ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-12-30(Mon)

 昨夜、「そろそろ寝ようか」と和室に行ってみると、ベッドの上にニェネントくんはいなかった。「どういうことよ? わたしが寝る前にベッドを温めておくのがあなたの仕事でしょうよ!」と思うし、「どこへ行っちゃったのよ?」とも思う。ひょっとしたら押入れの中かと確認してみると、まさに押入れの段ボール箱の中で丸くなっていたのだった。
 「この季節、珍しいことだ」とは思うけれども、同時に「どこか体調が悪いのではないのか?」と心配にもなる。「確かめてみよう」と、段ボール箱の中からニェネントくんを引っぱり出していっしょに布団に入り、しろうとながらニェネントくんの体の触診とかもやってみた。
 ニェネントくんはむりやり連れ出されたからといって特に嫌がっている風でもなかったし、体のあちこち触られても「今はそこは触らんといて!」という反応もなかった。しばらくはわたしといっしょにベッドの上でまどろんでいたし(そのうちにベッドから降りて行ってしまったけれども)、「いちおう健康状態に問題はないだろう」と考えて、わたしも寝ることにした。

 今朝になって目覚めてみると、わたしの右腕のとなりでニェネントくんが寝ていたのだった。朝、目覚めたときにニェネントくんがわたしといっしょに寝ているということはけっこう珍しいことで、うれしい気分で起きることができた。
 昼間、ニェネントくんにカメラを向けていたら、うまいタイミングで「あくび」をしてくれた。「あくびをするニェネントくん」の写真は、初めて撮ったのだ。

     

 今日は一日部屋でゴロゴロして、テレビを見たり映画を観たり本を読んだりして過ごした。今年も明日でおしまいの年末まっ盛りだから、テレビも通常ではない特別の番組ばかりだ。
 午前中は、朝ドラの『虎に翼』の総集編、後編の方を見た。いろいろな出来事の起きたドラマだったけれども、こうやって要点をかいつまんだ「ダイジェスト」で見てもとても面白かったし、「そんなこともあったなあ」という感慨もあった。ノーベル平和賞を受賞した「被団協」の方が授賞式で「原爆で亡くなった死者に対する償いは、日本政府は全くしていないという事実をお知りいただきたいと思います」と語った、「原爆裁判」のことも描かれていたドラマで、あらためて考える機会にもなった。それとドラマとして、「赤い腕飾り」をしるしに少年少女を取り仕切って犯罪を行わせていた美佐江という高校生の話が、今見てもまた怖かった。彼女を主人公とした作品がつくられてもいいように思ったが。

 昼は、昨日大量につくったミートソースでスパゲッティにしたが、やはり美味しくはないので、1パック残っていたレトルトのミートソースをまぜてやったのだった。これでまたミートソースの分量が増加してしまった。まだ3~4食分、ひょっとしたら5食分もあると思うが、どうしてくれよう。わたしのお正月はずっと「スパゲッティ・ミートソース」の連続になるのだろうか。

 午後は、評判になっていた『不適切にもほどがある!』の再放送、その第7話だけを見た。宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演であった。なるほど、これは面白かった。午前中に見た『虎に翼』にも出演していた岡田将生がまた出ていて、ついにこの俳優さんの顔と名前を憶えたのだった。
 明日も残りの回の再放送があるようなので、きっとまた見ようと思うのだった。

 そのあとは「Amazon Prime Video」で無料配信中の、『落下の解剖学』を観た。
 この映画は今年の2月に映画館で観ていて、わたしらしくもなく今でもけっこう記憶しているのだけれども、やはり面白い映画だったし、「どういうことだったんだろうか?」と確かめたいこともあったのでまた観た。
 う~ん、映画館で観たときよりもドキドキと興奮して観た感覚だったし、けっきょく「真相」はわからないとはいえ、登場人物の行動の意味はわたしなりにわかった気がする。ラストの、犬のスヌープの行動に涙が出た。

 映画のあとは、もう残り少なくなっていた『国家はなぜ衰退するのか』を読み終えた。フム、読み始める前に考えていたのといささか異なる論旨の本だったけれども、わたし的には「世界史」の別の見方を教えてもらったという面もあって、けっこう刺激的な読書だった。この本では中国の政治経済の将来に懐疑的だったし、じっさい最近は「中国、ヤバい!」という報道もときどき見かけているわけで、「的中するか?」という感じだけれども、今はそれよりもアメリカの将来の方がヤバいし、韓国なんかどうなることやら。
 日本はこの本が書かれたあとの「アベノミクス」がヤバかったわけだが、今は「自浄作用」が機能するかどうか、というあたりだろうか。

 さて、次は何の本を読もうか? まずは先日注文して届いている、「ちくま日本文学」の「尾崎翠」の巻を通して読もうか。