ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2025-06-22(Sun)

 トランプ大統領アメリカが、イランの核施設を攻撃した。トランプはネタニヤフのイスラエルを支援しているとはいえ、アメリカ軍がダイレクトにイランを攻撃することはないかと思っていただけに、いささかショックだった。そもそもアメリカ国内でどれだけの合意があったのかもわからないが、トランプの「独裁」ぶりにも拍車がかかってきた感がある。トランプ就任から5ヶ月になるが、何ひとつとして「善政」と呼べるようなことを成していないではないか。いやむしろ、ただアメリカと世界との混乱を深めることばかりをやっている。
 今回攻撃されたイランも何らかの「報復処置」を遂行するのではないかと思ってしまうけれども、もうこれ以上世界の分断が拡大するのは堪忍してほしい。

 今日の昼は、昨夜放送されていた『ETV特集』の「あなたの隣人になりたい〜“難民”の人々と歩む〜」を録画してあったのを見た。去年の6月、入管法が変更される前に放送されたものの再放送だった。難民申請を何度も行っているスリランカ出身の男性、アフリカ出身の母子をメインに、そんな人たちを救済しようとする人々の活動も描く。どちらの難民申請者も、明らかに今帰国すれば生命に危険があるという人だ。わたしにはなぜそんな人たちの「難民申請」が受理されないのかまるでわからないし、相変わらず入管局の窓口では、申請者に対して威圧的な応対をしているようだ。そもそも、難民申請が受理されなければ次回申請するまで滞在は認められるが、そのあいだ働くことは許されないという「不条理」。入管局の人員の都合ばかりで運営されていて、「難民申請者」のことなど考えることもオミットしているのだろう。ぜったいにそういう人間にはなりたくないものだと思う。
 自分がもっと融通の効く暮らしをしていれば、そういう人たちの援助をしたいものだと強く思うが、わたし自身が「難民」みたいなものだからなあ。

 つづいて、以前録画してあった『ダーウィンが来た!』の「森と街のはざまで生きる!ゾウ大追跡」を見た。スリランカは、先ほど見た『ETV特集』に登場した難民申請者の出身地でもある。スリランカでは2022年に大規模な「反政府運動」が起こっており、そのときの大統領は国外逃亡したのだった。おそらく『ETV特集』に登場した難民申請者はこのときの「反政府運動」に関わっておられたのだろう。帰国すれば即逮捕が待っている。
 スリランカアジアゾウの棲息地で、今も7000頭ぐらいのアジアゾウがいるらしいけれども、その棲息地と人間の生活域がバッティングし、多くの問題を生んでいるようである。この番組では1頭のゾウにGPSを取り付け、その行動範囲、行動特性を知ろうとするのだった。

 夕方、先日見つけた「ハラールフード」の店に行ってみることにした。店頭に看板が取り付けられているが、文字は縦書きなのに長音符の「ー」が横を向いているので、いっしゅん「???」となる。ああ、日本語ネイティヴの人がつくった看板じゃないんだな、とは思う。

     

 入口の上にも看板があるけれども、そこにはバングラデシュ、インド、ネパール、そしてパキスタンスリランカの国旗が描かれていた。いちばん右側の緑の丸は、「これはハラールフードだ」というしるし。

     

 わたしはもっと、中東のムスリムの人たち用のお店かと思っていたのだが、けっこうインドあたりの人たち用の店なのかと思った。店番をしている肌の浅黒い若い女性は、日本語もカタコトで、しっかり聞かなかったけれども、やはりインドの人だっただろうか。ウチのあたりで良く出会う肌の浅黒い人たちも、けっこうインドあたりの人が多いのかもしれない。
 その女性に「Very Sweet」という「インドのお菓子」を勧められたから、やはりインドの人なのかな。そのお菓子はすっごく甘そうだったから、辞退したけれども。
 看板にも「世界のスパイス」と書いてあったように、いろんなスパイスがいっぱい並んでいたし、しかも価格もどこの店よりも安いようだった。そのうち、本格的にカレーをつくるときとかに買ってみよう。

     

 この日は手始めに「あいさつ代わり」に、「ハラールフード」のマークの印刷された魚の缶詰(350円)と、「ワイワイ123ヌードル」(いいネーミングだ)という、ネパールのインスタントラーメンみたいなのを買った。

     

 「ワイワイ123ヌードル」の袋には日本語も印刷されているのだが、1袋60円と、日本のインスタントラーメンよりも安いのだった(日本のインスタントラーメンが1袋80グラムなのに対して、この「ワイワイ123ヌードル」は60グラムと、ちょっと少量だが)。これは帰ってネットで調べると、輸入会社のサイトに「つくり方」とか紹介されていた。けっこうスパイシーらしい。
 いっしょに買った魚缶の文字をケータイで読み取らせると、「サバの缶詰」だと翻訳してくれた。「何語」なのかわからないけれども、これと同じような文字を『ダーウィンが来た!』のなかでも見ていたし、おそらくはスリランカタミル語なのだろうと思う。この日は何かと、スリランカに縁のあるいちにちになってしまった。
 「ワイワイ123ヌードル」も、この「サバの缶詰」も、食べるのが楽しみである。