早朝にベッドの布団の中で目が覚めて、「ああ、もう外は明るくなっているんだなあ」と思いながら眼を横にやると、キャットタワーの上にニェネントくんが座っていて、じっとわたしのことを見つめている。これがこのところの毎朝のことである。もちろんニェネントくんはわたしが起き出して、ニェネントくんの朝食を出してあげるのをじっと待っているのだ。
わたしはネコというものがここまでに人のことをじっと見つめ続けるということを知らないのだけれども、そうやって「あ、ニェネントがわたしのことを見つめてる」と思っても起き出さないでまた目を閉じ、それでしばらくしてから目を開けてみても、まだニェネントくんはわたしのことをじ～っと見つめているのである。そういうニェネントくんの顔、表情はわたしにはとっても愛らしく、これが、このときがいちばん、ニェネントらしい表情なのではないかとは思う。
それで６時ぐらいにわたしは起き出すわけで、ベッドから布団をはいで降りると、ニェネントくんも「ごはんごはん！ようやくだよ！」みたいな感じで、わたしがニェネントくんに朝食のカリカリを出してあげるキッチンへと先回りして走って行くのである。
ところで、ニェネントくんは以前は２日に一度ぐらいは嘔吐を繰り返していて、それはネコとしては「毛玉を吐く」ためによくあること、特に異常なことではないと思って放置していたのだけれども、去年の暮れにニェネントくんが手術をして以来、そういう「嘔吐」をすることはすっかりなくなってしまっている（一度に食べ過ぎで吐いてしまうことはときどきあるけれども）。今となっては、以前の「嘔吐」もまた、手術で削除した「子宮拡張」のせいだったのかなあとは思うのだった。やはり自分の判断で「この嘔吐は問題ないのだ」などと思い込まず、ちゃんと動物病院で診断してもらった方が良かったのだろうかとは思う。
この日も、テレビは朝からＷＢＣの特集ばっかり。わたしはもうＷＢＣは満腹なので、「GYAO!」の配信映画を観る。ワン・ビン監督の『死霊魂』はまだ観ておきたい映画だったので、午前中はその第一部を観る。明日、明後日と、第二部、第三部と観て行きたい。
午後からはベッドへ行ってしばらく本を読んでいたが、予想通りそのまま寝てしまった。今読んでいる本は相変わらず阿部謹也氏の『ハーメルンの笛吹き男』で、ようやく残り60ページぐらいにまでこぎつけたところ。何とか今月中には読み終えるだろう。
しばらく寝てしまったあとは起き出してこの日記を書いたりして、夕方からは「大相撲」。栃ノ心は休場せずにいるけれども、とうとう負け越してしまわれた。来場所は十両でも下位の方になってしまわれるのか。あの「アフリカ風化粧まわし」でわたしが応援することになった玉正鳳は、6勝6敗の五分の星。やはり体が細いのが苦しいところだ。幕内は混戦で、翠富士は昨日今日と連敗して大栄翔と並んでしまい、あと3敗力士が３人。この中から優勝力士が出ると思われるけれども、誰が優勝しても「初優勝」になる。
夕食はお手軽にペペロンチーノのスパゲッティなどをつくる。そのあと、やはり「GYAO!」で『英国王のスピーチ』を観た。思いがけずに面白い映画だった。
