ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-05-26(Thu)

 この日も朝から晴天で、また気温も上がりそうだ。しかしわたしが家を出るときはそこまでの気温でもなく、ある程度着込んで出かける。外に出ると、日ごとにだんだんに東の方へ移動しながら、そしてだんだんに細っていく月の姿が見られる。もうすっかり「三日月」。来週には、もうわたしが外に出る時間には、そんな月の姿は見えなくなっていることだろう。

     

 駅に近づいて視界がひらけると、広い青空にふた筋の白い雲がかかっているのが見えた。朝からこういう空を見られると気分が良くなる。爽快。

     

 仕事を終えての帰り道、「野良ネコ通り」の入り口の駐車場で、久しぶりに「ミケ」くんが寝ているのを見た。

     

 読んでいたパトリシア・ハイスミスの『ヴェネツィアで消えた男』を読み終えた。これで長年かけてついに、ハイスミスの長編作品はすべて読み終えた。「おう! ハイスミスの作品のことなら何でも聞いてくれ!」と言いたいところだが、残念ながら昔読んだ長篇はもうすっかり記憶から消えてしまっているので、そんな大きなことは言えない。あと読んでない短篇集が2~3冊残っているし。これから2巡目の始まりである。
 しかし、わたしはハイスミスの著作はほぼすべて所有しているのだが、その短篇集で1冊だけ持っていないのがある。これがもう絶版で、Amazonマーケットプレイスでも8千円ぐらいの値がついている。まあ図書館で借りればいいのだけれども、「1冊だけ」持っていないというのが、何ともしゃくにさわる。気分次第で買ってしまうかもしれない。
 昨日考えたように、一ヶ月の食費を1万円以下に抑えて、この本を買ってしまうのもいい。

 先日、ナボコフの『断頭台への招待』を読み終えて、今日からは同じような「ディストピア」もの、『ベンドシニスター』を読み始めた。まあずっと昔に読んだ本だけれども、基本は憶えていない。
 ナボコフの翻訳もほとんど持っているけれども、最近刊行されたロシア時代の作品のロシア語からの翻訳、「ナボコフ・コレクション」シリーズは1冊も持っていない。読み終えた『断頭台への招待』がちょっと読みにくかったので、その「ナボコフ・コレクション」で出ているものを買おうかという気もちはある。
 それでちょっと調べていて、持っている『ナボコフ全短篇』が今は絶版で、2万円近い値がついていることを知った。まあもともとが高い本だったが、「ナボコフを読むなら必須」の本ではあろう。とにかくは、先日調べて知ったパトリシア・ハイスミスの『ガラスの独房』を超えて、わたしの持っている本で「いちばん高値」の本、ということになった。