ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-05-04(Tue)

 連休もあと、今日と明日の2日間だけになった。計画としては今日の昼前にとなり駅の映画館で『ノマドランド』を観て、明日はまたもっと早い時間にやはり同じ映画館で『マンク』を観ようか、とは考えている。
 とりあえず今日は『ノマドランド』。11時半から1時半までの上映なので、「昼食をどうしようか?」ということを考える。やはり映画を観る前に食べてしまうと、映画を観ていて眠くなる恐れもあるし、昼食は観終わったあとにしよう。どうせこのあたりの飲食店は酒類は提供しないのだから、近くのデパートの「デパ地下」でお弁当を買うのがいい。そう決めて電車に乗って映画館へ行く。

 映画館も今は座席は一つ置きで「全席指定」なのだけれども、けっこう混み合っているみたいだ。わたしは前に観た『アウトブレイク』の悪夢から、「もう映画館で映画を観るのはいちばん後ろの席にしよう」と決めたのだが、幸いに最後尾列にまだひとつ席が空いていた。

 実は映画の内容はこれっぽっちも知らず、ただ「フランシス・マクドーマンドが出ているから」と観に来たのだが、実は「アメリカの知られざる一面」を捉えた作品で、その演出法もまたユニークだった。けっこう堪能して映画館を出た。

 このあと、デパートの中の書店に行って、5月末についに発売されるトマス・ピンチョンの『ブリーディング・エッジ』を予約注文した。中古書ならば古本屋で探すよりもAmazonマーケットプレイスで買う方がかんたんに見つけられるし安価なのだが、新刊書を買うのはできるだけリアルに店舗のある書店で買いたい。やはり新刊書店には生き残ってもらわないと。
 そのデパートの地下へ移動し、ハンバーグ弁当とローストチキンとを買って駅へと戻った。
 思ったのだが、このわたしの住まいからの「となり駅」もデパートはあるし(小さいながらも)映画館はあるしと、けっこう繁華街なわけで、今こうやって駅の改札口の前を歩いてみると、それは連休中ということもあって、やたらと人出が多い。普通に歩いても周囲の人との距離を取るのも困難だし、歩きながら大きな声でしゃべっている人はいるし、これはいくらわたしが「これからはもうちょっと外出をしよう」と決めたといっても、やはり多少は恐れをなしてしまう。
 そういう意味では、先週末には東京の某美術館へ行ったし、一昨日にも曳舟周辺を歩き回ったのだけれども、今この駅前にいて「うわあ、人が多いなあ」と感じたような体験はなかった。乗った電車も空いていた。まあ新宿や渋谷のような「盛り場」でなかったことが大きいだろうけれども、これではいちがいに「東京に出ないで」と言われても、こういう自宅そばの駅周辺の方がわたしが行った東京よりずっと人が多い。ついでにいえば、ウチのそばのスーパーマーケットも買い物客が多いわけだし、まわりの人との距離を取るのもむずかしかったりする。
 まあ「東京に出ないで」という理由もさまざまあるだろうけれども、「では<お出かけ>は近場を出歩いてすまそう」とすると、かえって「密」の危険を冒すようなところがある。

 駅からひと駅だけ電車に乗って自宅駅に戻ると、人混みから逃れたという思いでホッとする。こういうとき、人の少ない(利用客の少ない)駅を利用しているというのはいいものだ。
 ウチへの道を歩いていると、駅前の「これから工事が始まるのかも」という草ぼうぼうの空き地に、ムラサキツメクサがいっぱい咲いていた。この草は、薬用ハーブとしても愛用されるという(わたしは飲んだことはないけれども)。

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 帰宅してニェネントくんのお出迎えを受け(ニェネントへの「おみやげ」を買い忘れた)、遅くなってしまった昼食のお弁当を食べ、観てきた映画のことをいろいろ考えたり、ネットを見たりしているとすぐに夕食の時間になり、買ってきたローストチキンとストックの野菜を盛り合わせたサラダとで夕食にした。

 予想していたことではあるけれども、けっきょくスカ内閣は今回の<緊急事態>を延長するようである。それでいつまで、どのくらい延長するつもりかというと、2週間とか5月いっぱいとかいうつもりらしい。
 今は連休中ということでPCR検査数もぐっと少なくなっていて、結果として新規感染者数も減少しているのだけれども、これを早急に「<緊急事態宣言>の効果があった」と思い込む連中もいるようだ。しかし連休前までは毎日のように新規感染者数が増加しつづけていたわけだし、「変異ウィルス」の問題もあるし、インドでの大きなパンデミックの情況もある。2週間ぽっちの延長で効果が目に見えるかたちであらわれるとはとても思えないし、5月いっぱい延長でもむずかしいだろう。わたしは少なくとも6月いっぱい継続しないとならないだろうとは思うが、そうすると国民への経済的ダメージはさらに大きくなり、「休業補償」の問題を避けられなくなるだろう。いや、国民全体への「給付金」のことも考えてもらわないといけない。
 どうも、この無為無策で姑息なだけのスカ内閣、単にオリンピックを死んでもやりたいというだけでなく、「休業補償」を出したくないばかりに、<緊急事態宣言>をちょびっとずつ、小出しに延長しているのではないかとも思えてしまう。

 明日はまたとなり駅の映画館に行って、『マンク』を観ようかとは考えていたのだけれども、やっぱり明後日からはまた仕事だし、ウチでゆっくり休息しようか、ということにした。
 考えてみたらこの連休、ずっと一日おきの「お出かけ」になったわけだ。そういうのが、疲れもたまらなくっていいのだろう。