書き忘れていたのだけれども、日曜日のこと。昼間にリヴィングから外を眺めてみると、窓のすぐそばに焦げ茶色のネコがいてわたしのことを見上げ、わたしに気づいたせいか逃げていってしまった。
初めて見るネコなのか、それとも前にこのあたりで見かけた、首輪をつけたネコに似ている気もするけれども、わからない。ただ、ウチの窓の下にきていたというのはきっと、「この家にはネコがいるんだ」と知ってのことだったろうと思う。けっこうわたしが仕事で家にいないときとか、ウチの中と外とで互いに声をかけあっていたりするのかもしれない。ニェネントも、意外と外世界とのコネクションを持っているのかもしれない。
わたしはもう、今は外に遊びに行ったりすることもなく、毎日が変化もない同じことのくり返しのようなものだけれども、それでも日ごとの天候の変化、空の雲の様子をみること、そしてふいに出会う野良ネコや蝶などの動物を目にすることが、大きな楽しみになっている。「今日はどんな空だろうか」「今日はネコとかに出会えるだろうか」と思いながら、毎日の道を歩いている。
今朝(といっても真っ暗だが)は久しぶりに晴れていて、空高くに月も見えたし、いろいろと星の明かりも見られた。下の写真は「夜景モード」での撮影だけれども、家の屋根の右上に、ポチッと星が光っているのがわかるだろう。これが今地球に接近している金星なのだろう。
今日は残念ながら、「野良ネコ通り」でネコたちに出会うことはできなかったけれども、菜園にはモンシロチョウが飛び交っているのが見られた。
朝は晴れていたようなのに今は厚い雲が出ていて、雨になってもおかしくないような雲行きだった。
帰宅してダラダラとして、夕方に「何か映画でも観ようか」と、ケイト・ベッキンセール(けっこう好きだった)の主演する『アンダーワールド』をちょびっと観始めたのだけれども、どうもめんどくさそうなのですぐにやめて、「何かあまり長くない映画を」と「ひかりTV」で録画してあるものをチェックしたら、ちょうど今までなぜか観ていなかった黒沢清の監督作品で、前田敦子の主演した『Seventh Code』というのがぴったり1時間の作品だったので、コレを観た。とっても面白かった。
寝る前は、ずっと読んでいる『ナボコフ=ウィルソン往復書簡集』を読む。ついにナボコフが「わたしの英語作品での最高傑作」と自賛する『ロリータ』が書き上げられ、まずはフランスで刊行されるのだ。しかし、先に読ませてもらったウィルソンは、「わたしはあんまり気に入らないね」と、つれないのだ。もう残りは40ページぐらい。これから壮大な「大げんか」がはじまるのだな。コワいけれども、明日明後日には読み終えるだろうか。