政府は今日の閣議で、COVID-19の感染拡大を防ぐための新型インフルエンザ対策特別措置法改正案を閣議決定した。これで安倍首相はいつでも「緊急事態宣言」を公布できることになり、「改憲」への布石として利用できるようになるだろう。
もちろん今すぐに国として「緊急事態宣言」を出してしまうと、オリンピックもパラリンピックも予定通りに開催することは困難になるだろうから、きっとしばらくは様子をみるのだろうけれども、日本より先にヨーロッパで「パンデミック」状態におちいってしまうと、日本がどんなに「安全」だということでも、オリンピックへの参加を取りやめる国が増加してくるだろう。そうなると、日本がどんなにオリンピックをやりたいと尽力しても、「中止」もしくは「１～２年の開催延期」ということにはなりそうだ。そうなったら安倍首相は、もう「オリンピック開催」という足かせが外れ、「緊急事態宣言」を発令してしまい、好き放題やりたい放題になってしまうという「最悪のコース」が考えられる。
そうでなくっても、昨年１０月から１２月の日本の実質経済成長率はマイナス７パーセントという試算も出ているわけで、これは今のCOVID-19流行前のことではあるし、現在のインバウンド経済効果も見込めなくなった状態、さまざまなイヴェント中止という状態では、今年前半の実質経済上昇率はマイナス２０とか３０パーセントになってしまうのではないのか。それまた「最悪」である。
あちこちの公共施設（美術館・博物館・動物園など）は今「臨時休業」しているのだけれども、とりあえず「再開」かと思われていた明日からも、引きつづき３月末まで休業することになったようだ。おかげで東京都美術館で開催されていた『ハマスホイとデンマーク絵画』展は、このまま会期終了ということになるらしい。早めに観に行っていてよかった。
となり駅の映画館も３月になって休館していて、とりあえず土曜日からまた開館予定だと聞いていたのだけれども、どうやらこちらもしばらくは休館がつづくみたいだ。わたしも当面は余計な外出は避けて、おうちで本を読んだりＤＶＤを観たりという生活にしよう。それで「自堕落」な生活に堕ち込まないよう健康に留意していきたい。だから今日もアルコールは口にしなかった。
そもそも、これからは余計な支出はつつしんで、倹約に倹約を重ねる生活をしなければならない。その心がまえを大事にしよう。それがニェネントくんのためでもある。
