ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-03-28(Mon)

 朝、出勤で外に出ると、道路がすっかり濡れていた。やはり昨夜に雨が降っていたようだ。この時間、雲も薄くなっていたようだけれども、月も星もまるで見えない。ただ、駅の近くまで歩いて後ろ側、東の方を振り返ってみると、その方角の夜空がほんのりと青く明るく見えるのだった。ついにようやく、わたしが家を出る時間に空が明るくなり始めたのだ。
 写真を撮ってみたけれども露出をまちがえて、ただただ真っ暗な写真になってしまったが、これからは日ごとに明るくなり始めることだろう。4月も中旬になればもう、毎朝わたしが家を出る時間(4時半だ)には外はほの明るくなっていることだろう。そして5月になればもう、その時間には日も昇っているようになるのだ。待ち遠しいことである。

 今日はそのあと天候がくずれるようなこともなく、気温もけっこう上昇した。勤務地の駅から勤務地へと歩く途中、先週のようにあたまの上でスズメがチュンチュンと鳴いていた。先週しっかりと確認していたので、どのあたりにスズメがいるのかわかっている。それで見上げてみると、やはり信号機の鉄骨に2羽のスズメが並んでいて、いっしょにチュンチュンと鳴いていた。先週見たのと同じカップルだろうか。カメラを出して向けると、一方のスズメが気配を察してかちょっと離れたところに逃げてしまった。それでも、1枚の写真の中に2羽をいっしょに撮ることができた。

    

 勤務地の前の道の桜並木は、新しい週になって急速に、ほとんど満開になっていた。まだ先週の金曜日には2分咲きでもない状態だったのに、ずいぶんと開花が早い。もうわたしの勤務先のビルでも、エントランスに桜の花びらが飛び込んで来ていたりした。

    

 仕事を終えての帰り、跨線橋を越えたところでまたスズメたちがいた。今はそういうカップリングの季節のせいか、しばらく前よりもスズメの姿をよく見かけるようになった。それに、何かほかのこと(パートナーを探しているとか?)に夢中になっているのか、けっこうわたしが近づいても逃げて飛び立って行ったりしないのだ。おかげで、イイ感じのスズメのポートレートも撮れたのだった。これからしばらくは、スズメの写真を撮るチャンスなのかもしれない。

     

     

 今日はアメリカで「アカデミー賞」の発表、授賞式が行われたらしいが、この何年か、対象作品はNETFLIXだとかの「VOD(ヴィデオ・オン・デマンド)」から選ばれることが多くなり、つまり映画館で公開されない作品が対象になったりする。まあウチの近くの映画館はそういう映画でもスクリーン上映してくれることが多いけれども(今回監督賞を受賞した、ジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』も今上映している)、しばらく前から映画の公開のあり方が変化したわけだな、とは思う。先日映画館で観たウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ』も今、「Disney+」で観ることが出来るようだし。
 この日の授賞式で、司会者の一人が列席のウィル・スミスの夫人の疾病をからかうようなコメントを語り、怒ったウィル・スミスがステージに上がってその司会者を平手打ちしたということが報道された。さいしょの日本での報道はウィル・スミスの行動を肯定するような内容で、そのニュースについたコメントもウィル・スミスに非はなく、司会者がいけないというコメントばかりだったが、そのうちに司会者を弁護するような報道も流れ、そうするとコメントでも司会者を弁護してウィル・スミスに非があるとするようなものが増加した(このあと、ウィル・スミスは今年度の「主演男優賞」を受賞し、受賞のスピーチで涙を流しながら自分の行為を謝罪したのだという)。
 こういうのが今のネット報道の困ったところで、そもそものニュース報道の論旨に、それを読む人がいかに「引きずられているか」ということでもある。
 そういうことではロシアのウクライナ侵攻も、今になって「プーチンの言い分」「ゼリンスキー大統領のミステイク」などという報道も増えたようで、「一方的にロシア(プーチン)=<悪>とも言えないんじゃないか」と語る人も増えている印象がある。
 こういうのがイヤだからわたしはあまり「ロシアのウクライナ侵攻」関係のニュースは読まないようにしているもだけれども、「どっちが正しい」などという問題ではないのである。ただ、いっときも早い「停戦」が現実になることだけを望んでいる。

 今日はようやく、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』を観終えた。なかなかに「難儀」な作品だった。