチンである。
 ニェネントはその前の晩、わたしが寝付く前にもわたしの上に乗っかって来るのだけれども、だいたいわたしが眠ってしまうといつしか、ベッドから下に降りてしまっている。

 目が不自由になってしまって、あんまり仕事に行きたくもないのだけれども、じっさい仕事ができなくなっているわけでもないし(多少いつもより足元とかに注意を払わなくってはならないが)、それに今日と明日とがんばって仕事に出れば、金曜日はもともと有給休暇を申請していたわけだし、そのあと月曜日の手術の日、そしてその翌日の火曜日は午前中に通院しなければならないので休むことを伝えてあり、つまり5連休になる。さらに水曜日に1日だけ出社すると、木曜日はまた通院で休むのだ。
 まあ今日と明日など「眼がこういう状態なので休みたい」といえば休ませてもらえるとは思うが、それもあまりに大げさな気もする。

 わたしが家を出るのは毎朝4時34分と決まっている。この時間は、NHKのテレビ放送で短い動物たちの映像が流され(やはりネコのときがいい! 中でニェネントに似たネコも登場するのだ)、「この日の放送が始まるよ~」と告知される時間である。まあその前にとっくにテレビ放送はやっているのだけれども、この時間がいちおうの区切りになっているようだ。
 外に出るともちろんまだまだ真っ暗なのだけれども、もう冬至も過ぎて、これからは少しずつ日の出の時間が早くなってくる。今は西の方角の高い空に、まん丸い月の姿が見られる。じっさいの満月は昨夜だったらしいが、この一月の満月は「Wolf Moon」と呼ばれ、地球から月までの距離が最も遠く、つまり最も小さく見える月なのだという。なんだか、わたしは今は片目しか見えないせいか、以前のようにこういう月を見ても二重に見えることもなく、写真を見るようにきれいに見える。

 仕事をちゃっちゃっと終え、さっさと帰路に着く。今日はいつもの「サギの休憩スポット」にはサギの姿は見られなかった。
 しかしこのところ、自宅周辺でハクセキレイを見かけることが多い。舗装道路の上とか畑の土の上などで、ピョコピョコ地面のあたりを行き来してる。今はハクセキレイの食欲を満たす虫の数も少ないと思うのだが。それに、なわばり意識の強いというハクセキレイだというに、最近はときどき、2羽のハクセキレイがすぐ近くで飛び交っている姿も見かけることがある。わからないが、こんな寒い時期がハクセキレイの「恋の季節」なのだろうか。

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 さて、帰宅してからは、もうまったく積極的に動こうという気になれない。何か映画でも観ればとも思うのだが、「目を使うから」というわけでもなく、ただリヴィングでゴロゴロしている粗大ごみである。正月にテレビ放映された『風と共に去りぬ』とか『ローマの休日』を観て以来、映画も観ていないな。
 ただ、毎日の通勤電車の中とかで読んでいた、ウンベルト・エーコの『小説の森散策』をようやっと読了した。片目であることはそんなに読書に影響することはない。今年さいしょに読み終えた本になった。

 食事とかも、めんどうな自炊とかやる気力もないのだが、冷蔵庫には先日買ったトマトがいっぱいあるし、ブロッコリーも白菜もある。トマトは早くに傷むから、がんばって「ブロッコリーとトマトのたまご炒め」っつうのをつくったのだが、ネットで参照したレシピで「トマトとブロッコリーを炒めたところにたまごをぶっこむ」とあったので、書かれていた通りにたまごをぐしゃっといっしょに炒めてしまった。わたしの個人的なレシピのルールでは、「たまごを炒めるときは他の食材といっしょにせず、たまごだけで軽く炒めてからいっしょにする」ということだったのに、そのルールを破ってしまった。このルールを破るとたまごがグチャグチャにほかの食材とまざってしまい、残飯のようになってしまうのだ。「うへっ!」という出来上がりになってしまったが、悪いのは自分のルールを守らなかったわたしである。我慢して夕食にした。