Stay Home46日目。やはりずっと曇天で、夕方には外から雨の降る音が聞こえた。一歩も外に出なかった。
すっかり、新しいこのところの一日のスケジュールが確立した。といっても一日中Grateful Deadのライヴを聴きながら本を読み、寄ってくるニェネントと遊ぶというだけのものだが。
午前中はYouTubeでGrateful Deadのライヴを検索し、音を外部出力でミニコンポにつないでMDに録音しているのだが、とにかくGrateful Deadのライヴというのは山ほどアップされていて、これではいつまでも終わらないではないかと思う。
MDは4倍速で録音すると6時間ぐらい録音できるので、午前の録音を2日つづけるとMD一枚分になる。それを午後には和室のMDデッキで本を読みながら聴くと、午後は終わって夕食の時間になる。それで寝ながらまたMD聴きながら読書しつつそのまま眠ってしまう。ちょうど1日にMD1枚を聴くというペースか。
ただ、やたらとYouTubeにアップされている音源にも、わたしの好みのものとそうでもないものとがあり、録音していて「これはいいや」と思うと途中で止めてしまう。前にも書いたが、あまり「歌」ばかりのものはそれほどに好みではない。
今日も、午前中はGrateful Deadを聴きながら『恋愛太平記』を読み継ぐのだけれども、いつものようにそばにくるので胸に抱き上げてやるニェネントも、そのうちに胸から降りてわたしの横でわたしと並行するかたちでごろんとする。それがわたしが足を組んで宙でぶらぶらさせているとその足にじゃれついてくるのだが、それでわたしの足先にカプッとかみついてくる。
普段よく、胸の上のニェネントを手でじゃらしてやるのだが、そうするとやはりカプッとかみついてくるわけで、たいていは右手の小指の根元の方に「甘噛み」でかみつく。そういうつもりで足にもじゃれついてくるのだろうけれども、手に比べると足にかみつかれるのは、たとえ「甘噛み」でもかなり痛いものだ。「痛っ!」といって、足を振って払いのけるのだが、かえってそれが面白いようで、いつまでも攻撃をやめない。しょうがないから足で踏みつけるようにニェネントの頭とか首を押さえつけてやるのだ。もちろんわたしだって加減はするが、それでニェネントはだいたい逃げて行っておしまいである。
そんなニェネントの食事量を、わたしは今までずっとまちがえていた。正直、ショックである。先日買ったパウチのネコご飯(70g)の裏側に、「ネコの体重1kgごとにこのパウチを1.3パック与えましょう」と書かれていて、「それではニェネントの体重を4kgちょっととして、1日に5パックもあげなきゃならないじゃないか!」と思ってしまったのだが、ネコ缶などのウェットフードは予想外にカロリーが低く、ニェネントの体重で調べた必要な1日のカロリーは約250kcalなのに、買ったパウチ1パックは60kcalぐらいしかないのだった。いつも買っていたネコ缶も、記載を読んでみると100gで90kcalしかない。そうするとたしかに、ウェットフードだけの食事にしようと思えばパウチなら4パック(書かれていた5パックまでは必要ないようだ)、ネコ缶は1缶160gだから、1缶と2/3ぐらいはあげないといけない。
これは一大事なのだが、並行して朝にあげている固形食(カリカリ)はずっとずっとカロリー値が高く、せいぜい60gとか70gぐらいで1日に必要なカロリーを摂取できるようだ。わたしが毎朝あげているカリカリの量は計ってみると30gぐらいだった。やはり夕方のウェットフード(普段は1缶の半分ぐらい)と合わせてもカロリーが不足していた。
ニェネントは出してあげても食べ残すこともあったし、見た感じ痩せてはいないだろうし、むしろ「肥満してる?」と心配したこともあったので、まさか食事量が足りていないとは思ってもいなかった。しかしいくらなんでもニェネントはネコ缶1缶ぜんぶ食べたりしない気がするわけだし、「おお、カロリーが足りなかったか!」と、急に食事量を増やしてもなんだか健康が心配だし、ここは、夕食にもカロリー値の高いカリカリもプラスしてやることにしようと決めるのだった。
さて、わたしの方は最近カロリーの取り過ぎなのだが、やはり心配していたように、少し腹にぜい肉がついていることがわかった。立っているときにはわからないのだが、座っていて腹にさわると、しっかりつまめるだけの肉がついている。まあズボンのサイズが合わなくなったとかいうことはないし、じっさいに数年前にぜい肉たっぷりになったときに比べればかわいいものである。それでも今のように間食を多くとる食生活をつづけていれば、もっともっと肥満してしまうことだろう。まあ今は一時のように間食を食べまくるということもなくなったのだが、しばらくは用心しなければならない。ニェネントにも使えるような体重計を探してみようかな。
夕方には「Gyao!」で『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』という作品を観た。1958年公開のモノクロ映画で、わたしは「50年代のモノクロ映画」というだけで、「ちょっと観てみたい」となる。
世の中では「古いモノクロ映画」というだけで敬遠するような方々がけっこういるようで、映画レビューをみていると、「白黒映画だったのでがっかりした」とか「これがカラー映画だったらよかったのに」というような感想も多い。最近では古いモノクロ写真を分析してカラー化するようなこともよく行われているが、さすがにモノクロ映画をカラー化するということまではまだできないようだが(いずれ可能になるのだろうか)、「カラー好き」の人たちは、例えばスティーグリッツの写真とかも「カラーならよかったのに」と思うのだろうか。
夜には『恋愛太平記』の(1)を読了した。ベッドの上のニェネントは、またわたしの脇で眠り込んでしまった。これもニェネントには毎日の「日課」になるのだろうか?