ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-01-02(Sun)

 年末年始の連休も5日目になると、もう曜日の感覚がなくなってしまった。そうか、今日は日曜日なのだな。そして、まだ正月の二日。
 今年はいちおう、せめてお正月らしい食生活をしようと、いろいろとそういう食材を買ったりしたつもりだったのに、こうやって正月を迎えてみると、これっぽっちも正月っぽくはない。去年はどうしたのかというと、一人用の「おせち料理詰め合わせ」やちょっと高級なオードブル・セット(缶詰なのだった)、そしてやはりちょっと高級な日本酒などを買って、それで幾分なりと「お正月」気分になれたみたいで、どうもそういう去年の記憶と比較してしまうから、「今年は正月っぽくないな」などと思ってしまうのかもしれない。

 それで、「お正月」というよりは、普段いつもの日曜日のように、午前中に北のスーパーに買い物に出かけた。新しい年初めての外出。朝、日が昇るころにはけっこう雲が出ていたけれども、昼が近くなると日が照ってきて、感覚としては昨日よりも暖かくなったように思った。
 しばらく歩いたところで、屋根の上に2羽のスズメがとまっているのを見て、カメラを向けてシャッターを押そうとしたら、そのときに他のスズメたちがその2羽のまわりに集まって来て、思いがけずに5羽も集まって、にぎやかな写真になった。
 ちょっとピンボケで残念だけれども、それぞれのスズメの向きやポーズもいい具合の写真だ。このあとすぐ、スズメたちは皆でどこかに飛び立ってしまったので、撮れるチャンスはほとんど、この一瞬しかなかったのだ。これでピントがばっちし合っていれば、わたしが今までに撮ったスズメたちの写真でも最高の一枚になったことだろうに。

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 スーパーに着き、「何か正月らしいものを」と店内を見てまわったら、「ジャーマンビアセット」として、ソーセージと骨付き鶏肉、ポテトとのセットが売られていたのがおいしそうで、買って帰った。「ジャーマンビアセット」というのは、新宿の東口にある小さなビア&カフェの店「BERG」にあるメニューのひとつで、わたしは他のところで「ジャーマンビアセット」という言葉を聞いたことはない。このセットをつくった人、「BERG」に通っている人なのかもしれないと思う。

 スーパーからの帰り道、歩道橋の上から南の方角を撮ってみたけれども、ずっと南の方にはずいぶんと色の濃い雲がかかっている。天気予報では関東地方はしばらくは晴天つづきで、雨が降ることもないようだけれども。

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 昼食は、冷蔵庫の中で死にかけていたトマトを救出し、細かく刻んだタマネギと炒めて煮込み、トマトソースにしてベーコンを入れてスパゲッティと、またまたお正月らしくない昼食になった。「ジャーマンビアセット」は夕食のお楽しみにしよう。

 4時半になり、お楽しみの『風と共に去りぬ』の後篇が始まった。後篇はおもに、スカーレット・オハラが「女傑」となり荒廃したタラの地を立て直すのだ。意外なことに彼女はレット・バトラーと結婚して娘も産まれるのだが、レット・バトラーとの仲がうまく行くはずもなく、さいごにレットはどこかへ出て行ってしまうのだった。それでまあ、スカーレット・オハラは「明日は明日の風が吹くのよ!(Tomorrow is another day!)」といっておしまい。う~ん、これは面白かったね!

 映画を観たあとは夕食。買った「ジャーマンビアセット」をちょっと温め、レタスと目玉焼きをプラスして「いただきま~す!」
 う~ん、ちょっと塩味が効きすぎていてわたし好みの味というわけでもなかったけれども、まあいいか。たくさんあって食べ切れないので、明日の昼食に残りを食べよう。

 食事のあとは久々に『鳥の生活』を読む。鳥の「視覚」についての章もようやく読み終わり、ついに「ヒナを育てあげる」子育ての章に入った。
 これがいきなりニューギニアとかオーストラリアに棲む「ツカツクリ」という鳥類の話になるのだが、この鳥は地熱のある地域に60センチメートルぐらいの穴を掘り、そこに産卵して埋め返すと、あとは放ったらかし。親鳥はいちども自分の子の姿を見ることがないのである。ヒナは孵化すると苦労して土を掘り返して地上に出、そのあとは即座に自分で食べ物を調達し、すぐにも飛べるようになるのだという。あきれた「育児放棄」鳥類だが、ヒナもまたたくましいものである。