今日は、ニェネントくんをどうぶつ病院に連れて行き、「健康診断」を受けることにした。「半年ごとの健康診断」を勧められていることだし、去年の暮れに「健康診断」を受けてからもう半年経っている。もう15歳の「おばあちゃんネコ」になったニェネントくん、いつコロッと体調が変化してしまうのかわからないとも思う。
朝、また押し入れに引きこもってしまっているニェネントくんを「ちゅ~る」でおびき寄せてつかまえ、まずは念入りにブラッシングをかけてから、ペットキャリーに入ってもらい、いっしょにお出かけをした。ニェネントくんがペットキャリーに入って外に出るのは、去年の暮れに同じどうぶつ病院で「健康診断」を受けて以来のこと。そのときは「どっこも悪くないですね」といううれしい診断だったし、今げんざいも引きこもっている時間は長くなったけれども、食欲もあるし元気のように見える。今日も「どこも悪くない、健康です」と診断されることと期待している。
時間もまだ9時ぐらいで、外はそこまでに暑くはなかった。でも不安に駆られたニェネントくんはペットキャリーのなかで「にゃあ~にゃあ~」と啼いている。
どうぶつ病院に着いてみると、思いがけずに待合いロビーは順番を待つ人、そしてイヌくんとネコくんでいっぱいだった。かろうじて空いていた椅子に座って順番を待ったが、1時間ぐらいは待たされただろうか。いつもは診察を受けるのはイヌの姿ばかりだったけれども、この日は珍しく診察を受けるネコが多かった。そういう季節なのだろうか。

ようやく順番が回ってきて診察室に入り、まずは診察台の上に乗るのだけれども、やはり体重は4800グラムを越えていた。「前よりも増えましたね」とは言われた。それでさいしょに「触診」を受けたのだけれども、先生は「おなかにしこりというか、腫瘍があるかもしれません」と語られた。今日の先生はニェネントくんが手術を受けたときにさいしょに診て下さった先生だったから、ニェネントくんのことはよくわかって下さっている。「ひょっとしたら手術したときの腫瘍が再発したのかもしれませんね」ということで、すぐにエコー(超音波)検査を受けることになった。
ニェネントくんはエリザベス・カラーをかぶり、助手の方に前足後ろ足をそれぞれ束ねて押さえられ、格段に不機嫌である。何度も「シャーッ」と威嚇を繰り返す。わたしは「落ち着きな」とニェネントくんの頭をなでてあげたが。
エコー検査の画像をわたしも並んで見ることができたけれども、わたしにはそういう「腫瘍」とか「しこり」のようなものがあるとはわからなかった。でも先生は「疑いが濃いし、また再手術ということにもなるかもしれない」と言い、早急に手術を受けたどうぶつ病院へ行って診断を受けた方がいいでしょう、ということだ。
‥‥まいったな。大ショックである。最近のニェネントくんは押し入れのなかに引きこもってる時間が長いとはいえ、食欲も旺盛だし、このところ嘔吐することも以前より少なくなっているし、わたしはすっかり「順調に健康だね」と思っていた。
とにかくは早急に、電車に乗って手術を受けたどうぶつ病院へ行くしかないのである。何かの間違いで、「特に異常はないですよ」となればいいのだけれども。
いつもこのどうぶつ病院で買っている、ニェネントくんのドライフードがもうなくなるので、注文をして病院を出た。来週月曜日に「ふるさと公園」へ行ったときに受け取ろうというつもり。
暑いし、いささか疲れたので、帰りは駅からタクシーを使おうかと思ったのだが、駅前のタクシー乗り場にタクシーの姿は見えなかった。待っていればすぐに来るのかもしれないが、乗降客も少ない小さな駅のこと、これがいつまで待っても来ないということもあり得るのだ。もうタクシーはあきらめて、がんばって歩いて帰ることにしたのだった。
ニェネントくんに入ってもらっているペットキャリーは、進行方向に外が見える(中が見える)窓がついているわけで、歩いているとすれちがう人がペットキャリーのなかのニェネントくんを見て、ほほえみを浮かべてくれることが多い。ちょっと年配の女性だと、ほぼ100パーセントが笑みを浮かべてくれるようだ。ふふ、ネコといっしょに歩くと、世の中が明るくなったように感じられるね。わたしも明るい気分になってしまうから、タクシーなど使わずに歩いて帰って正解だったかもしれない。
さすがに帰宅するといささか疲れが感じられたが、やはり明日また、今度は電車に乗って、もっと大きなどうぶつ病院へ行くべきだろうな、とは思うのだった。ガックリである。