ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-05-23(Sat)

 Stay Home47日目。もうそろそろ、この「Stay Home」も終わりに近づきつつあるのだろうか。たしかに首都圏での発表される新しいCOVID-19感染者の数はずいぶんと減少しているのだが、ツイッターをみていると、病院で確認された新しいCOVID-19感染者をカウントしないように指示されたというような医療関係者の証言もある。そもそも、毎日のPCR検査の数がどれだけ実施されているのかがわからない。これも情報では東京でも何十件かしか実施されていないという話も聞く。なんだか、「緊急事態宣言」が解除されたらとたんに「緊急事態宣言」前と同じ人出になり、また感染が拡大するような気がして不安だ。安倍首相も小池都知事も、オリンピックをどうしても来年実施したいから、「緊急事態」がいつまでも続いたらまずいんだろうか。経済がいつまでも停滞しているのも困るという認識はあるのだろうが、「感染者数のごまかし」はダメですよ。まあ自分自身はせいいっぱい衛生に気をつかって、注意しながら生活するしかない。

 今日もまた曇天で暖かくはなかったが、午後もだいぶ経ってから窓の外に陽の光が射しているのが見られた。明日は晴れになるという。
 午前中はこのところのようにGrateful Deadを聴くのではなく、土曜日なのでFMで「ウイークエンド サンシャイン」を聴く。今日は先日逝去されたLittle Richardの特集だった。別にLittle Richardが好きではないというわけではないのだが、このところのこの番組はあまりわたしにフィットしなくなった感じで、それほど熱心に聴くわけでもなくなった(わたしはイギリスのフォーク系の音楽を聴きたいのだ)。それでもしばらく前に特集されたGrateful DeadのRobert Hunterの特集を録音したMDは「保存版」で、今でもときどき聴いている(オンエアされたときには、こうやって今Grateful Deadが大好きになるとは思っていなかったが)。

 ニェネントとわたしとは相変わらず仲良くやっていて、今のわたしは「ニェネントに夢中!」と言ってしまってもいいぐらいだ。それはどうもニェネントの方でも「わたしにべったり!」といった感じで、そんなに「べったり!」でいいのかよ、おまえはあの「ツンデレ」の精神を忘れてしまったのかよ、「ネコの魂」を失ってしまったのかと心配してしまうほどだ。わたしがちょっとリヴィングからキッチンに立つとあとを追ってキッチンにくるし、トイレに行けばトイレについてくる。風呂に入るときももちろんついてくるが、風呂のドアを開けて見てみると、風呂のすぐ外で中を覗き込んで首をかしげている。「あんな水桶の中に入っちゃってだいじょ~ぶなのか?」と心配しているようにも見えるが、そのうちにどこかに行ってしまう。夜になってそばにいるニェネントに「もう寝ようか」と言って和室のベッドに行くと、もちろんあとを追ってきて、ベッドの上に乗ってくるのである。リヴィングで机のパソコンに向かっていても、ふと横をみるとニェネントがわたしのそばに並んですわっている。以前はリヴィングでわたしが何をやっていても和室のベッドの上で寝ていたというのに、ずいぶんと変化したものだ。
 だからわたしも、あたりを見回してニェネントの姿が見えないと「アレ?どこへ行ってしまったんだろう?」と、ついついニェネントを探してしまう。それで、わたしがリヴィングにいるときには、出窓の端に置きっぱなしにしてある段ボール箱、中には「捨てようかどうしようか」という冬服が突っ込んだままになっているのだが、その中に入って寝ていることが多くなった。そこが寝心地がいいようで、丸くなって気もちよさそうに寝ている。
 やはりずっとわたしといっしょだと睡眠時間が足りなくなるのだろうけど、どうもその段ボール箱を片づけにくくなってしまった。何か、ニェネントが中で休めるような籠のようなものを買って出窓に置き、中にバスタオルのような布を敷いてやるのがいいようにも思う。

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 今日は夕方にまた「Gyao!」でベルトリッチ監督の『暗殺のオペラ』を観た。実はまだ観たことのなかった作品だが、原作はボルヘスの『伝奇集』に収録された『裏切り者と英雄のテーマ』ということで、その原作のことはおぼろげながら記憶していたので、だいたいのストーリーは予測できた。先日観た『かくも長き不在』の主演だったアリダ・ヴァリがすばらしい演技をみせていた。

 このところ、午前中はGrateful Deadの音源をMDに録音し、聴きながらリヴィングで床になって本を読み、午後にはベッドで横になってこんどはMDデッキでGrateful Deadを聴きながら読書をし、ニェネントと遊び、夕方から映画を1本観て夕食のあとはまた寝る前にしばらく読書するというスケジュールができたようだ。
 せっかくそんな「いい感じ」のスケジュールを確立したのに、もうそろそろ毎日家にいる生活もおしまいだろうかと考えると、残念な気がする。何よりも、そうなるとニェネントと別々の時間が長くなることが悲しく思う。