ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-01-24(Sun)

 朝から外では雨が降っている。そんなに強い雨ではない。雪になるという話もあったのだけれども、気温が高いので雪になる心配はないという。またいつもの日曜日のように、スーパーの開店ぐらいの時間に買い物に行く。傘をさして外に出ると、ウチのすぐそばの道路に鳥の姿があった。けっこう丸々としていて、色も茶色い。ぜったいムクドリではなく、「ああ、これはツグミではないか」と思う。こんなにウチの近くでもツグミの姿が見られるのか。
 わたしが道に出るとツグミはそばの木の枝に飛び上がる。カメラを出して画面を合わせ、シャッターを押す直前にツグミは飛んで行ってしまった。ツグミのいなくなってしまった木の枝。

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 考えて、何でも写真を撮って「ここに証拠があるぜ」みたいに提示するのも、まあ今のブログとかのやり方だろうか。しかし、わたしがそうやってツグミを目にして、「わたしは今日、ウチのそばでツグミを見た」と書けば、それはそれだけでいいではないかと思う。
 今は自分でもいろんな写真を撮って、こうやってこの日記にいっしょにアップしたりするのだけれども、そういうことって「余計なことではないか」と思ったりする。まあ今までのように自分の撮った写真のアップはつづけるだろうけれども。

 今日の買い物のメインは、わたしの今週の朝食のバナナと、職場で休憩時間に食する軽食(今週は久々に「肉まん」にした)、そしてニェネントのネコ缶、ネコ用のカニカマなど。日曜日は千円以上の買い物をするとたまご(10個)が98円(税抜き)になる。以上の買い物で千円は超えるので、いっしょにたまごを買う。

 帰宅して、テレビを見たりパソコンを覗いたりして昼になり、今日は先日安く買った「味付たらこ」でパスタをつくったらどないなもんだろうと思い、パスタをゆでて仕上げにその「味付たらこ」といっしょに、軽くちゃっちゃっと炒めてみる。「これは美味い!」というようなものではなく、「珍味」というのでもないが、それほど悪くはなかった。

 食事のあとは、この頃の仕事休みの日の悪いクセで、「長~い午睡」に突入してしまう。目覚めるともう4時に近く、「ああ、せっかくの休日もこうやって無駄に終わってしまうわけだ」と落ち込む。
 今日はせめてもの気分転換に、ちょっとマトモな料理をつくってみようと思う。材料は牛肉バラ、タマネギ、ニンジン、そしてジャガイモなどである。カレーライスをつくる材料とまるで同じだが、もう一品プラスアルファを加え、これはカレーではない。

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 特に調理がめんどうなわけではなく、ただ煮込むのに時間をかければいいというあたりもカレーと同じなのだけれども、これは日本の伝統料理である。
 って、いったい「肉じゃが」の歴史というのはどのようなものなんだろうか。とても江戸時代から食べられていたものとも思えないのだが、今ちらっと調べてみたら、そもそも「肉じゃが」という呼称は1970年代以降のものだという。ちいっとも「伝統料理」などではないのだった。まあその「発端」についてはいろいろな「都市伝説」があるらしいけれども、日本軍(とりわけ海軍)において「常食」として広まっていたらしい。まあつくるの簡単だし、調味料もあれこれ複雑なのも不要だし、いっぺんに大量につくるのに向いていそうだ。

 ‥‥完成。むむむ、ちょっと「しらたき」が多すぎた感がある。もうちょっと味が濃くってもよかった気がするが、まあ美味である(わたしには「味覚障害はない)。明日も一日、この「肉じゃが」が活躍するだろう。

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 さて、アメリカではバイデン新大統領の政権がスタートしたのだけれども、面白いのは、ヤフーニュースでのアンケートで、「バイデン新政権でアメリカはどうなると思いますか?」という設問に対して、「悪くなる」と答えた人が50パーセントを越えているのである。
 この設問には前提として「前トランプ政権のときに比べて」というニュアンスが含まれていると思うが、かんたんに解釈すれば、このヤフーニュースのアンケートに答えた人の半数以上が、「バイデン新大統領よりもトランプ前大統領の方が良かった」と思っているということだろうか。
 まあヤフーニュースとかに反応したり、「ヤフコメ」に書き込んだりする連中というのはどこかおかしいのだが、このアンケートの結果はどこか異常だ。
 そんなヤフーニュースを読み、「ヤフコメ」を閲覧すると、先日の大統領選挙に「不正」があったと語る人があまりに多い。彼らが言うのは、マスメディアなど報道機関は「フェイクニュース」にあふれているという。では彼らが「これが正しい報道だ」とするものが何かというと、まさにアメリカでも「フェイク」とみなされているような報道を典拠にしているのだ。
 先日そんな「ヤフコメ」を読んでいて、「これって、あの宗教団体の主張そのものではないか」みたいのものもあったし、現実に日本で「トランプ支援」とかのデモなどをやっている連中の背後には、その「某宗教団体」があるらしい。
 わたしは「いったいなぜ、その宗教団体がトランプを支援するのか」という根本のところはまるで理解できないのだけれども、はっきり言えばそんな宗教団体の「信者」らが、皆で協力して「ヤフコメ」などにコメントを書き込めば、それがひとつの「潮流」になってしまうということで、そんな潮流に「そうか、そうなのかもしれない」と吞み込まれてしまう人々が、想像以上に多数存在するのだ。
 これは近年のひとつの大きな「歴史ねつ造」の動きとも関係していて、例えば「<南京大虐殺>はなかった」という主張をする連中、そしてそんな主張に呑み込まれてしまう人々、という構造とまるで同一だろうと思う。
 例えば先日の「大統領選挙」には実は不正があって、本当はトランプ氏が勝っていたのだ、という主張には過去に国内でも似たものがあったわけで、それはもちろん、25年前の「オウム真理教」の選挙活動以降の動きに対応している。
 実はわたしはいちがいに「新興宗教」というものすべてを否定しようという思考はないのだが、「オウム真理教」が駆使したのは「洗脳」という手段だった。
 ‥‥かんたんな話、「脳」を洗ってはいけない。それは脳を患ったわたしが語ればいくぶんかの説得力もあるだろうか。人は、自分の過去の思考、思想を全否定するような生き方を選んではいけないのだ。
 そしてもうひとつ、「知」とは何か、ということを人は思索しなければならない。それが出来ない人間は冥界に落ちるのである(スカ首相もそんな一人だろう)。「知」の根本原理を想像できるようになれば、人は壊れることはない(ただ、その結果として「ウルトラ右翼」になる人もあるだろうか。でもわたしは多分、そんな人を肯定することだろう)。
 自らの「知」の根本原理を認識できない人は、堕ちていくことであろう(これはまたひとつの「宗教」か? いや、そういうものではない。普遍的な真理というものはあるのではないのか)。