まだ正月三が日だけれども今日は月曜日なので、いつもの習慣に従って午前中に駅の南のドラッグストアに買い物に行くことにした。そんなに喫緊に買う必要があるものもないのだけれども、買い物が目的というより、年の初めに「ふるさと公園」に行ってみたいという気もちの方が強い。
いつもは仕事の帰りに駅から南へ下って、ドラッグストア~ふるさと公園という経路を取るのだけれども、今日はウチからまずは「ふるさと公園」に行き、ふるさと公園からの川沿いに歩いてドラッグストアへ行き、そのあと駅の方へと迂回して帰路に着こうという経路。
まずはウチから南への道を取り、しばらく行くと手賀沼にぶっつかる。その手賀沼沿いの道を西に歩くと、じきに「ふるさと公園」に着く。
手賀沼の眺め。手賀沼はいちおう「湖」だけれども東西に長く延び、向こう岸もそう遠くなく、「湖」とかいうよりもちょっと川幅のある「川」という感じだ。
そんな手賀沼の遠くの方に、水面を泳ぐ水鳥のシルエットが見えた。あれは「コブハクチョウ」だろうと思う。カメラでズームしてみるとたしかに「コブハクチョウ」のようだが、なんだか昔の、ネス湖でネッシーを撮ったという写真みたいになってしまった。
最近はずっと、コブハクチョウの家族の姿もみなくなったけれども、じっさいのところ「家族」は解消してしまったのだろうか。
公園に着いて、中の散歩道を歩いてみるが、池にはバッチリ氷が張っていて、池を泳ぐ水鳥の姿もまるでみられない。
しかし、池が川の流れと合流するあたりでは水に動きがあるので氷は張っていなくって、このあたりに来るとオオバンやシラサギなど、何種類かの水鳥の姿がみられた。いい散歩になった。
駅の方へ歩いて、駅前のスーパーをのぞいてみたら、まだ今日まで休業しているのだった。このスーパーはそこまでに「利潤追求」という店でもないし、年末年始はしっかり休業するのだ。昔はどこの商店も年末年始はしっかり休んでいたし(今でも個人商店はお休みしているが)、スーパーなども元日とかは閉まっていたものだ。今は営業時間こそ短くなっているけれども、どこも年中無休でやっている。
だいたい、年末にやっていた「お正月に向けての買い出し」などというのも、つまりは「お正月は店が閉まってしまうから買いだめしておくのだ」みたいな意味合いだったはず。それがいつの間にか、年末年始はスーパーの商戦時期のひとつに組み込まれてしまっている。
「どこもかしこも休んでいる」というお正月も、いいものだと思うけれども。
帰宅して、昨日の残りの「ジャーマンビアセット」で昼食にするけれども、どうも「お正月」という食事ではない。今年は何だか「お正月感」はずいぶんと希薄なまま、三が日も終わろうとしている。
毎日「名画」の放映をやっている「千葉テレビ」、この夕方は『ローマの休日』なのだった。わたしにはけっこう記憶もしっかり残っている作品だし、観るつもりもなかったのだけれども、チャンネルを合わせて冒頭のところを観始めてしまうと、けっきょくだいたい全篇観てしまった。
意外と、ラストの部分は記者のグレゴリー・ペックの側の描写で、彼の「喪失感」にスポットを当てていたのだった。やっぱ、グレゴリー・ペックこそが「主人公」という見方が、正当・正統なのだろう。
けっきょくこの年末年始、いちばんそれらしい雰囲気をつくってくれたのは、この「千葉テレビ」の「チバテレ名作シアター」(というらしい)だったかもしれない。