ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-12-21(Wed)

 ニェネントが入院していて、ウチにいない朝。やはり「ニェネントがいないとはどういうことだ」と思い、ちょっとした「プチ・ペットロス」の気分なのか。
 順調に行けば今日にも退院出来ると聞いていたので、病院の診察が始まる朝の9時にもすぐに連絡が来るのではないかと待機する。
 すぐにはそういう連絡は来なかったが、いつ知らされるかと思い、ずっと家を出ないで過ごしてしまった。午後になって「やっぱり経過が良くなくってもう一泊するのかなあ」と思いはじめたが、2時ごろになって待ちかねた「退院通知」が来た。「4時から5時のあいだに来て下さい」と言われたようだったが、早く迎えに行くのはかまわないだろうと思い、2時半ぐらいに家を出た。
 病院に着いたのは3時15分。やはりいっぱい待たされて、ちょうど1時間経ったあたりでようやく呼び出された。

 担当医の話では経過は順調だが、やはりニェネントらしくも「凶暴な抵抗ぶり」を発揮して、前足に注射したときに止血用で巻いたテープを看護の人が外せず、「今もそのままなんです」ということ。ま、こういうことで誇らしく思うことではないが、「やっぱり、さすがにワイルドなニェネントくんだなー」などとは思ってしまった。担当医師の方々や、看護の方々には誠に申し訳ない。
 手術で摘出した、子宮だか卵巣だかの写真も見せていただいたが、なるほどデカい。長さ20センチ、幅も10センチ近くあるようで、まるで深海魚の「白子」のような見かけだった。けっきょく摘出してもすぐにはその正体はわからないようで、来年になる「抜糸」のときには何だったかわかるだろうということだった。
 手術口を舐めてしまうので、「エリザベス・カラー」を着けたままの退院で、「食事のときには取ってあげて下さい」とのことだった。
 次の通院は今週の土曜日あたり。そのときには「エリザベス・カラー」も外せるのかもしれない。そう、「抜糸予定」は年が明けた来年の、1月4日の予定だ。

 やはり術後の治療もこの南流山の病院に頼らざるを得ず、地元の今までのどうぶつ病院とはこれでお別れなのだろう。無理して足立区の「日本動物高度医療センター」にしていたら、何度も通院することは大きな負担になったことだろう。そういうことではこの病院にしておいてよかった。
 さてさて治療費の支払いだが、わたしとしては「これはひょっとしたらこのぐらいかかるかもな?」と、家を出るときに財布に現金をある程度多めに用意していたのだが、請求額はその遥か斜め上を行く高額で、用意した現金ではまるで足りなかった。クレカで払おうとしたらわたしはそのクレカを普通の銀行カードと間違えてしまい(このことはあとで気がついた)、まあクレカ支払いに慣れていないものだからしょーがない。窓口に断って近くのコンビニのATMで現金をおろして支払った。しかし予想外の高額で、それだけの支払額ならばゆったりとした「海外旅行」も楽しめたな、などと思う。しかしそんなことはニェネントくんの存在に代えられるものではない。

 担当の医師の方(お世話になりました)からニェネントくん在中のペットキャリーを受け取り、帰路に着く。
 自宅駅からはタクシーで帰ろうかとも思っていたけれども、治療費がかさんだものだから「せめてもの倹約」と、歩いて帰った。

 帰宅してペットキャリーからニェネントくんを出してやると、けっこう元気にウチの中を動き回る。ただエリザベス・カラーがあちこちにぶっつかってしまって、なかなかに面倒くさそうだ。写真はボケてしまったが、こういう感じ。

     

 しかし昨日のニェネントくんは、まったく知らないところで犬たちの吠え声を聴きながら、まったく知らない人たちに身体をいじくりまくられ、注射針を刺されたりメスで切りつけられたりしながら、夜はその見知らぬところで眠ることになったのだ。どれだけつらいことだっただろう。どれだけストレスがたまったことだろう。
 もう、慣れ親しんだこのウチで、ゆっくり休養してほしい。

 夜はわたしがベッドで寝ようとすると、ニェネントくんもベッドに跳び乗って来て、わたしの胸の上でにゃあにゃあ啼くのだった。よく頑張ったよね。わたしもニェネントくんが帰って来てくれてどれだけうれしいことか。
 これからも、いっしょにいつまでも生きて行きましょうね!