きのうの夕方は、埼玉県とかで「線状降水帯」が発生して大雨になり、東京などでもかなりの雨になったようだった。わたしも夕方からテレビの報道やスマホの「雨雲レーダー」をチェックしていたのだが、雨の区域はこのあたりをギリギリ避けて南の方へ行ってくれるらしかった。
暗くなってから、このあたりも雷鳴が聞こえてくるようになったが、さほどひどい状態にならずに過ぎてくれたようだった。
今日はニェネントくんと電車に乗り、前にニェネントくんが大手術をしたどうぶつ病院へ行くのだ。「もしも病気が再発していて、再手術ということになったらどうしよう」と気が重い。
まずは朝食のあとにニェネントくんをブラッシングしてあげ、そのあとわたしも出かける準備をしてから「ちゅ~る」でニェネントくんをおびき出そうとしたのだが、きのう病院へ連れて行かれてむりやり押さえつけられた記憶があるのだろう、ちょっとだけ「ちゅ~る」を舐めただけで、すぐに押し入れのなかに引きこもってしまった。「ちゅ~る」を完食しないで残すというのは初めてのことで、きのうのことがよっぽどイヤだったのだろう。押し入れのなかに行ってしまうと、もう引きずり出すことも困難なわけで、あとは夕食のときまで押し入れから出て来ない可能性もある。「今日はどうぶつ病院へ行くのはムリかな」と思っていたが、ニェネントくんは11時ぐらいになって水を飲みに出てきた。「これが一度だけのチャンス!」とニェネントくんを捕まえ、ペットキャリーに入ってもらっていっしょに出掛けるのだった。
昨夜の天候の変化のおかげでこの日はめっちゃ涼しくって、まったく暑さなど感じない「お出かけ日和」だった。ニェネントくんも久々の「電車乗車」。ネコなどのペットを電車に乗せるには、人間の運賃よりも乗車賃が高かったりするのだ。
12時ぐらいにどうぶつ病院に到着。来院目的を告げてロビーで待つ。時間的にもロビーの先客は一組しかいなくって、20分ぐらいで診察室に呼ばれた。状態を話して、「ではエコー検査してみましょう」とニェネントくんを預け、わたしはロビーで待つ。
きのうのどうぶつ病院では診察のときに、飼い主であるわたしも診察室にいっしょにいることが出来たのだけれども、この病院では診察は奥の診察スペースで行われ、飼い主は外で待つことになる。またニェネントくんは知らない人に身体じゅうをさわられて、いやがって「シャーッ」ってやってることだろう。
20分ぐらい待って呼ばれたが、医師のおっしゃるには「そういう<しこり>とかは見つからないようだ」ということ。わたしとしては「やっぱりか! でもよかった!」という感じ。念のため、「マルチスライスCTスキャン」というのもやってくれ(これが高額だった!)、腸に硬い便がたまっているようだとは言われた。そのこともだいたい承知していたことだが、きのうの先生はコイツを「しこり」と誤認された可能性が高いのではないか。それで「ウンチが硬めの猫のための食事療法食」のサンプルと、「腸内バイオーム」というヤツの試供品とをいただいた。
予想通り会計は高くつき、その「ウンチが硬めの猫のための食事療法食」と「腸内バイオーム」とをかなりの高額で購入したという感じである。でもわが家では「ネコちゃんファースト」なのだから、「こういうこともあるさ」とあきらめるしかない。とにかくはニェネントくんに異常がなくって、健康でよかったのだ。ウチの近くのどうぶつ病院の先生のことを「あの先生もな~」と思わないわけでもないけれども、ま、あの先生のおかげでニェネントくんは命を救われたこともあったのだ、と考えることもできる。そう考えることにしよう。
とにかくわたしは「ホッとした」としか言いようがないのだけれども、わたしよりも何より、2日間もつづけて外に連れ出され、知らない人に身体をいじくられたニェネントくんのストレスはいかばかりのものであっただろう。
この日どうぶつ病院のロビーでニェネントくんの写真を撮ったのだが、帰ってからその写真をみてみると、今までニェネントくんが見せたことのない不安そうな表情が見てとれる。わたしに「どういうことなの?」と訴えているみたいだ。ごめんね、ニェネントくん。これでわたしへの不信感を募らせ、わたしを避けるようなことにならないことを願う。
どうぶつ病院を出て自宅駅に到着したのは13時半ぐらい。帰宅してからわたしの昼食の準備もしたくないので、とちゅうのコンビニに立ち寄ってサンドイッチを買ったのだった。
このコンビニでも、女性の店員の方がニェネントくんに興味を持ってくれ、「病院へ連れて行ったのですか?」と推察してくれた。若い男性の店員といっしょに、しばらく会話をした。「子はかすがい」というか、「ネコはかすがい」という気がする。今日からもずっと、わたしはニェネントくんといっしょに生きて行く。